こんばんは。
宮古市では、東日本大震災の被災者に対し、今年も、医療費をタダにする、というお触れを出した。
紙切れ一枚を医療機関で提示すれば、タダ。
「まだやるの?」という人は、私だけではない。
最近になって、ちらほら言うような人が出てきている。
これが、その紙切れ(ただし、これは昨年のもの。コピーできないように、紙質が違っている)。

何度かここでも書いているが、医療機関で受診しても、私はこれを使ったことがない。
震災直後から、ちゃんとした収入があるからだ。
医療費を払えるくらいの稼ぎは、十分やっている。
これらの医療福祉は、本来、困っている人や本当の弱者、そして、障がい者を、健常者が助けるためにある制度だ。
健常者でも、いずれは、弱者になる。
その前に、まず、強きは弱きを助ける。
これが社会福祉制度の基本的な思想である。
このことをちゃんと理解するならば、所得税を納めているような人間は、この紙切れを使うべきではない。
今日、ちょっとしたことで、宮古市より南の仮設住宅を訪ねた。
その地区は、以前からみれば、復興工事に活気があるように感じられ、今年中には、ほぼ道路や宅地造成は終わるだろう。
他の被災地と比べれば、宮古市の復興は早いと感じる。
久しぶりに仮設住宅に入り、コーヒーをご馳走になったが、非常に嫌なことを聞いた。
詐欺である。
世の中、ずるい人間がけっこういるものだ。
住宅ローンの利子補給の補助金詐欺である。
東日本大震災の津波で家を流失した人が、住宅を建てて住宅ローンを組んだ場合、各市町村で、その利子を補助してくれる。
その補助された利子は、もちろん、住宅ローンを組んだ金融機関へと支払われるわけだが、これのほぼ9割方を懐に入れる“被災者”がいるらしい。
私も、住宅ローンを使い、利子を補助してもらっている。
景気が良くて、繰上げ償却できる場合、残りの利子補助分は、返却すべきものである。
ところが、最初からカネのある人は、これを懐に入れるべく、いろいろと策略を練るのだそうだ。
知恵の働く人は、ピンと来ると思うから、これ以上は書かない。
これをやっている人は、恥を知れ!
復興財源は、日本全国の労働者から、復興増税約2%徴収した分に含まれているのだ。
日本人みんなが、「被災者はかわいそうだ」ということで、税金を納めている。
「私たちは助けられている」と感じるのなら、懐に入れた分をちゃんと返せ!
「私たちは助けられている」と感じないのなら、日本人をやめろ!
医療費をタダにする紙切れの第4項に、「不正にこの証を使用した者は、刑法により詐欺罪として懲役の処分を受けます。」とある。
利子補給補助金の不正受給は、詐欺である。
公金横領である。
何度も書く。
恥を知れ!
話を聞いて、仮設を出た時、その感情を覚ますように、雪が降ってきた。
大雪にならなければいいが。
posted by T.Sasaki at 20:01|
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イイカゲンにしなさい!
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そのとおり!