みなさん、こんばんは。
イサダ漁は、まあまあの漁なのでしょう。
昨日は定量5番入港でしたが、今日はたったの180カゴ。
こんなものでしょう。
“ランドセル”が5番入港船というのも、ちょっと異常なんで・・・・。
人工放射性物質は、体内に蓄積しやすい性質であることは、「
人工放射性物質について」で書きましたが、その蓄積しやすい部位というのが存在します。
例えば、ストロンチウム90は骨に、ヨウ素は甲状腺に、ウラン238は腎臓、骨、肺に、というように、特定の部位に集まりやすい性質があります。
http://www.atomin.go.jp/atomica/pict/09/09010502/01.gif(「
原子力百科事典ATOMICA」)
この表で、「集積する」と記してあることを考えれば、その場に留まり、放射線を発するということです。
これは、これは、私たちにとって、ちょっと大きな問題です。
私たちの体内でカリウム40という放射性物質が1秒間に4000回も放射線を出している、ということは、「
人工放射性物質について」で書きましたが、仮に、例えば、甲状腺にヨウ素129が1Bq蓄積したとし、この両者を比較します。
何となく、4000Bqのほうに目がいってしまいますが、カリウムは、体全体をまわっている代謝物質の一つですから、その放射線の対応する細胞数を考えれば、どうなのでしょう。
その細胞数についてですが、これがまた問題。
何と!数十兆個もあるとか。
さらに、驚くべきことに、人間の細胞とは別に、細菌の細胞が100兆個もある!
人間はヒトの細胞と細菌から成る「超有機体」(「
WIRED VISION」)
つまり、カリウム40の4000Bqの担当は、人間の細胞だけで数十兆なのです。
これでは、ある細胞を狙っても、的が絞れない(笑)。
ところが、どこかに留まってしまった放射性物質からの放射線は、その留まった近辺の細胞が担当になりますから、こりゃ、“隣の”あるいは“近所の”細胞に当たる確立が非常に高し!
それが、万が一、1Bqも集中してあったら、ちょっと危ない話ですね。
1/60Bq(つまり1分間に1回放射線を発する)でも、危ないような気がします。
実際には、そんなにたくさんの放射性物質を体内に取り込まないんでしょうけれど。
結論。
カリウム40の4000Bqとヨウ素129の1Bqの対決は、ヨウ素129の勝ち!
ということで、本当のところ、細胞の一部分に留まってしまう物質というのは、その放射能(Bq)が小さくとも、バカにできないのではないでしょうか。
エッ?
トリチウムは、体内に留まらないから大丈夫だ、って?
うん、そうかもしれない。
あとは、濃度の問題かな?
ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 16:26|
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