日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2018年05月26日

「地政学入門」を読んで

また、再び。

いつもよりかなり暇な新潟であるから、その後、3冊ほど読書。
「地政学入門」「いま生きる資本論」「平成政治20年史」。

まずは、曽村保信さんの「地政学入門」。
これを読んでも、しかたがないように思う。
ただ、私の場合、読書している時、よく「地政学的に」という言葉を目にしたため、「これって、何だろう?」という好奇心が強くなってしまい、Amazonの書評も参考にして買った。

ここで少し、Amazon書評について。
結構良心的に書かれている方が多く、非常に参考になる。
間違いの記述の指摘もちゃんとある。
それから、評価の低い書評も読むこと。
気をつけなければならないことは、故意というか、恨みなのか、それとも読解力のなさからなのか、必ず「この書評はおかしい」というのがある。
特に、評価の低い書評には気をつけること。
それを見抜けば、ほぼ「買って損した」ということはない。
ダメな本は、もちろん評価もよくない。

戻る。
初版が1983年という古い本であり、私が読んだのは、その改版。
副題に、外交戦略の政治学とある。
外交戦略と書いてはあるが、これは、戦争を前提としたものである。
だから、はっきり言えば、地理的な問題から戦争を考えた学問、ということ。
シーパワーとかランドパワーとか、そんな言葉が出てきて、つまり、各国の海軍と陸軍とその力関係を、歴史的に考察したものである。

終章に、「核宇宙時代の地政学」があるが、今や、核宇宙時代の地政学は、北朝鮮に学ぶことが多いと思う(本の発行がかなり前だから、現在のことは書かれていない)。
通常兵器による戦争、つまり従来のシーパワーやランドパワーによる戦争だと、技術革新についていけない国は、明らかに負ける。
北朝鮮の通常兵器は、一昔前のものだから、戦争を起こしても数日で敗戦が決まるだろう。
だから、通常兵器など目もくれず、北朝鮮は、核兵器、それも弾道ミサイル開発をやってきた。
こうなると、地政学という学問は、あまり意味がないと思われる。

ただ、地政学の開祖といわれる、イギリスのH.J.マッキンダーという人は、最後の論文で、次の言葉を残している。

均衡こそ自由の基礎だ
(「地政学入門」p85)


これは、核時代、インターネット時代の今でも通じる。
こんなに武器だらけの世界だから、ある程度、大国どうしの武力が均衡しないと、戦争が起こるかもしれない。
そのため、軍縮会議だとか、戦略核兵器削減の会議だとか、そんなことを大国はやっているのだろう。

ここで、中国を考えてみる。
中国の軍備拡張は、きっと地政学的な考えでやっているのであろうが、時代遅れである。
これに対し、もし、北朝鮮がやっているように、面と向かって、中国と対決しよう国が現れたら、同じように核開発をするだろう。
衛星監視と通信網監視時代に、このような対決をあおるような軍備拡張には、意味はない。

これを逆に捉えれば、監視網をすべて遮断して戦争を起こせば、とんでもないことになる、ということ。
中東の出来事が、ネットを通じて伝わるのは、まだ、本気で戦争をやるつもりはない証である。
もし、通信網がすべて使えなくなったら、戦争が起こっている、と疑ったほうがいいかもしれない。
posted by T.Sasaki at 10:22| Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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