日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2014年03月11日

人の幸せとは、人に愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること

みなさん、こんばんは。

今日は、3年前の東日本大震災の日で、宮古市では、東日本大震災三周年追悼式が行われました。
もちろん、私は行きません。
昨年が3回忌であり、それで十分だと思っていますし、いつまでも「悲しい。悲しい」というのはどうかと思います。
それより、笑って暮らしたほうがいい。

こういう催しは、もちろん、みなさんが一生懸命ご飯を食べるために働いて納めた税金で行われます。
同じ税金で設置されている防災行政無線で、午後2時46分にちょっと前にアナウンスがあり、仕事の手を休めて、黙祷。
これで十分じゃないですか!
誰も忘れるものじゃない。

と、書けば、何て冷たい奴、と思われるかもしれませんが、形式ばった献花より、直接亡くなった人の家に行って、線香をあげてきて、その家族と談笑したほうがずっといい。
私は、今日、仕事を終えてから、そうやってきた。

先日、岩手日報の記者が来て、津波で他界した人の写真とコメントを掲載したい、と私の家まで訪ねてきました。
確か、津波の翌年から、何ページにもわたって、そういう紙面を作ってきたはずです。
その記者に私は言いました。

「もう、こういうことは、やめたほうがいいですよ。いつまでも、かわいそうだ、支援だ、と言っていると、誰も自立しませんよ。世の中なんて、そういうものでしょう」と。

いつもラジオを聴きながら、手仕事をしている私ですが、今日のラジオは、どの波にも、うんざりさせられました。
話題は、震災ばっか。
しかたなく聴いていましたが、やっぱりうんざり。
でも、リスナーの投稿(ファックス?)には、うなずくものもあり。

「復興が遅いとはよく言うけれど、どこまでやったら復興といえるのか、わからない」

私も、そう思います。

もともと東北のこの寒村は、すでに過疎化が進行形だった。
そこを元通りにせよ、というほうが、どこかおかしい。
震災前から、漁業振興といいながら、漁港や関連施設に巨額の費用を費やしてきても、それでも、漁業人口は減少する一方。
つまり、いくらインフラ整備しようとも、漁業をする人は増えない、ということ。

今、被災地でやっていることは、同じこと。
ある程度の過疎を見込んで、復興事業というものを考えないと、立派なゴーストタウンができる破目になる。
やる気のない人は、どうせ、この寒村から出て行くでしょうから、残った少数精鋭が、地域活性化のために活躍できるよう、どこに資源を投入すべきか、それに重点を置いて考えたほうがいい。

昨日、紹介した「知られざる日本の実力」という本には、日本理化学工業という会社が、一番最後に掲載されていた。
従業員77人中57人が知的障害者であり、その割合は、何と7割!
この中で目を引く文章を、どうしても転載したい。
著者のエディターズ・キャンプさん、お許しを!



 1937年に設立された同社の障害者雇用のきっかけは1959年。大山泰弘会長が専務だったとき、擁護学校の教諭が「卒業生を採用してほしい」と頼みにきた。大山さんは断ったが、教諭は粘った。3度目の訪問で「採用はもうお願いしません。代わりに、一度だけ就業体験をさせてくれませんか」と懇願される。教諭から当時15歳だった少女2人が福祉施設で一生働く喜びを知ることができないという話を聞かされ、2週間だけ受け入れることにした。
 単純なラベル貼りを任せたところ、時間を忘れて一生懸命に作業する少女たちの真摯な姿が、社員たちを動かした。「私たちがみんなでカバーするので、2人を採用してください」。十数人の社員に頼み込まれた大山さんは、正社員として迎え入れることにした。だが、そのときはまだ「同情」に過ぎなかった。
 ひたむきに、幸せそうに働く彼女たちを見て、大山さんは疑問も感じるようになった。満員電車に毎日揺られて労働するより、施設で暮らすほうが楽なはずだ。なぜ、彼女たちは働くことがこんなにも幸せなのだろうと、ある法事の席で寺のお坊さんにその疑問を投げかけると、こんな答えが返ってきた。
 「人の幸せとは、人に愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること、の4つです。愛されること以外の3つは、働くことを通じて叶えられるものですよ」と。
(「知られれざる日本の実力」p138)



心を動かされた社員の話は、非常に日本人的ですが、何よりも、少女たちの頑張りが、目に見えるような感じですね。
一番最後にこの会社を紹介したエディターズ・キャンプの粋な計らい。
グッと感動しました。
これを読んだら、彼女たちに負けないくらい頑張らないと!

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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