日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2012年03月06日

早すぎた瓦礫撤去

みなさん、こんばんは。

今日の宮古は、1日中、北風、曇り空で、少し寒かったのですが、それでも、暖かくなったなあ、と思っています。
明日も休漁みたいなので、FRPの汚い仕事をしました。
瓦礫の中から回収したイサダ網は、もう、あきらめムードです。
4つに分解した網の、一番大きいところにきたら、もうやる気なくなりました。
イサダの乗組員を集めてやってみましたが、みんな、ちんぷんかんぷん。
で、小さい穴だけ彼らにあずけて、私は、でかい穴をひたすら切っています。
つまり、網の入れ替え。

でも、まだ、網も買ってきてない。

あ〜あ、漁期中に網を破いたら、今年は、何日か休んで修理したほうがよさそう。

いや、切り上げかな?



先ほど、瓦礫のことをニュースでやっていましたが、放射性物質を含んでいるため、受け入れてくれる自治体が、非常に少ないですね。

「迷惑だ。自分のところで処理してよ。」

言い分はわかります。

例えば、もし、東海地震で、浜岡原発周辺が、同じような被害を受けたら、さて、岩手の自治体で、簡単に受け入れたでしょうか。

どうでしょう?

私は、どこに、何万トンの瓦礫があり、一般ゴミの何年分あるか、ということを知りません。
100年分ある、というところもあるようです。

私は、そんなにみんなの迷惑になるのなら、瓦礫をそのまま置いておいて、県内で処理してもいいと思います。
それが、何十年かかろうと。
何十年分の雇用ができたと思えばいい。

隣の山田町では、瓦礫が自然発火して、火事になりましたが、他所へ運ぶエネルギーをもって、何箇所にか分ければいい。

もう過ぎたことですが、「復興はスピード」と誰かが煽ったりしました。
スピードのある瓦礫撤去のため、使えるものも瓦礫の山に捨てられてありました。
それに輪をかけたのが、住宅瓦礫撤去費用の全額補助です。
冷静に考えれば、修理して使える住宅も、壊してしまったのです。
あの時期、もう少し考える時間的余裕があってもよかった。

瓦礫撤去回収事業も、そう。
ただ、回収して、積むのではなく、もうちょっと考え、ある程度、分別して積みあげれば、火事なども起きなかったし、もっと効率よく仕事もできたでしょう。
それにより、エネルギーや経費も節減できたはずです。
撤去が遅れれば、確かに、「汚い」「臭い」は、あるけれど、数ヶ月くらい臭くて汚くたって、それで人間死ぬわけではありません。
私の住む高浜などは、昔、ミール工場があったりして、臭いのは当たり前、という時代もあったことを考えれば、大したことではない。
ご覧の通り、撤去跡地は、空き地だらけ。
少しぐらい瓦礫を置いておいても良かった。

「復興はスピード」とは言うけれど、そのスピードに、疲労した人間の頭は、はっきり言って、ついていっていなかった、というのが、現実だと思います。

いろいろ反論あると思います。
例えば、「瓦礫があると、復興が遅い。」と。

でも、そうでしょうか。
私は何度も書いているように思いますが、「復興は、やる気」。

高浜の養殖施設の瓦礫は、最近ようやく撤去したんですよ。
それでも、残った人たちが、知恵を出し合い、ちゃんとカキ、ワカメを生産しています。
瓦礫があったら、そこを避けて、仕事をするのです。

これでいいのです。



ちょっと余談になりますが、東京都が、瓦礫処理で、真っ先に手を上げてくれました。
あの傲慢な石原知事のいる東京都では、意外な感じがしますが、でも、彼らは、ちゃんと計算しているんです。
もし、関東大震災が発生したら、その大量の瓦礫をどうするのか、ということを考えてのことでしょう。
瓦礫の量は、こんな片田舎の比ではない。

でも、ちょっとちょっと、ずるいなあ。

首都圏の使用電力を生産していたのは、福島原発です。
福島の恩義を感じているならば、放射能の強い福島の瓦礫を、真っ先に受け入れるべき。
福島からの避難民に、「帰れ!」と言った人がいたらしいですが、そんな奴、日本人じゃない。

首都圏の人たちは、余計に、福島県民を応援しましょう!

宮城もね。

もちろん、岩手も。

ではでは〜。

曇り
posted by T.Sasaki at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 大震災・復興 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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