日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2012年07月11日

DNA修復

みなさん、こんばんは。

今日は、宮古魚市場が休みで、明日は悪天候。
よって、体力的余裕から、パソコンに向かっています。

放射能に負けるな!」シリーズで、解決しない問題が、一つありました。
放射性物質がばら撒かれた現実」で紹介した嶋橋さんのような方。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/00abom/ningen/000322.html(「中国新聞」)

本来、何ともないような被曝線量のはずが、白血病になってしまったのですから、これをどう考えたらいいのか。



そこで、安井至先生「市民のための環境学ガイド」のご登場。
発がんリスク 化学物質の場合」を読んでみると、最後から数行目のところに、「ときに先天的にDNAの修復能が弱い人もいるので、そこをどう考えるのかは問題になる。」という記述があります。
そこで、「ウィキペディア」で「DNA修復」を調べてみると、次のリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/DNA%E4%BF%AE%E5%BE%A9

ここの「疾病と老化におけるDNA修復」にある「DNA修復の頻度と細胞病理」に次の記述があります。

「動物実験による研究において、DNA修復に関連する遺伝子の発現を抑制させたところ、老化が加速され、老化の初期に見られる症状が認められ、また、癌化の促進に対し鋭敏になった。また、培養細胞を用いた研究においては、寿命の延長と発癌性物質に対する抵抗性について、DNA修復遺伝子が関与していると考えられている。」
(「http://ja.wikipedia.org/wiki/DNA%E4%BF%AE%E5%BE%A9」)

ちなみに、「dna修復タンパク質 欠陥」で検索してみると、

http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?i=11222(「Nature Asia-Pacific」)

これによると、「BRCA2遺伝子が欠陥タンパク質をつくるようになると、乳癌が発生する」とか。
「BRCA2遺伝子は、DNA修復過程に重要な役割を果たしている」らしいのです。



どうやら、修復に関係する遺伝子の良し悪しが、私たちを病気にするようですね。
もし、正常な修復機構を持つ人ならば、少々の放射線に対して、大丈夫。
たぶん、簡単に白血病その他に罹る人は、修復機構が弱く、放射線だけにとどまらず、いろいろなリスクに対し気をつけなければならない、ということ。
修復機構が弱すぎる人は、自らの体内から発するカリウム40による放射線で、きっと病気になることもあるんでしょう。
嶋橋さんは、もしかして、そういう人だったかもしれません。

だから、放射性物質が増加すれば、発がんリスクが上がる、というのは、修復機構の弱い人の話だったのです。
そうでなかったら、放射線ホルミシスによる温泉治療、岩盤浴治療などというのは、「百害あって一利なし」。
これで疑問が解けました(ということにしましょう)。

あとは、セシウム摂取に関する選択は、自己責任で。

あれ?
これだと、風評被害解消にはならないか。

でも、こういうのって、わかっただけで、安心するんですよ。
健康な人(丈夫な人)は、たぶん、セシウムを食っても、修復機構がしっかりしているから大丈夫。
むしろ、ホルミシス効果で、もっと丈夫になるかもしれません。

やった〜!
風評被害解消だあ(自己満足)。

ではでは〜。



追伸。

安井至先生の「発がんリスク 化学物質の場合」というページには、畝山智香子さんの本にあるのと同じ内容が書かれてあります。
発がんリスクのある物質というのは、本当に多い。
活性酸素による細胞攻撃の話も、「発がんリスク 化学物質の場合」の中にあるリンクに書いてあります。
これらを読むだけで、ある程度、発がんのメカニズムがわかると思います。
これで安心を。
人間の細胞は、淘汰されて、強くなったのです(強いものだけが生き残ってきた)。
posted by T.Sasaki at 22:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
放射線というのも、直接DNAを切断するというのは、宇宙空間の超強力な光速度に近い物質放射線だけであって、後のものは活性酸素を作り出すことで、間接的に体に悪影響を与えるだけみたいですね。

そう考えると、微量放射線で発ガンしてしまうような人は、通常の修復機能に欠陥があるようなタイプなんだと思います。丈夫な人にのみホルミシス説が当てはまるというよりも、むしろ、言い方はよくないと思いますが「異常」な人間のみ微量放射線が害を及ぼすものと受け取ってよさそうです。
Posted by しろくま at 2012年07月23日 16:32
しろくまさん、はじめまして。

「言い方はよくないと思いますが」という言葉を、私も書けばいいんですね。

でも、自然淘汰というものを、みんな、もっと重要視すればいいと思います。
どうして、人間が、こういう形で生き残ってきたのか。

人間は、“人権”を発明し、“社会保障”を発明しました。
病気がちな人間も、ちゃんと助けられるようになっています。

病気になるのは、不摂生か、運が悪いか、のどちらかです。
運が悪かったら、それは、しかたない。

私は、そう考えます。

運があるうちに、悔いを残さないように。
Posted by T.Sasaki at 2012年07月24日 22:35
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