日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2016年03月17日

毛がに資源は、あまりよくない

みなさん、こんばんは。

先月(2月)28日、宮古市シーアリーナで行われた「資源管理型漁業かご漁業者協議会」の会合に出席してきました。
そこで、毛がに資源に関する嫌な話を聞かされてきました。

現在の岩手沖の雌がに資源量では、今後、資源が飛躍的に増加するということは考えにくく、毛がに漁は、今後5年くらい、あまり好ましくない状況にあるそうです。

雌がにを獲っているわけでもないのに、なぜか、増えない。
しかも、昔と違って、夏に毛がにを獲っているわけでもない(昔は違法行為が横行していた)。
だったら、増えてもいいじゃないか、と考えたくもなり、この点を私は質問してきました。
回答は、というと、親潮が弱すぎる、ということです。

震災前は、親潮が強く(震災後にも一時あったけれど)、岩手沖の南潮が速かった。
津波直前など、ボンデンが全部沈むくらいの速い潮があったとも聞きます。
なぜ、親潮と関係あるのか、というと、北海道で卵からかえった幼生が、本州沖合まで流れてきて、岩手沖の資源量を支えていたのではないか、と考えられるからだそうです。
毛がにの主産地である北海道が頼りだったんですね。

震災後、毛がに漁の時期(正月過ぎ)は、本当に南潮が弱く、宮古沖だと、南になったり北になったり、行ったり来たり。
それでも、今年は、0.5ノットくらい、す〜っと南南西の潮が走ったりしていて、少しはいいかなあ、と思っていたら、最近、止まっています。

温暖化のせいかな?

これもちょっとした嫌な話を聞いたのですが、北海道の鮭の漁獲を調べていると、たくさん獲れる地域が、だんだんと北上しているのだそうです。
以前は、襟裳から根室あたりが多く獲れたそうですが、今は、オホーツクが多く獲れているとか。
私にこれを教えてくれた人は、本当は認めたくないけれど、温暖化の影響なのかも、と言っていました。

やっぱり温暖化の影響は、海にもじわじわと来ているのかも。
今後、岩手沖の毛がには、貴重な資源になりつつあるのかな、と感じています。
posted by T.Sasaki at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック