みなさん、こんばんは。
「
カリウム40が安全な理由」を読めば、すなわち、「
内部被曝を論じるブログ」の
「
セシウム内部被曝によるBandazhevskyのデータの理解」を読めば、セシウムを含む食品で心疾患になりやすい、ということらしい。
実は、私は、この大元の論文、つまり、ユーリ・I・バンダジェフスキーの「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響」という本を持っています。
もちろん日本語版ですが、後半は英語論文。
問題の部分を引きます。
3〜7歳のゴメリの子どもたちでは、放射性元素の体内蓄積濃度が平均で30.32±0.66Bq/kgに達し、心電図異常の頻度が体内の蓄積量に比例することが明らかになった(図H)。
(「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響」p18)ここで図Hを解説します(スキャンして載せるのが面倒くさい)。
11〜26Bq/kgの心電図異常発生率は平均で約62%、26〜37Bq/kgで約77%、37〜74Bq/kgで約90%。
なるほど異常な高率です。
11〜26Bq/kgの体内蓄積濃度でも、60%を超える心電図異常なのですから、「
食事中のセシウムの限度にかんする定量的考察」に書かれてあるように、10Bq/kg以下の食事であっても、子どもの安心は確保できません。
「
食事中のセシウムの限度にかんする定量的考察」の図はわかりにくいので、「茨城大学有志の会」の下記のリンクを参照してください。
「
放射性セシウム137連続摂取による体内蓄積」(「
やっかいな放射線と向き合う」)
これでは、私たちの獲る魚も、常に検出限界以下でなければならない。
100Bq/kg以下という基準値は、どこから来たのか!
ところが、ところが・・・・。
100Bq/kg以下という超大甘な基準値でも、セシウムはほとんど体内に蓄積されなかったのです。
http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g39.html(「
首相官邸ホームページ」)
理由として、私たちが食事する場合、セシウムの含まれる食品を狙って食べない限り、セシウム食品に出会う機会が少ない、ということがあげられます。
そして、仮に、私みたいに平気でセシウムの含まれていた魚を食べるようなことがあったとしても、その魚を何キロも何十キロも食べるわけではないこと。
食べてもせいぜい100gかな?
今や放射性物質など、岩手の魚からは、ほとんど検出されません。
http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/033/801/kekka.pdf(「
岩手県公式ホームページ」
ここで、「
食事中のセシウムの限度にかんする定量的考察」にあったお米の話。
お米には、微量のヒ素やカドミウムが含まれています。
これには、ちょっとした発がんリスクがあります。
「安全な食べもの」ってなんだろう?さらに、「
がんになっても望みはある」(少し書き足してあります)で紹介した本には、次のように記述されています。
炭水化物、つまり糖質から作られるエネルギーは、もっとも速やかに分解され、消費されます。そのため、スポーツ選手や肉体労働者が手っ取り早くエネルギー補給をするためには、おにぎりや甘い物を食べるのが一番です。激しく体を動かす人なら、炭水化物を摂取する意味があるのです。
しかし普通の人は、糖質をたくさんとってもエネルギーとして消費しきれません。余ったブドウ糖は、皮下脂肪や内臓脂肪、筋肉内脂肪として蓄えられます。これが現代人の肥満、ひいては脂質代謝異常症や高血圧など生活習慣病の大きな要因となっているのです。
(「ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える!」p98)つまり、日本全国の米作農家の方には悪いのですが、肉体労働者(スポーツ選手も結局のところ肉体労働者)以外の圧倒的多数には、米は、それほど必要ない。
セシウム云々以前に。
ごめんさない。
でも、私は肉体労働者だから、食べます(笑)。
お寿司も喜んで食べます(笑)。
糖質など摂取しなくても、人間は、肉と魚だけで十分生きていける。
野菜もそれほど必要ない。
「え?野菜も?」
と驚かれるかもしれませんが、次の記述から、人間の進化に米はそれほど重要ではなかったことがわかります。
縄文時代のものと思われる大森貝塚遺跡からは、動物の骨や貝塚ばかりが出土していて、植物性の食物を食べていた形跡はほとんど見当たりません。僕たちの祖先は、つまり「肉食動物」だったのです。
日本人が米を食べ始めたのは、3500〜6500年前と言われています。それ以前の数百万年という年月を、人類はほぼ肉食動物として生き抜いてきました。圧倒的に長い年月、主に動物性の食べ物を受け入れてきた人類の体は、本来肉食に向いているはずです。
その証拠に、僕たちの体には、草食動物より肉食動物に近い消化器官があります。草食動物の消化器官は、たとえば牛に4つの胃があるように、複雑な形状をしています。植物は消化に時間がかかるので、腸内細菌が繁殖しやすく消化しやすい構造になっているのです。
逆に、肉食動物の消化器官は単純です。たとえばライオンの胃は1つで腸はまっすぐの管状です。人間の胃も1つですし、腸は長いものの、どちらかと言えば肉食動物のようにストレートです。
(前掲書p119)その後、イヌイットの例が書かれてあり、野菜をとらず肉食だけだった頃は、糖尿病、心筋梗塞がんなどがほとんどなかったのに、糖質をとり始めたら、とたんに増加した。
私たちの体は、肉食動物に近いんですね。
ついでに、もう一つ。
肉食動物であるその人間にも、例外の草食動物がいたのです。
パプアニューギニアに住む少数民族「パプア高地人」は、サツマイモしか食べないのに、筋肉モリモリで、日本人よりよっぽどたくましいという。「たんぱく質を摂っていないのにどうして?」と不思議に思うだろう。それは、腸内細菌がアミノ酸をつくって供給してくれるから。実は日本にも同じような人がいる。『食べること、やめました』の著者・森美智代さんは、1日青汁1杯で元気に生活をしているそうだ。普通は青汁だけで生きていられるわけはない。ところが、森さんの便を、腸内細菌研究の第一人者・辨野義己先生が調べたところ、牛と同じ腸内細菌だったそうだ。
(「アンチエイジング・バトル最終決着」p73)人間には、肉食動物もいれば、草食動物もいて、これじゃ、何が何だかわからなくなりますよね。
「
カリウム40が安全な理由」を教えてくれた「
五線紙と周期律表」タラの芽てんぷらさんは、東日本大震災後に、西日本に移住したそうです。
その当時は、大山敏郎さんの文章を読んでいたわけではない。
だから、タラの芽てんぷらさんは、ブログで後付けして、自分の行動を正当化しているようなもの。
これは、反対運動をする人たちと同じ思考回路です。
でも、こういう思考回路は誰でも持っていて、それが、ストレスをためない一つの方法になっているかもしれない。
しかし、こういう方法を私は好きではない。
(西日本発の風評はものすごいらしい!例えば、私が獲っているツノナシオキアミ通称イサダに関しても、西日本の養殖業者は、放射性物質検出限界以下のイサダより、何が含まれているかわからないほど低品質な中国産イサダを使っているらしい)
いろいろな情報を得るのは自由だし、もちろん行動も自由。
その自由を行使した結果、あとは、自分の責任。
タラの芽てんぷらさんのように、移住するもよいだろうし、私のように、肉体労働者だから、好きなものを平気で食べてもいいだろうし。
ストレスためないために、「
私、失敗しないので」の大門未知子のように、マグロも大丈夫食べてもいいかな、と思うようになりました。
そうだ!
「
内部被曝を論じるブログ」の大山敏郎さんは、どうせだから、なぜ、マグロに含まれている水銀が、人間にいたずらするのか、思考実験してみないかなあ?
ついでに、「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録―」に書かれてあったことですが、大内さんの心臓の筋肉だけが、なぜか、放射線にやられないでピンピンしていた。
心臓の専門家みたいな方ですから、ぜひ、これも思考実験!リクエスト!
あ〜、これ書くの、疲れた〜。