日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2009年02月20日

公的病院経営と公的健康保険は互いに相反する (高橋さんへの手紙 5)

みなさん、こんばんは。

今日のNHK「おばんですいわて」、観ました?
岩手県内では南国と呼ばれるくらい暖かい宮古は、何と!どか雪No.2でした。
No.1は、言わずとも知られている湯田です。
しかし、その差は、ほんの数cm。
1日の降雪量としては、意外に他の地域は降らないんですね。

宮古で、どか雪が降るのは、春。
今頃から3月にかけてであり、湿った重い雪。
一方、湯田地区の雪は、サラサラ雪。
同じ降雪量ならば、宮古のほうが水分としては多い、ということで、重量換算ならば、県内どか雪No.1は、宮古。
パンパカパ〜ン。

だから、だから、たまに降るどか雪に、除雪が悪いと市民が苦情を言うのは間違い。
仕方ないんだから。

今朝の雪には、ちょっと畏れをなしましたが、雨に変わって幸せ〜。



さて、今日も高橋さんシリーズですが、こと医療に関して、日記に付き合うのは、もうアホらしくなってきました。

そこで、今度はカネの話。

病院は、病院を利用する人がいて、初めて収入があり、それで経営が成り立ちます。
残念ながら、健康な人やけがをしない人ばっかりでは、病院にとって不幸です。
本当は、健康でやけがをしないことは、幸せなことなのですが。

健康やけがをしないことは、健康保険にとって幸せです。
私は国民健康保険ですから、国保のことで書いていきますが、毎年所得割合で徴収される国保税は、国民が健康ならば、貯まる一方。
このカネどうするのかしら。

と、病院と国保の心配をしてあげましたが、この通り、病院経営と公的健康保険は、相反します。
ということは、患者が少なくて、公立病院が赤字の時は、公的健康保険のほうから、赤字分を補填すれば、すべて万々歳。
逆に、病人やけが人が多い年は、病院は黒字になるけれども、健康保険は赤字。
その時は、病院の黒字分で健康保険の赤字分を補填する。
完璧!

この医療に関する分野の税的枠組みをしっかり構築すれば、地域医療もそれほど悲観することではないと思いますけど。

そして、プラス。

今は、高額納税者番付を発表しなくなりましたが、上位に顔を出すのは、決まって個人開業医です。
個人開業医では、どうにもならない重度の患者や高度医療の必要な患者は、県立病院へと紹介されます。
つまり、個人開業医は、大病院のお世話になっているわけだ。
そこで、開業医の儲け過ぎた分のある一定割合を賦課金として、県立病院に寄付すれば、地域医療の完璧な補完関係となります。
税金をがっぽり取られても、どうせ、ロクなことに使われませんから、それよりも、地域社会みんなが喜ぶように、県立病院に寄付しましょう。

以上で、地域医療のカネの話は、完璧だと思うんですけど。



次、コンビニ受診について。

コンビニ受診という名前は、お気軽受診という感覚でのネーミングなのでしょうね。
でも、私は嫌いです。
コンビニというところは、金銭感覚が麻痺している人が利用するところ。
そして、地域活性化など眼中にない人が利用するところです。
意味がわからない人は、これぐらい自分で考えてくださいよね。

でも、みなさんが、コンビニ受診と言っているので、しかたがないので、コンビニ受診でいきます。
コンビニ受診が多いのは、気軽に利用できる程度の個人負担だからだと思います。
国保だと3割負担です。
社会保険だとどうなのかな?
以前は1割だったと思いますが、今は、2割かな?
これをどの保険組合も5割負担にする。
そうすれば、ばっちりコンビニ受診は減ります。
え?
弱いものいじめだって?
でも、本当に受診したい人は、カネの話はしませんよ。

以前、宮古病院は、老人たちの憩いの場でした。
ところが、老人医療費が改正されてから、憩いの場じゃなくなった。
効果てきめん。
それでも、老人たちが特別に倒れやすくなった話は聞きません。

それから、老人たちが、病院を憩いの場にしなければならない理由は、その家族にあります。
自分の父親、母親の面倒を見る気のない人間が、社会制度を語る資格なし。
社会制度破綻の原因の一つは、本来あるべき親族に対する扶養責任を社会へと転嫁したことにあります。
自分の両親に限らず、自分の子供さえも扶養しない人間が出てきました。
こういう人間は、社会制度を利用する資格さえありません。

厳しい話をしましたが、特に特別職の方たちには、基本的なことをもっとしっかり考えてほしいと思います。

これらは、「漁師のつぶやき」で、かなりの部分書いているものです。
今から5年も前のことです。
たまに更新するつぶやき−医療」の「地域医療について少々」という項目の日付は、2004年4月19日です。
このころから、すでに県立病院産婦人科医の不足は深刻な問題となっています。
高橋さんは、県議会議員になって2期目です。
今まで、何やってたんですか?
今頃になって、“合意形成”ですか?



さて、県民愛読紙「岩手日報」では、「SOS地域医療」シリーズを掲載しています。

SOS地域医療 - 県立病院再編案 -

SOS地域医療 - インタビュー -

そして、第3弾

SOS地域医療 - 各地の挑戦 -

が最近連載されました。

以前は、診療報酬の不正請求が流行っていたこともあって、医師=金儲け主義者という悪いイメージでしたが、今や、医師は、住民たちによって、袋たたきにされている状態です。
みんさんで、お医者さんを大切にしましょう!

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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