日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2017年02月23日

魚類資源減少について 8

こんばんは。

私が「こうやるべきだ」と書くと、過剰反応なのか何なのかわからないが、ほかの人に告げ口したりして、私のことを「このヤロー」と呼ぶそうだ。
よく読みもしないで、「このヤロー」という人間は、それなりだとは思うが、問題は、「このヤロー」と誘導するような告げ口のしかたにもある。
私はその人に「あなたはどういう考えを持っているのですか?」と聞きたい。
ちゃんとしたいい大人なら、自分の考え、というものを持っているはずであり、いちいち告げ口みたいなことをするより、「いや、もっとこうやるべきだ」と積極的に考えを前進させてほしい。

私は資料を探し、それを読み解き、理由付けをして書いているつもりである。
それに対するちゃんとした反論なら、私も勉強になる。
しかし、そういう反論もなく、「このヤロー」「この若造」や「あのヤロー」だけならば、誰の利益にもならない。



世界の資源は、無限ではないことを誰でも知っている。
もちろん、魚類資源も例外ではなく、再生産量を漁獲量が上回れば、資源は枯渇する。
資源を使い果たす前に、増やす考えを持たないと、悲惨な結果が待ち受けることになる。
自分を中心に世界が動いているのではないのと同じように、海の中も、人間の都合のいいように動いているわけではない。

先日の資源管理型漁業かご漁業者協議会で言い忘れたことがある。
ミズダコ増殖に関することで、「3kg未満のミズダコは放流すべき」と。
でも、どっちみち反対されるに決まっているから(笑)、おまけして、「全県2kg未満を放流すべき」にする。

現在、岩手県九戸地区だけが、2kg未満放流をしていて、他の地区は、1kg未満を放流している。
なぜそうなのか、というと、宮古下閉伊地区から南は、「ご飯を食べていけない」という理由で、1kg以上2kg未満のミズダコを獲っているのだそうだ(私の父が現役の頃にそう決まったらしい)。

「ホントにこれを獲らなければ、ご飯を食べていけないの?」
「君たち、頭おかしいんじゃないの?」

と思ってしまう私である(ところが、かご漁業者以外は、みんなそう思っているのだ!)

岩手県水産技術センターの説明では、ミズダコは非常に成長が速い。
1年で体重が7倍にもなる。

ミズダコ1.jpg

2kgのミズダコは、1年で14kgになる。
3kgのミズダコは、少し放っておくだけで、すぐに10kgを超えるくらいに成長する。
1kgや2kgのミズダコを放流していれば、成熟する割合も多くなり、産卵量も多くなる。
したがって、ミズダコ資源はもっと増えるだろう。
これくらいのことは、誰でも理解できる。
しかし、ミズダコ資源増加を阻む要因である高水温の傾向が顕著になりつつある。
だから、今から、資源を増やす取り組みをすべきなのだ。

ミズダコ2.jpg

さて、岩手県沿岸漁船漁業組合かご部会の総会が、5月か6月に開催されるはずだ。
私は、日本海に行っているから出席しない。
この時、ミズダコ放流基準の変更を言い出す人がいるだろう、と期待する。
もし、誰もいなかったら、この部会は、救われない。
水産技術センターの職員が、これだけの資料を作ってくれたのだ。
理解できないならば、バカと言われてもしかたがない。



先日、私のヨット部の後輩が、世界の人口と食糧のバランスについて、危惧していた。
話の発端は、魚類資源の減少を私が口にしてからだ。
世界人口は、70億を超えるらしいが、それに対し、食糧が減少するのは大問題である。
私にすれば、そんな人口問題など、30代に卒業している。
あの頃は、環境問題の本をたくさん読んだ。
今でもあるのだろうが、ワールドウオッチ研究所の年次刊行物を毎年読んでいた。
それでも足らず、同研究所の隔月発行の書物も読んでいた。
しかし、人権や人間を信じすぎている部分があり、読むのも嫌気が差してきたので、購読をやめた。
恐らくは、そんなに変わっていないだろう。
そんな私だから、漁業の持続可能性を考えざるを得ないのだ。



(ここからは、オマケ)

私は後輩に言った。

「そんなものは、オレ的には、終わった話だよ」
「それより、身近な問題を考えたほうがいいよ」
「あのトランプ大統領は悪いとは言うけれど、悪いことばかりじゃない。例えば移民問題騒動。移民なんてものは、自分の国がしっかりとしていれば、ありえないと思わないか」
「そんな基本的なことにこそ、目を向けるべきじゃないのか」

後輩いわく、「そう言われれば、そうですよね」。

人口問題なんてものは、すべて、おのおのの自己責任に起因する。
自分の責任で養えない子どもは作るべきでない。
たとえ、それで日本の人口が減ってもだ。
posted by T.Sasaki at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚類資源の減少について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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