日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2011年12月06日

被災地の真実 2

みなさん、こんばんは。

ようやく鮭が釣れるようになってきました。
初漁から、1尾、0尾、0尾、0尾、と4日続けて無駄足を運びまして、今の時期としては、史上最低の話にならない漁です(漁というより、何をやっているんだか)。
こんなのは、記憶にございません。

11月末日に、ようやく180尾獲り、なんとかなりそうな気配でしたが、そううまくいかないんですね。
もう、参っています。

瓦礫仕事にでも就職しようかなあ。

で、その瓦礫です。

災害がやってきて、大儲けするのは、土建業。
津波襲来直後は、みんな唖然としたでしょうが、しかし、笑顔を隠していたのが土建業界。

そして、瓦礫撤去作業にまつわる話には、ドロボー話がいっぱい。

その当事者が、このワタシ。

宮古川に船を係船して、イカ釣りの艤装をしていた時のことです。
FRPペンキの刷毛をシンナーで洗うため、どうしても、その容器がほしかった。
自転車で、ヒーコラヒーコラとホーマックまで行くのも大変だったので、出崎埠頭の瓦礫の山へ、容器を探しに行きました。
瓦礫の山、といえば、使えないぼろ屑みたいなものだけある、と思いきや、そうではありません。
使えるものまで、みんな捨ててしまっているのです。

もったいない。
洗えば使えるのに。

瓦礫の山では、陸中建設の重機が、ガチャガチャと何やらやっています。
そこの運転手が、私をにらみつけていました。

「何か?」

「あぶないから、あっち行け」

それから、重機から離れた方へと探し、立派なプラスチック製の容器を見つけ、持って行こうとしましたが、まだその運転手がにらみつけていました。

「そんなににらみつけて何か言いたいの?」「降りてきて話すっぺーす」

しかし、彼はワーワー何か言って、降りてはこなかった。

私は、頭にきて、自転車に積んだその容器を、瓦礫の山へ再び投げてきました。
帰りに、瓦礫事務所みたいなところへ立ち寄って、「ゴミを再利用しちゃいけないんですか」と言っていたら、その運転手が、瓦礫の山から下りてきて、ご対面。

で、彼に、「ドロボー」と言われちゃった。

「ゴミの再利用のどこが悪い」

というのが私の言い分。
ゴミの減量にもなるだろうし、再利用は、エネルギーの節約にもなります。
この理には、負けると見え、次は、「危ないんだよ」

「一度注意され、それに反し怪我した場合、それは私の自己責任。何もそんなに血相変えて言うことじゃないでしょう」

「そういう奴に限って、実際怪我したとき、他人のせいにするんだよ」

「藤原埠頭や高浜にいる瓦礫処理業者は、持っていってもいい、と言っているよ」

「そんなら、あっち行け。藤原や高浜へ」「お前みたいなのは、相当おかしい。普通の人は、注意されれば、引っ込む」

これには、負けた。

でもね、「ドロボー」はないと思うんですが。
それに、土建業者は、仕事がなくなれば、「仕事くれ〜」と行政なんかに泣きつき、税金にたかろうとするんだから。
仕事がないのは、自分の責任じゃないの?
自己責任の放棄もはなはだしい。
あの運転手って、本当に自己責任というのを理解しているのかしら。

結局、ペンキの刷毛は、使い捨てになり、頭にきて、その瓦礫の山に捨ててきました。
再利用を否定されたため、逆にゴミが増えてしまった悪例。
あ〜、つまらない。
陸中建設全体が、ああいう態度ではないと思いますが、彼は、ちょっと言いすぎじゃありませんか。



瓦礫撤去作業は、ご存知の通り、税金で行われています。
なおかつ、識者たちは、「復興はスピード、スピード」とスピードばっかり。
税金で、家の瓦礫の撤去してくれるから、もうそりゃ、住めそうな家も、「壊してください」と願い出る人が続出。

喜んでいるのが、その請負業者である土建業。
中には、撤去作業中、家から出てきた現金などをポケットに入れているとか(全部とは言いませんが、どうなんだか)。
田老あたりを請け負った業者は、その疑いが濃厚との噂。

はて?
これって、はっきりしたドロボーですよね。

税金で、役に立たない箱物を作ってきた土建業界と行政組織。
そして、災害の瓦礫撤去では、カネをかすめるわけだ。

公のカネと個人のカネに手をつけて、あとは、手につけるものは何もなし。

土建業界には、この世の春が訪れています。

ではでは〜。

曇り曇り
posted by T.Sasaki at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 大震災・復興 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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