日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2009年10月30日

「内部被曝の脅威」にちょっと異議 2

みなさん、こんばんは。

八丈島近海で、転覆した船から生還した3人は、本当に幸運でした。
というより、奇跡です。

http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/10/29/20091029k0000e040045000c.html(「毎日jp

テレビでやってましたが、酸素の絶対量が足りないはずが、悪天候により、船体と海水との摩擦で泡ができ、それで足りない酸素を補ったのではないか、という話です。
私たちは、悪天候で遭難したら、まず命はないものと思っています。
今回の生還は、本当に奇跡です。

一方、奇跡でも起こらない限り、動きそうにない再処理工場です。
いつまでやる気なのでしょうか。
日本国民の財産を食いつぶしていると同じですよ。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20091030130917.aspWeb東奥



それでは、昨日の続き、です。

私くらいの年齢の人は、そろそろ動脈硬化の起きはじめる頃です。
動脈硬化といえば、脳梗塞、心筋梗塞。
いずれも、血管に血栓ができて、血液が、その先の細胞に行かなくなってしまう恐い病気。
先日、ちょっとしたことから、中央病院へ行って、心筋梗塞の勉強をしてきました。
中へ入ってカテーテル治療を見てきましたが、ありゃあ、すごいですよね。
噂には聞いてましたが、医療って、進みすぎ!
あれじゃあ、今まで死んでいた人も生きるわけで、ということは、今後、死にそうな人をどんどん生還させ、その結果、ますます死にそうな人が増えるわけです。
これじゃ、ますます、医師の負担は、大きくなります。
このジレンマがある限り、医療改革しても、医師の負担は、軽くなりません。

結論。
やっぱ、人は、自らの寿命が来たら、潔く、ですね。
そういう時がいずれ来るんだから、それまでは、頑張って、日々を生きていきましょう!

という話じゃないんですよ、今日は。



え〜と、心筋梗塞の話です。

心筋梗塞で病院に運ばれてくると、カテーテル治療で、心臓の血管にできた血栓を取り除こうとします。
心筋に早く血液を通したいですからね。
ところが、これがまた、思ったとおりに事が運ばないんですよ。
引用します。



 閉ざされた血流が再開通するのだから、これで酸欠のためにやられかけた心筋が助かるだろうと、だれもが考えた。ところが、ここに思いがけぬ事件が出現した。血流が再開すると、酸欠で障害された心筋の病変が余計に悪くなっているではないか。これが、虚血・再灌流傷害(ischemia-reperfusion injury)なのだった。
 病理学的に組織を調べてみると、再開通のない心筋梗塞部が貧血性梗塞であるのに対し、再開通の例では梗塞領域内に多量の出血をみる。これは、梗塞内の毛細血管、細静脈、あるいは静脈洞の破綻によるものが大部分であり、動脈系の出血はまれである。つまり、虚血による心筋細胞の壊死に加えて、血流再開による酸素の供給が、出血を中心とする血管系の反応をもたらしたと考えてよさそうだ。
(「フリーラジカルって何だ?」p98)



引用文中に「酸素の供給」とありますが、この酸素にもいろいろありまして、問題が、スーパーオキシドといって、酸素に電子が一つくっついているもの。
これは、活性酸素で、なおかつ、フリーラジカル。
スーパーオキシドという酸素毒が、心筋の中に、急に、どばっと入ってくるわけです。
どばっと入ってきた酸素毒に、心筋の血管類はびっくりし、対応できず、あたふた、あたふた。
で、出血。
ここで、また、引用します。
文中のPTCRとPTCAは、カテーテル治療のことです。



 PTCRやPTCAの際に予想される、再灌流のための心筋ダメージを、最小限に止める方法として、SODやビタミンCの誘導体のスカベンジャーを、再灌流と同時に流す試みがある。動物実験ではうまくいっているが、人間の場合はこれからである。
(前掲書p101)



つまり、ここでも、SODなどの毒消しの登場です。
昨日の文章を、活性酸素やフリーラジカルを知らない人は、「???」と思ったでしょう。
ゴメンなさい。
活性酸素やフリーラジカルは、私たちにとって、毒なのです。
その毒消し機能が、私たちの体には備わっていて、だから、こうやって生きているのです。
今日の書いた、心筋梗塞カテーテル治療の問題点からも、酸素毒の存在がわかったと思います。

そして、意外にも、がんに対する放射線治療や抗がん剤治療も、この活性酸素・フリーラジカルを利用していたのです。
放射線の場合、直接がん細胞をやっつけ、さらに、放射線により、周辺に活性酸素やフリーラジカルを発生させ、がん細胞を攻撃させるわけです。
そして、ここでもSODの登場。
引用します。



 ヒドロキシルラジカルの消去剤であるジメチルスルホキシド(DMSO)や、スーパーオキシドの消去剤であるスーパーオキシドジムスターゼ(SOD)を加えておくと、放射線による細胞傷害は低下することがわかっています。
(「活性酸素・フリーラジカルのすべて」p79)



放射線治療は、驚くことに、中性子線も利用しているとのこと。

だからといって、核燃大好き人間たちは、喜ばないでくださいね。
ありゃ、ただの迷惑施設なんですから(私もくどいですけれど、喜びそうな人がたまに来ていると思うので)。
それから、放射線ホルミシスや劣化ウラン弾の不思議についても、もしかしたら、活性酸素やフリーラジカルで説明できるんじゃないかなあ、と思っています(もちろん、思っているだけですよ。内容は化学式がいっぱいあって、難しいですから)。

不思議ですよね。
酸素を必要としているのに、それが毒だ、っていうんですから。
ところが、本当は、そういう解釈ではいけない。

地球が誕生して、初めて登場した生物は、酸素を必要としていなかった。
なにせ、大気に酸素がなかったのですから。
そのうち、酸素が地球上に増えてきて、酸素を利用できる生物が生き残ってきた。
ただ、それだけのことです。

え?
生き残るんなら、酸素を利用しない生物のほうが、酸素毒性に触れなくていいじゃないか、って?

いい疑問です!

でも。
エネルギーを効率よく利用するには、酸素があったほうがいいんですって。
だから、酸素を利用するため、スカベンジャーという毒消し機能を体内に備えたものが、生き残ってきたわけだ。

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 反核燃料リサイクル運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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