日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2009年11月01日

「子どもが減って何が悪いか!」

みなさん、こんばんは。

明日から寒くなりそうです。
私は、寒いのが大嫌いですが、インフルエンザ罹患で休んでいたので、一応、漁師モードになり、沖へ行く準備をしました。
たぶん、早々に戻ってくると思いますが。

まず、先月のベスト5をしばらく更新していなかったので、6月から9月分までを合計したもの。

1位 学問って、何?
2位 学問って、何? 2
3位 同級会
4位 パナーキー
5位 不健康な夜イカ漁

意外に、難しそうなものに人気があるんですね。



ちょっと前ですが、「子どもが減って何が悪いか!」という本を読みました。
てっきり、「少子化になって、何が悪くなるのか」という内容だと思ったら、全く逆でした。
少子化を促しているわけではありませんが、“男女共同参画=少子化対策”というような言説を論破している本です。
著者は、赤川学さんという方ですが、いろいろなデータを駆使しているところから、どっかの大学の教授さんであることは確かです。

で、「あとがき」に、厳しいことを書いてありますので、ちょっと紹介を。



 小谷野さんの名著『もてない男』に登場する、山本おさむの『ドングリの家』というマンガ(このマンガは、とにかく泣ける)と、それに対する小谷野さんのコメントは、きわめて印象的である。重度の障害をもって産まれた子どもを育てる夫婦の姿を引用しながら、小谷野さんはいう。「障害を持った子供が産まれたら、協力して育てていこうと誓い合えるような男女でなければ、結婚してはいけない」と(186頁)。
 本書の主張は、この名言を、私なりに出産・子育ての場面に置き換えたものである。子どもは、少子化対策や男女共同参画の道具ではない。まして「子どもを産んだら得をする」とか「子供に老後の世話を頼みたい」とか、親のあさましい動機で産まれてくるべきでもない。仮に子どもがどんな重度の障害をもって産まれてきたとしても、愛情をもって育てる覚悟をもてた男女だけが、子どもを産めばよいのだ。そうした選択の結果、産まれる子どもの数が少なくなったとしても、それはそれで仕方がないことだ。
(「子どもが減って何が悪いか!」p216)



ここをご覧になっている幸せな方々は、こんなことを考えて結婚したのでしょうか。

たぶん、若かりき頃の「勢い」だったと思います(笑)。
その「勢い」でもって、幸運にも子どもを授かった夫婦は、本当に、本当に、幸せなのだそうです。

私なんか、子どもがいませんから、よく言われますよ。
「お前は、子どもがいないから楽なんだ」って。
それに対し、私の心の中は、「そうですかね。そう思うなら、気持ちいい思いをして、子どもを作らなければ良かったじゃないの?」と。

そういう彼らは、私みたいなのに比べれば、断然、幸せだ。



 自らのDNAを残すためであれ、愛玩するためであれ、自らの私的効用のために子どもを産んだ人たちが、それをもたない人たちよりも恵まれていないはずはない、とあえて断言しておく。
(前掲書p208)



羨ましいですね。

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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