日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2016年10月12日

魚類資源の減少について

みなさん、こんばんは。

スルメイカの今年の大不漁は、このままの状態で、年末を迎えそうな気配です。
各地区にある水産研究所の方に、この大不漁は何が原因なのか、聞いてみたい。
私だけでなく、水産加工関係者を含めて、みんなが聞いてみたいのではないでしょうか。
しかし、彼らに答えられるかどうか。

魚類資源の減少は、漁獲圧が大きすぎるか、あるいは、環境の変化によって魚がその海域で育たなくなったか、のどちらかです。
漁獲圧の大きな漁法は、何といっても、大型まき網漁業と沖合底曳網漁業。
魚を獲り尽すことにおいて、他のどの漁業も、彼らには敵いません。

漁獲圧が大きすぎる、ということは、つまり、魚の増加分よりも獲る量のほうが大きい、ということです。
こんなことは、誰でもわかりますよね。

そして、そのことを裏付ける論文が、発表されていたようです。
震災後のマダラの資源変動です。

東日本大震災以降の漁獲圧の減少がマダラ資源に及ぼした影響」(「東北区水産研究所」)

いろいろな理由で、福島沖のマダラの幼魚を獲らなかったために、その数年後、たらふく食べて育ったマダラは太り、でかくなった。
それを漁師が獲ったため、数倍の漁獲量となったのです。
つまり、大きくなってから獲った。

この論文の示唆するものは、漁獲圧に対し、魚類資源は、意外にも、敏感だということです。
私が、「意外にも」という言葉を使うのは、変に思われるかもしれませんが、本当に、意外でした。
実のところ、魚は、人間の知らないいろいろな所を回遊していて、全体の資源量はあまり変動しないし、減少しても簡単に回復するものだ、と考えていたからです。
しかし、現実は、違った。

スルメイカの極端な資源減少を目の当たりにしたり、岩手県水産技術センターから、毛がに資源への憂慮を伝えられたりしていて、最近、考えさせられるようになりました。
どういう漁業を行っていったらいいのだろうか、と。
今、いろいろと資料を探し、勉強している最中です。

ちなみに、この論文の図1は、2月末に行われた資源管理型漁業かご漁業者協議会の会合(「毛がに資源は、あまりよくない」参照)の会合で配られた資料の中にあり、水産技術センターの方が説明しています。

それにしても、この論文は、下手くそ!
私も下手だけど、プロにしてはお粗末。
(2)で、2010年、2011年にマダラがたくさん生まれたことを否定したいのなら、(1)の最後の文章を、「2010年および2011年に生まれたマダラが多かったために、資源が増加したことが明らかになりました。」と書かずに、「2010年および2011年に生まれたマダラが多かった、と推定されます」と書けばいい。
論文の流れが悪く、読んだ人は、さまようことになりますよ。
posted by T.Sasaki at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚類資源の減少について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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