日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2017年04月08日

魚類資源減少について 11

再び。

昨年のロシア海域での漁獲量は、どの海域でも増加しているのだという。
これは、新聞記事だったと思うが、私も以前のようにマメではなくなっているので、記事転載できない。
が、最近の記憶だから事実である。

前述Nさんから聞いた話になるが、彼もただ年をとっているわけではなく、いろいろな経験をしているから、その話は貴重なものだ。
彼はロシアに漁業指導に行ったことがあり、その時のことを教えてくれた。

ロシアでは、日本のように、オカの受け入れ態勢が整っていないのだそうだ。
だから、あまりたくさん魚を獲っても、買ってくれない。
まるで、以前の宮古地区のいさだ漁業と同じだ(笑)。
そのため、たとえ密漁があっても、乱獲になるほど獲っていない。

その話から考えると、漁獲量が増加した、ということは、オカの受け入れ施設が増加したのであり、ロシアも魚をたくさん獲り始めた、ということになるだろう。

ここで思うのだが、三陸沿岸では、震災復興のいろいろな補助金活用で、加工工場の冷蔵庫がたくさん建てられた。
つまり、受け入れ施設が充実し、たくさん魚を獲っても、さばけるようになった。
だから、2そう曳きのトロールが、市場のタンクにたくさん入れるのを喜んでいる。
これをどう考えたらいいのか。

スルメイカは、大陸棚の斜面で産卵することがわかっている(今、事情があって別のPCを使っているので、論文のリンクは後で貼るかも)。
オカ寄りの斜面は、場所にもよるが、水深100mより浅いほうが、斜面の傾きが大きい。
それより沖合いは、170m以深から急に斜面がきつくなる。
だから、スルメイカが岩手沖で産卵する場合、100m以浅か、170m以深だと考えていいのではないか。

昨年、一昨年と、スルメイカが定置網で漁獲されないに等しい。
特に、秋鮭終盤から1月にかけての産卵期に、ぜんぜん入らない。
ということは、トロールの網の入らないオカ寄りで、スルメイカが産卵していないことになる。
その代わり、トロールは、秋から冬にかけて、スルメイカを獲っている。
今年は、2月まで獲った。
つまり、産卵場が沖合いに移動しているのに、それをいいことに、たくさん獲ったことになる。
これでは、三陸のローカル群は、発生しない。
事実として、夏イカが、近年ぜんぜん定置網に入らない。
これは、ローカル群の消滅を意味していると思う。

ここで加工業界に提案である。
1月以降の産卵期のスルメイカを、買わないことにするのだ。
あるいは、成熟割合が大きくなった場合、スルメイカを買わない。
それくらいやらないと、スルメイカのローカル群は増えないだろう。
魚類資源が減少する、ということは、各冷蔵庫が空の状態が続く、ということであり、いずれ、行き詰ることになる。
価格ばかり上昇し、中身は残らない。

魚類資源の減少は、地域経済に影響を及ぼすことにもなり、ますます過疎なる。
魚市場の仲買人たちも、どうやったら、魚類資源を増やすことができるのか、考えるべき時が来ている。
posted by T.Sasaki at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚類資源の減少について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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