日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2015年01月04日

FRPの基礎

再び。

今日もFRPの仕事。

船のエンジンは、海水冷却です。
もちろん、途中で清水と海水の熱交換したりして、清水が循環する部分もありますが、基本的にエンジンの冷却は海水です。
その海水の取水口がキングストンと言われるもの。
もちろん、金属でできていて、ほぼ真ちゅうかな?

鉄は海水で腐りますが、真ちゅうや銅は腐りにくい。
今の新造船はステンレス配管だそうで、ステンレスはピンホールが心配です。
そこで、ところどころに防食亜鉛を使っているとか。

私の船はすでに22年?経過していて、機関室の中は、すべて銅配管。
当時は、銅配管が主流だったのです。
腐りにくいというので、防食亜鉛は使っていません。

完全に「使っていません」というわけでもなく、もちろん、海水こし器やエンジン、クラッチなどには、防食亜鉛は入っています。
その他、キングストンに亜鉛を付けています。
それも船外に。
今は、付けていない船がほとんどかな?

私の船は、エンジン取水用のキングトンが両舷の船底に付いています。
つまり、2つのキングストンがあるわけです。
片方は、散水ポンプ用にキングストンと一緒のところについていて、そこには、新造の時から防食亜鉛をつけていました。
もう一方のほうには亜鉛をつけていなかった。

船も古くなり、何となく不安だったので、2年前に防食亜鉛をつけました。
私が。
こういう工事は、造船場に頼んでも、思ったようなものはできないので、自分でやるしかない。
キングストンボックス。

既存のキングストンボックス.JPG

亜鉛をつけるところには、亜鉛のゴムしかありませんが、これに磨いた亜鉛か新品亜鉛をつけます。
そして、カバーをボルトで止めるようにします。

キングストンボックスカバー.JPG

新造の時からあるキングストンボックスは、亜鉛交換する時にいちいちサンダーでFRPの接着部分を削り取ってはずしていました。
毎度、粉だらけになるのは嫌なので、今回、これも改造して、ボルト止め方式のキングストンボックスに。

工事中のキングストンボックス.JPG

これがそのカバー。

工事中のキングストンボックスカバー.JPG

その他、ヘラ巻き(プロペラにロープや網などを巻くこと)を確認できる点検口の工事。
鏡(取り外しできる丸い窓みたいなもの)を取り外して、巻いたものを鎌などで切ったりできるところですが、この排水管が機関室へと通じています。
鏡を閉じて排水する時、バルブ操作で排水しますが、一度も使ったことがありません。
ほぼ、移動ポンプで排水するからです(昔はバケツで排水した)。
配管も古くなっていて、どこを通っているのかもわからないので、どうせ使わないのだから、これも塞いでしまおう、ということになりました。

点検口.JPG

FRPの接着で大事なのは、ちゃんとサンダーをかけること(接着面に細かい傷をつける)。
つまり、粉だらけになること。
こういう狭い場所だと、本当に粉だらけ。
ダクトファンや掃除機をがんがん稼がせても、やっぱり粉だらけ。
マスクやめがね(私の場合二重めがねになります)をしても、鼻や目は粉だらけ。
たぶん、肺まで吸い込んでいて、うがいをしても、肺までうがいしたい心境。

私はきっと肺がんで死にます。

ここでFRP工事の基礎。

サンダーかけは、接着面に対し広すぎるくらいやる。
サンダーをかけた部分をはみ出して貼ってしまった場合、剥げる可能性があるから、そこはサンダーで削ったほうがいい。

接着力は、接着面積で決まる。
FRPの強度は、材料の枚数(特にクロスの枚数)で決まる。

水分、油分は、はがれる原因だから、厳禁!

最後にFRP用のペンキを塗る。
ペンキがFRPを保護するから。

FRPは、乾ききらないうちなら、重ねて貼ってもOK(もちろんペンキもOK)。
しかし、完全に乾いたら、サンダーをかけてから貼ること(あるいは塗ること)。





posted by T.Sasaki at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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