日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2009年11月13日

八戸は「なかよし」

みなさん、こんばんは。

今月最初は、天候が悪く、3日続けて操業をあきらめ、戻ってきました。
天候が良くなった翌日は、前沖にイカが全くおらず、しかたがないので、どんどん北上し、宮古から40マイルも北まで行きました。
その後、何日も天候が良さそうなので、一気に、八戸へ。
この時期にしては、珍しいベタ凪続きで、たいして漁もないのに、価格は安値どまり。
25入れは、1000円をきっちゃった。

それでも、1000円きったくらいならまだマシです。
発泡入れイカの水揚無制限の頃は、もっとひどかった。
1箱単価が600円、700円は普通。
300円、400円というのもあった。
何やっているんだろう?と自問自答でしたよ。
そんな過去の苦い経験があるにも関わらず、無制限に発泡を水揚したいという非協力的な漁業者がいるという噂。
協同精神の欠如。

凪が続けば、少量ずつでも各生産地からイカが供給されますから、結局、過剰になるんですね。
供給過剰になったら、売りさばくほうも大変なんでしょう。
そんな状態で、もし、自分が魚屋さんで、漁業者に「高値で買え」と怒鳴られたら、たぶん、入札の札も入れないと思います。
考えてみれば、日本人は、よくイカを食べてくれます。
日本人がイカ好きのおかげで、私たちの商売も成り立っています。

ベタ凪続きの後は、また悪天候続き。
明日で4連休確定!



すでに宮古に帰ってきていますが、行ってきた八戸の名産に「なかよし」というのがあります。
私が紹介するからには、当然、美味しい。

http://www.geocities.jp/eyes_okiniiri/otsumami-nakayoshi.html

仲間の船に賞味させたら、100%の人が、完璧に「美味しい」と言ってくれました。
私は、うまいものを見つけたら、すぐにみんなに教えたいのです。



おさらい。
人間は、「H」と「食べること」が好きです。
この両者を嫌いな人間は、生き残ってくることができなかった。
特に、歳をとっても常に持続するのは、うまいものを飲み食いしたいという欲求(例外がいるかも。笑)。

どうせカネを使うんなら、うまいものに使いましょう。
というのが、私の主義で〜す。



先日、テレビで、八戸のサバを特集していました。
高鮮度のサバって、刺身で食べれるんですね。
その他、サバの串焼きも美味そうだった。
今年は、もう行かないので、来年行ったら、ぜひ、食べようと思います。

そのサバ特集の番組で、八戸の超大型まき網漁船のこともやっていました。
従来の大型まき網漁業は、3隻から4隻で1船団を組み、それで操業します。
しかし、超大型の場合、1隻ですべてをこなします。
この超大型まき網船は、船内に瞬間凍結設備があり、サバを高品質(高鮮度)のまま、水揚できるのだそうです。
これが、刺身になるのです。
一方、従来型の大型まき網漁業は、ただただ積み込んでくればいい、というもの。
だから、超大型のものに比べれば、まるっきり低品質で、とても刺身で食えたものではありません。
さらに、集中的な水揚になると、価格は大暴落。
魚類資源を考えるならば、そして、魚価を考えるならば、超大型まき網に軍配です。
ちなみに、超大型まき網は、乗組員もたくさん必要とするらしいので、もし、事業として軌道に乗れば、少ない漁獲でたくさんの人を養えるのですから、現状の大型まき網よりも優れた漁業と言えますね。

ちなみに、現状の大型まき網漁業を、「良い」という人は、まずいません。



私が知っている八戸の人は、いい人たちばっかりです。
あの言葉といいますか、話し方もいいんですよね。
角が立たない感じが好きです。
その風土が「なかよし」と生んだのだと思います。
みなさんも、「なかよし」をご賞味あれ。

イカ、食べてけろ〜。

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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