みなさん、こんばんは。
先月(2月)28日、宮古市シーアリーナで行われた「資源管理型漁業かご漁業者協議会」の会合に出席してきました。
そこで、毛がに資源に関する嫌な話を聞かされてきました。
現在の岩手沖の雌がに資源量では、今後、資源が飛躍的に増加するということは考えにくく、毛がに漁は、今後5年くらい、あまり好ましくない状況にあるそうです。
雌がにを獲っているわけでもないのに、なぜか、増えない。
しかも、昔と違って、夏に毛がにを獲っているわけでもない(昔は違法行為が横行していた)。
だったら、増えてもいいじゃないか、と考えたくもなり、この点を私は質問してきました。
回答は、というと、親潮が弱すぎる、ということです。
震災前は、親潮が強く(震災後にも一時あったけれど)、岩手沖の南潮が速かった。
津波直前など、ボンデンが全部沈むくらいの速い潮があったとも聞きます。
なぜ、親潮と関係あるのか、というと、北海道で卵からかえった幼生が、本州沖合まで流れてきて、岩手沖の資源量を支えていたのではないか、と考えられるからだそうです。
毛がにの主産地である北海道が頼りだったんですね。
震災後、毛がに漁の時期(正月過ぎ)は、本当に南潮が弱く、宮古沖だと、南になったり北になったり、行ったり来たり。
それでも、今年は、0.5ノットくらい、す〜っと南南西の潮が走ったりしていて、少しはいいかなあ、と思っていたら、最近、止まっています。
温暖化のせいかな?
これもちょっとした嫌な話を聞いたのですが、北海道の鮭の漁獲を調べていると、たくさん獲れる地域が、だんだんと北上しているのだそうです。
以前は、襟裳から根室あたりが多く獲れたそうですが、今は、オホーツクが多く獲れているとか。
私にこれを教えてくれた人は、本当は認めたくないけれど、温暖化の影響なのかも、と言っていました。
やっぱり温暖化の影響は、海にもじわじわと来ているのかも。
今後、岩手沖の毛がには、貴重な資源になりつつあるのかな、と感じています。
posted by T.Sasaki at 18:21|
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