日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2012年06月19日

放射性核種だけが生物濃縮するのではない!

みなさん、こんばんは。

懸案の食道がんは、思い過ごしでした。
治りましたから、たぶん、がんではありません(笑)。
薬が効いたらしく、単なる食べ過ぎだと思います。

ということで、獲ってきた魚をつまみに、また、日本酒を飲もうと思っています(もうやっていますが)。
微量セシウム入りのマダラは、安いですから、自分で食べたほうがいい。
がんリスクは、セシウムより、飲酒のほうが桁違いに大きいのに、それでも飲むんですから、どうかしています。
でも、人間、こんなものです。

こういう表現で、みなさん、安心しませんか。

放射能過剰反応は、最後には嫌われますよ。

さて、お待たせしました。
市川定夫さんの、「人工放射性物質は、生物濃縮する」という話です。
講演録を検索すれば、いろいろあるようですが、代表的な動画を書き出したブログがあるので、リンクを貼っておきます。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-404.html(「みんな楽しくHappy?がいい♪」)

この中に、「生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐり抜けてきたものしか生き残っていないという形で、結果としてだから、こういうものは蓄えないという形で適応していて、自然の放射性物質を濃縮して蓄えるという生物は一つもいません。」という文章があります。
この考え方は、ダーウィニズムであり、私の好きなものなので、コロっと騙されてしまいました。

しかし、これは、間違っています。

ダーウィニズムが間違っているのではなく、市川定夫さんの考え方が間違っているのです。

骨にストロンチウム90が蓄積するというのは有名な話ですが、しかし、骨に蓄積するのは、放射性核種ストロンチウム90だけではなく、普通のストロンチウムも、カルシウムと同じ挙動を示し、骨に蓄積するのです。
放射性核種だけが、蓄積するわけでない。

生物細胞は、ストロンチウムに放射性があろうとなかろうと、それを判別できずに、取り込んでしまいます。

その証拠に、ヨウ素131を取り込まないために、原発事故の際、ヨウ素剤が配られます。

もし、放射性ヨウ素だけを人間が蓄積してしまうのなら、ヨウ素剤は、効かない。

ヨウ素といえば、海草類。
海の中には、安定ヨウ素127がたくさんあり、仮に放射性核種であるヨウ素131やヨウ素129が、少々ばら撒かれても、ほとんど吸収されないでしょう。
それほど、圧倒的に安定ヨウ素127が多い。
だから、三陸の海草類からは、放射性ヨウ素など検出されないのです。

ここで、少し、ヨウ素129について。

放射性核種ヨウ素129は、ず〜と大昔から地球上に存在しています。
ほんの微量ですが。
以前、その論文をネット上で読んだことがありますが、今は、どこにあるのかわかりません。
もし、生物が放射性核種だけを濃縮するのならば、海藻類から簡単に検出されるはず。

結論。

生物は、放射性核種だけを選択して濃縮することはできない。

ストロンチウムやヨウ素の挙動は、「ウィキペディア」で調べればわかります。
それから、これは、本ブログの巡回先に記してある、安井至先生の「市民のための環境学ガイド」の記事から、教えてもらったものです。

http://www.yasuienv.net/WrongIchika.htm(「市民のための環境学ガイド」)

現在、安井先生は、反「放射能アレルギー」キャンペーンを張っています。
放射性物質に対し、過剰反応を起こしている人は、これを読んで、少し反省してください。

私も反省しています。

ではでは〜。

晴れ
posted by T.Sasaki at 21:50| Comment(3) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
色々参考になります。ありがとうございます。放射性物質のせいで漁業が被害を被られているのは、本当にお辛いことと思います。。
感想ですが
放射性のものだけが濃縮するわけではないでしょうが、放射性ではないストロンチウム等は、大昔から人間は適応して生きてきたわけで害はないが、放射性のものは、人体への害があるのではないでしょうか?特に今回の事故では原爆の約170倍もの放射性物質が放出されましたから、どんな害があるか未知の領域ではないですか?
食べ物には確かにヒ素など、害のあるものも、事故前から含まれるかも知れませんが、だからこそ、避けられる有害物質は避けたいものです。。
イカはセシウムはあまり蓄積しなようですが、イカの肝臓には放射性銀が濃縮されるとの研究もあり、どんな核種がどう人間に影響するか不安になるのは仕方ないではないでしょうか?
『参考/ ATOMICA
水産生物への微量元素の特異的濃縮 (09-01-03-06)』
でも私は、放射性物質で免疫力が落ちて病気になりやすくはなるかも知れないが、重篤な病気にはならないのでは、とも思っています。それで、家で食べる食材は、店頭に東と西のものがあれば、西のものを選びますが、外食や加工食品は気にしてないレベルです。
ブログ主様のおっしゃるように、過剰に放射性物質に敏感になるのも、良くないかもしれませんが…。私は素人なので、避けられる危険性は、子供の為に避けたいと思ってしまいます。ごめんなさい…。
早く安心して、お魚等を積極的に食べれるように、政府には、セシウム以外の核種についても調べてほしいです。
Posted by ぴった at 2012年06月27日 18:15
すみません、読み返してみたら、何だかすごく一人よがりの事を書いてました。
コメント消したいところですが、消せません。。
申し訳ない事を致しました。どうかお気を悪くなされませぬよう…すみませんでした。
Posted by ぴった at 2012年06月27日 18:39
ストロンチウムの話で、これ、朝まで生テレビで上杉隆、山本太郎が噛みついていたのですが、茨城大学の高妻教授が上手い反論していました。海には硫酸イオンが多く存在する。硫酸イオンとストロンチウムイオンがイオン結合するとどうなるか?同じアルカリ土類金属、胃のエックス線検査で使うあの”バリウム”です。正確には、硫酸バリウム。あれ水に溶けずにドロドロして沈殿する。重たい。完全に沈殿するとは言えませんが、上手く行けば海を漂わずに、あの検査で使う”バリウム”のように海底深く、望ましくは深さ8000mの日本海溝へ行ってもらってジッとしている、と願いたいものです。可能性はあると思います、不法投棄された放射性ストロンチウム全量が海を漂うわけではなく。。。。。
 因みに私は原子力工学科卒ではなく応用化学科卒ですが、今回の事件、事故、物理、数学、化学、生物、地学・・・全ての理系科目を理解できないと。対処方法を正確に理解、把握することは出来ないと思います。一つ前にコメントした「不検出:検出限界、10bq」なんてのもそうです。私は原子力工学卒ではないから、放射能測定装置なんて使ったことないですが、残留農薬分析なんかに使う液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィーなんてのも使ったことあります。残留農薬、「不検出:検出限界、10ppm」なんて表示。あれ、所謂、業界用語みたいなもんなんですよ。だから、主婦のオバちゃん、文系卒の市民とかだと理解できないこともあるかと思っています。
 まあ、結局、上のコメントされた方みたいに、「訳が判らん」「怪しい、危ない」「君子危うきに近寄らず」となるのは仕方ない面もありますね。
 そこで一つ前にコメントしたことに関係していることが、もう一つ。リンゴは皮まで全て、丸ごと測定⇒皮なしだと下がった⇒皮を剥いて喰えば被害を低減できる。同じことがイカでも言えるかな?イカの肝臓に濃縮される?肝臓まで喰うのはイカの塩辛。全てそういう喰い方だけか?刺身で内臓は捨てることがある。内臓まで含めて、丸ごと測定値と、内臓は捨てて身だけ測定値で違いがあるのか?もし違いがあれば、喰い方に気を付ければ対処の仕方があるはずなんですよ。
 まあ、全ては、水素爆発だけじゃなく、汚染水まで海に投棄してしまった東電の馬鹿野郎に全責任があるのは言うまでもありませんが。
Posted by Werder Bremen at 2012年06月27日 20:50
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