みなさん、こんばんは。
イサダ漁は、木曜日にようやく初漁。
宮古入港船のほとんどが定量(250カゴ)だったのですが、私は出来が悪く、195カゴ。
昨日が定量。
「明日もやるぞ」と思ったら、浜止め。
その浜止めも、もめたようです。
宮古の船は、もちろん、大反対。
でも、宮古船団の声など、無視されがちなんですよ。
これにもめげず、頑張るしかない。
ということで、今日は、イサダ網修理用の材料を、大船渡まで買いに行きました。
ついでに、気仙沼まで足を延ばし、FRPの樹脂を2缶ほど買ってきました。
イカの針などを仕入れるため、昨年秋に八戸まで行き、今回、気仙沼まで行ってきましたから、初めて、岩手県の被災地をすべて眺めたことになります。
私が見るところ、最も被害の大きいのが、陸前高田市と大槌町。
次に山田町。
この3つの自治体が、本当に復活できるかどうか、非常に疑問です。
願望とすれば、そりゃ、立ち直ったほうがいいに決まっていますが、もうすでに、町としての機能が残っていないように感じます。
自立できるのかどうか。
岩手県沿岸のほとんどは、都会に比べれば、“寒村”と言ってもいいほどですから、もちろん、どの自治体も、3割自治であり、もともと自立しているわけではありません。
その上、今回の災害で、どれほどの割合が、自主財源で賄われているのでしょう。
もしかして1割を切っているかも?
地方にとって、活性化とは、何か、ということを、みなさん、考えたことがあるでしょうか。
活性化とは、カネを、できるだけ地域内で循環させること。
しかし、カネがないことには始まりません。
そのカネを、どこから、もってくるのか。
この辺は、もう10年近く前に書いた、下記リンクの拙文を読んでもらえば、わかると思います。
http://milky.geocities.jp/umaimono_tabetai_hito/tubuyaki-shoutengai9.htmlこれからわかるとおり、沿岸地域の活性化は、漁業復興にかかっていると思います。
しかし、残念ながら、漁業に従事する若い人が、あまりに少ない、という大問題が存在します。
これに関して、真剣に考える人が、あまりに少ない。
議会議員をはじめ、誰もがそう。
何度も書きますが、道路や住宅を建てても、漁業者が少なくなれば、沿岸地域の経済は、どんどん衰退するでしょう。
私の住む宮古市、特に、宮古漁協管内など、青年漁業者は、異常に少ない。
イサダ漁で、今、私の船に乗り組んでいる若者が、2人ほどいます。
どちらも20代で、非常に珍しいケース。
そのうちの若い方は25歳で、微笑ましいことに、彼女の話になると、途端に笑顔になります。
しかし、その彼女の両親は、二人の結婚に反対しているのです。
理由は、彼が漁師だから。
こういう話は、うんざりするほどありすぎ
。
私は、その乗組員に、「漁師って、まるで人間の職業ではないみたいだよな」「そのくせ、漁業は必要だ、などと偉そうに言っているくせに」と言ったら、彼はうなずいていました。
私は、彼が彼女とうまく結ばれればいいなあ、と思う。
昨年度の宮古漁協の定置網は、全部で7ヵ統あるのですが、最終的に、5ヵ統が復活しました。
乗組員は、いくら募集しても、半分以下にしかならず、その少数で、5ヵ統も復活させたのですから、その頑張りは見事なものです。
宮古漁協という安定した組織の乗組員ですら、確保できない。
こんな状態では、宮古の近未来は、非常に暗い。
復興にかけるカネは、きっと無駄になる。
そして、今からちょうど7年前に、下記リンクの文章を書きました。
http://milky.geocities.jp/umaimono_tabetai_hito/tubuyaki-chihou18.htmlその頃から、すでに、あきらめモードであり、飲めないくせに、酒を飲むようになったのです(笑)。
みなさん、頑張ってね〜。
明日で、津波1周年。
もう追悼モードから、頑張りモードに変えないと、亡くなった人や助けてももらった人に失礼です。
ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 21:13|
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大震災・復興
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昔の記事もよかったですよ。パチンコ屋を宮古市が経営するとしたら鍬ヶ崎でお願いしたい。
宮古は子育ての地。はちがいないですね。わるくないです。
問題は大人の方です。楽しく、有効に仕事ができる仕事が育ってほしいです。漁業,パチンコ屋、マウスと言いましたか?スーパー銭湯など、面白そうな仕事になってほしいです。どんどん出てきてほしい!
昔のやつは、ただいま、少しずつ、復活させています。
さすがに、下手くそで、読みにくい部分がたくさんありました。