私は、流行に鈍感な方なのですが、何と!新型インフルエンザに罹ってしまいました。
発症は、たぶん、26日の夜中。
翌27日の昼までは、具合が悪くても我慢していたのですが、体温を計ってみたら、38度3分もあり、びっくり。
急いで、諸機関に電話で問い合わせ、近くの病院に行くことに。
38度の熱なんて、小学校低学年以来、経験したこともなく、こんなに具合が悪くなることも経験したこともなかった。
しかし、くしゃみ、せき、鼻水、喉の痛み、筋肉痛など、全くなく、下痢が少々と頭痛、発熱。
これは、食中毒みたいなのかなあ、と思っていたら、この有様。
インフルエンザって、結構、熱が出るらしく、もしかしたら、私は、小学校以来、インフルエンザに罹ったことがないのかもしれません。
風邪とインフルエンザを同じものだと思っていたし、風邪をひいても、医療機関のお世話になったことがなかったので、自分の病歴がどうなのか、さっぱりわかりません。
はっきりしているのは、足を難治性骨折し、3回切ったこと。
お世話になった病院の先生も、最初、症状が変なので、首をひねっていましたが、検査はウソつかない。
先生が、隔離された部屋に入って来るなり、「佐々木さん!インフルエンザですよ!」と。
薬は、リレンザ。
でも、このリレンザは、その辺の薬局には置いていないらしく、運ばれてくるまで待つことに。
ありゃありゃ。
宣告された途端、あ〜あ、1週間くらい、船は休めなければならないなあ、とか、乗組員を帰さないといけないなあ、とか、自分の食べるご飯をどうしようかなあ、とか。
待っている間、具合が悪いのを忘れて、どうでもいいようなことばかり考え、考えるのをやめたら、ますます具合が悪くなりました。
で、そのリレンザが到着したら、薬局の人が持ってきてくれて、吸入のしかたをその場で私に実習させました。
簡単です。
噂に聞くリレンザって、吸入する薬だったんですね。
おかげで、翌日には、37度代、今日は、平熱近くまで下がっています。
家の中に、じっとしていなければ、みんなに迷惑がかかるというので、家で読書してました。
そこで読んだのが、「活性酸素・フリーラジカルのすべて」という本です。
その直前には、「フリーラジカルって何だ?」も読んでいます。
この2冊は、買い置きしておいたのを読んでいなかったのですが、せっかく買ったのを読まないのも損なので、読んでみたら、意外に「ふむふむ・・」。
この2冊を買う一番の大元のきっかけは、我らが、永田文夫先生にあり、次に、先生が紹介してくれた「内部被曝の脅威」という本にあります。
で、その「内部被曝の脅威」に書かれているフリーラジカルに関する記述は、あまりに都合が良すぎるんじゃないかなあ、と私は考えています。
活性酸素、フリーラジカルに関しては、「内部被曝の脅威」のp91からp96に書かれてあります。
ここでは、活性酸素やフリーラジカルの負の側面だけを取り上げています。
しかし、体内での現実は、活性酸素やフリーラジカルがなくては、人間、いや、すべての動物が生きていくことができません。
体内に入ってきた病原菌をやっつける時に利用されるのが、活性酸素・フリーラジカルなのです。
ちょっと詳しく書けば、病原菌をやっつける代表が、マクロファージや好中球で、これらが、酸素を活性酸素に変え、攻撃する。
もちろん、できた活性酸素やフリーラジカルは、人体の細胞も攻撃することになるのですが、ちゃんとそれを防御する機構が、私たちの体には、備わっていたのです。
「内部被曝の脅威」で引いている「フリーラジカルって何だ?」という本では、“毒消し”スカベンジャーと書いています。
スカベンジャーの代表格では、SODというのがあります。
健康食品なんかで、みなさんも聞いたことがあると思います。
活性酸素を減らす効果があるとか、ないとか。
SODは、スーパーオキシドジムスターゼの略だそうです。
カタラーゼというのもあります。
私たち体内には、このほかにも、活性酸素やフリーラジカルの毒消しを担っているスカベンジャーがあるのです。
ですから、この2冊を読んでしまった私としては、「内部被曝の脅威」に記述してあるフリーラジカルの部分は、推奨できる表現ではありません。
活性酸素やフリーラジカルの分野というのは、まだまだ、臨床応用できていないようなので、取り上げるべきではなかったと思います。
核燃大好き人間たちは喜びそうですが、だからといって、放射性物質を海へ流すことを正当化しないでくださいよね。
あの再処理工場を動かすことに、メリットはほとんど存在しないんですから。
ちなみに、ネット検索すると、活性酸素やフリーラジカルについては、負の性質しか載せていないのがほとんどです。
が、SODなどのスカベンジャーについては、いろいろと載っています。
酸素や活性酸素などについても、もう少しマシなことが書いてあればいいのですが、残念ながら、ありません。
その点、私としては、おかげさまで、良いものを読ませていただいたと思っています(笑)。
ではでは〜。