日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2009年10月20日

重油価格200円時代を考える

みなさん、こんばんは。

相変わらず、あまりパッとしない昼イカ漁です。
むしろ、ここ10日ばかりは、夜イカ漁のほうが大漁。
各船、毎日100箱以上の水揚があり、北海道の天候が悪いため、価格も上昇。
今朝は、20入れと25入れのスルメイカが、2000円を超えました。
夜イカ、やろうかなあ、と迷ったりしますが、昼イカも、100箱前後ほど釣れるので、我慢しています。

最近、ドル建ての原油価格が、じわじわと上昇しています。
為替相場は、円高ドル安。
そのために、国内の石油価格は、変動なし。
でも、いずれ、世界経済の上昇局面で、石油価格が徐々に上がっていくのは、目に見えています。
先日、漁業無線で、友達の船と、この話をしました。
重油価格は、現在70円前後ですが、もし200円になったら、やっていけるかどうか、という話。
昼イカなら、たぶん、やっていけるし、前沖で、カゴ漁業や鮭延縄漁業、イサダ漁業も、たぶん、細々でもやっていける。
ところが、漁の不安定な夜イカは、まず無理、というのが結論です。
でも、重油価格で200円という数字だと、軽油、ガソリンは、とんでもない数字の価格になると思います。
そうなった場合、宮古で獲った魚を、消費地まで運んでくれる運送業の人たちは、持ちこたえてくれるのでしょうか。
獲ったはいいが、食べてもらえなきゃ、話になりません。
だから、重油200円時代の話は、無線機で話たような単純な話ではありません。

これが、起こるのは、数十年先か、それとも数年先なのか。
世界中の全部の人間たちが、先進国と同じような生活水準要求しはじめたら、こりゃ、数年先に起こるかもしれませんよね。
もしかしたら、それを見越して、発展途上国の人たちに、まだまだ貧乏してもらうような世界戦略を、世界を支配している先進国の一部の巨大金持ちたちが練っているのかもしれません。
困るのは、石油依存の激しい、先進国の人たちですから。

一方、鳩山民主党政権は、温室効果ガス25%削減を公約しちゃいましたが、これに反対する人たちが、産業界の一部(?もしかして大部分かな?)にいます。
これって、先を見ていないのと同じ。
各界のトップなのですから、ある程度、将来を見通すような方針を立てていかなければならないと思います。

温室効果ガス削減というのは、つまりは、エネルギー使用量削減に等しい。
エネルギー使用量削減しながら、国を動かそうとすることは、資源貧乏国の日本にとって、最重要な国家戦略です。

確かに、25%削減では、非常に困る人たちが出てくると思います。
でも、将来、日本が国家として生き抜くためには、絶対に必要なことです。
人間なんて、所詮、ただ食って寝て、子供を作って育てて、それで、ハイ、終わりなんです(この辺は、「ダーウィニズム」というカテゴリーを読めば理解できると思います)。
今、生きている人たちの寿命なんて、日本の歴史から考えて、ほんの一瞬。
地球の歴史からみれば、そのまた一瞬。

産業界のお偉方には、その辺をよく考え、頑張ってもらいたいですよね。

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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