みなさん、こんばんは。
今日の宮古は、1日中、北風、曇り空で、少し寒かったのですが、それでも、暖かくなったなあ、と思っています。
明日も休漁みたいなので、FRPの汚い仕事をしました。
瓦礫の中から回収したイサダ網は、もう、あきらめムードです。
4つに分解した網の、一番大きいところにきたら、もうやる気なくなりました。
イサダの乗組員を集めてやってみましたが、みんな、ちんぷんかんぷん。
で、小さい穴だけ彼らにあずけて、私は、でかい穴をひたすら切っています。
つまり、網の入れ替え。
でも、まだ、網も買ってきてない。
あ〜あ、漁期中に網を破いたら、今年は、何日か休んで修理したほうがよさそう。
いや、切り上げかな?
先ほど、瓦礫のことをニュースでやっていましたが、放射性物質を含んでいるため、受け入れてくれる自治体が、非常に少ないですね。
「迷惑だ。自分のところで処理してよ。」
言い分はわかります。
例えば、もし、東海地震で、浜岡原発周辺が、同じような被害を受けたら、さて、岩手の自治体で、簡単に受け入れたでしょうか。
どうでしょう?
私は、どこに、何万トンの瓦礫があり、一般ゴミの何年分あるか、ということを知りません。
100年分ある、というところもあるようです。
私は、そんなにみんなの迷惑になるのなら、瓦礫をそのまま置いておいて、県内で処理してもいいと思います。
それが、何十年かかろうと。
何十年分の雇用ができたと思えばいい。
隣の山田町では、瓦礫が自然発火して、火事になりましたが、他所へ運ぶエネルギーをもって、何箇所にか分ければいい。
もう過ぎたことですが、「復興はスピード」と誰かが煽ったりしました。
スピードのある瓦礫撤去のため、使えるものも瓦礫の山に捨てられてありました。
それに輪をかけたのが、住宅瓦礫撤去費用の全額補助です。
冷静に考えれば、修理して使える住宅も、壊してしまったのです。
あの時期、もう少し考える時間的余裕があってもよかった。
瓦礫撤去回収事業も、そう。
ただ、回収して、積むのではなく、もうちょっと考え、ある程度、分別して積みあげれば、火事なども起きなかったし、もっと効率よく仕事もできたでしょう。
それにより、エネルギーや経費も節減できたはずです。
撤去が遅れれば、確かに、「汚い」「臭い」は、あるけれど、数ヶ月くらい臭くて汚くたって、それで人間死ぬわけではありません。
私の住む高浜などは、昔、ミール工場があったりして、臭いのは当たり前、という時代もあったことを考えれば、大したことではない。
ご覧の通り、撤去跡地は、空き地だらけ。
少しぐらい瓦礫を置いておいても良かった。
「復興はスピード」とは言うけれど、そのスピードに、疲労した人間の頭は、はっきり言って、ついていっていなかった、というのが、現実だと思います。
いろいろ反論あると思います。
例えば、「瓦礫があると、復興が遅い。」と。
でも、そうでしょうか。
私は何度も書いているように思いますが、「復興は、やる気」。
高浜の養殖施設の瓦礫は、最近ようやく撤去したんですよ。
それでも、残った人たちが、知恵を出し合い、ちゃんとカキ、ワカメを生産しています。
瓦礫があったら、そこを避けて、仕事をするのです。
これでいいのです。
ちょっと余談になりますが、東京都が、瓦礫処理で、真っ先に手を上げてくれました。
あの傲慢な石原知事のいる東京都では、意外な感じがしますが、でも、彼らは、ちゃんと計算しているんです。
もし、関東大震災が発生したら、その大量の瓦礫をどうするのか、ということを考えてのことでしょう。
瓦礫の量は、こんな片田舎の比ではない。
でも、ちょっとちょっと、ずるいなあ。
首都圏の使用電力を生産していたのは、福島原発です。
福島の恩義を感じているならば、放射能の強い福島の瓦礫を、真っ先に受け入れるべき。
福島からの避難民に、「帰れ!」と言った人がいたらしいですが、そんな奴、日本人じゃない。
首都圏の人たちは、余計に、福島県民を応援しましょう!
宮城もね。
もちろん、岩手も。
ではでは〜。