日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2017年04月12日

野球好きの人が読む本

再び。

暇なので、「兵隊になった沢村栄治」という本を読んだ。
沢村栄治といえば、沢村賞の沢村である。
これは野球の話である。

私は、ある年齢になって、巨人の振る舞いが嫌いになった。
カネで強くなろうとするからだ。
子どもみたいだと思われるだろうが、性格だからしかたがない。
再三、ここでも書いているが、私学中心の高校野球にもげんなりしているから、野球自体にも興味がなくなった。

しかし、沢村栄治は別である。
彼は、日本プロ野球の創生期に、来日したアメリカの選手をきりきり舞いにした投手であり、戦死した人間だからである。

この本を読む前、沢村栄治のイメージとしては、せっかくそんな良い選手を戦争がつぶしたのだから、戦争がなかったら、もっとすごい選手だったのだろう、である。
もちろん、戦争がなかったら、もっと活躍しただろう。
しかし、最後は、もう使えなくなり、巨人を放り出され、最後に戦死した、というのが、本当である。
がっかりしたか、と言えば、そうではなく、生身の人間である沢村栄治が、そこにはいた。

沢村栄治は、3回も出征し、3度目で死んだ。
戦争は人を変える。

 前回の出征で、比島へ向かった沢村はミンダナオ島に上陸すると、現地にいた日本人小学生に持っていた菓子をすべて差し出すなど心やさしく接した。しかし、戦火が激しくなるとそうした心の余裕はなくなり、目も血走っていく。
 沢村はマニラの市街に突入すると、あるホテルの厨房で日本人が惨殺された光景を目の当たりにした。さらに、日本人女性への強姦事件が多発しているのを知ると、再び鬼と化した。犯人をみつけるやいなや、「金網をまるめた棒切れで叩きのめし」たのだと、青田に話したのだった。
(「兵隊になった沢村栄治」p229)


沢村栄治やその他の選手の話も感動するが、権力からの独立を目指した野球連盟理事たちの奮闘も感動する。
権力から独立して、プロ野球(職業野球)を興行しようとした努力は、読んでいて居心地がいい。
ましてや、相手は、戦時中の強大な権力である。

昔のプロ野球の功労者といえば、正力松太郎が有名である。
読売新聞初代社長である。
しかし、日本プロ野球創生期を描いたこの本では、たまにしか出てこない。
この当時から、巨人は傲慢だった。
その傲慢さと軍の無理な要求の狭間の中でプロ野球を守ったのは、鈴木龍二と赤嶺昌志らであり、読売巨人とは、全く別である。
野球好きならば、外せない本だと思う。



今、東芝が窮地に陥っている。
戦時中、選手たちを戦地へ送り込まない方法として、軍の工場で働かせる、という手段を、野球連盟は選び、東京の選手たちは、東京芝浦電気にお世話になった。
原発メーカーだった東芝の不買を私は書いたこともあり、そういう人間がこういうことを書くのもおかしな話だが、プロ野球、特に読売巨人は、その恩返しに、一肌脱いでもいいような気がする。

それにしても、私はバカだ。
「原発推進=東芝=読売新聞」なのを知っていて、こんなことを書くのだから。
「助けるのが当たり前だろ」と言えなくもない。
原発連合だもの。
posted by T.Sasaki at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック