日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2009年05月17日

電力抑制

みなさん、こんばんは。

昨日まで、ここ3日ばかり忙しくて、朝5時から夕方8時まで働きづめ。
手が痛い。
でも、おかげさまで、今日の雨降りの中、集魚灯設備とイカ釣り機械の試運転が、無事に終わりました。
集魚灯設備の放電灯安定器は、すでに16年が経過しており、大丈夫かなあ、と心配しながらスイッチを入れたら、ちゃんと点きました。
あとは、発熱するかどうかが問題ですが、1時間経過しても大丈夫だったので、今年もたぶん、使えると思います。

ソケット類は、腐ったりするので、ダメなのは交換。
これが、結構手間がかかります。
ソケット線をギリギリに切って、それに付着しているエフコテープ(絶縁テープ)を取り除くのも時間がかかり、そして、ニッパで電線の皮をはぎ、圧着して、再びエフコテープを巻きつけ、その上にビニールテープを巻く、という作業。

もっと手間がかかるのが、ソケットハンガー(ソケットを吊るしている金具)がイカレた場合。
ソケットはアルミ製なので、ソケットハンガーを止めているビスにアルミの腐った成分が固まっていて、ソケットからハンガーがはずれにくい。
これをたった1個取り除くのに、30分もかかったりしますし、どうかするとソケット自体が壊れたりします。
壊したくないために、時間がかかる。



今年、日本全国のイカ釣り漁船は、集魚灯の電力抑制を実施しています。
私たち小型船(20トン未満)は、昨年まで、上限180kWでした。
私の船は、156kw。
その昔は、無制限でしたが、足の引っ張り合いにしかならなくなったので、そこで、上限を決めたのです。

ところが、せっかくの上限設定を守らない者が出てきた。
3kw用放電灯安定器に、高出力のものが出たからです。
例えば、3.3kwや3.8kw、そして、今や4kwを超えるのもあり、これが、ハイパワーと呼ばれているものです。
3kwを60灯設備すれば、180kwですが、4kwを60灯だと、つまり240kw。
最初にやった奴が、一番悪い。
そして、最初にやった奴が、一番漁獲し、それを羨ましく思った人たちが、真似をしたわけだ。

で、昨年などの燃料高になって、これをまた抑制する動きが出てくるわけです。
それが今回の電力抑制。
10トン以上20トン未満の小型船が、上限160kw。
10トン未満が、上限120kw。
ハイパワーは3.3kwとみなし、計算。
それ以上のハイパワーは、実質160kw以上になり、結局、抜け穴だらけの規制になってしまいました。

さて、全国一律に電力制限するには、理由があります。
「お互いが生きていくため」。
これは、漁業に限らず、すべての人間、すべての業界、全世界の社会に当てはまります。

自由で無制限なら、不利益を被る人が多くなりすぎ、そこで、話し合いで制限を加えているのです。
これを、抜け駆けして、自分だけ利益を得ようと人間は、はっきり言って、汚い!
男のすることじゃない!

そして、抜け駆けしている連中に限って、電力抑制に関わる費用を、「誰が負担するんだ?」と平気で言っているらしい。

自分で負担するんだよ!
そんなことを言って恥ずかしくないのか?



そういうわけで、私も、電力制限して、電線の張替え。

集魚灯.JPG

これで完成。
試運転済み。

集魚灯2.JPG

イカ釣り業界では、省エネ。
でも、エコポイント制度を知って驚いた。
エコポイントは、大画面のテレビのほうが、高いとか。
なぜなの?
同じ方式のテレビなら、より省エネの小画面テレビのほうを高くすべきだと思いますけど。
消費電力抑制でしょ!

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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