みなさん、こんばんは。
今日は、沖からオカを眺めていたら、雪が降ってきたのがわかりました。
昼過ぎに入港したら、今度は雨。
そして、雨はあがりました。
明日からは時化模様ですね。
さて、今日は、環境問題では世界的に名の知られているワールド・ウォッチ研究所の雑誌からです。
この研究所では、隔月誌「WORLD・WATCH」を出版していて、購読契約した数しか発行しません。
紙の無駄は良くないですし、無駄はエネルギーの浪費です。
ですから、今すぐに買って読もうと思っても、それはできません。
ほんの数冊、もしかしたら、在庫があるかもしれません。
詳しくは、
http://www.worldwatch-japan.org/まで。
最新号のテーマは「人口と環境」です。
地球人口は現在67億人で、毎年7800万人増加しています。
このままでは、2050年には92億人に増加します。
脅威的(驚異的ではない!)な数字は、現在の67億人の半分が24歳以下であるという点。
今から、“盛り”の人間たちが、非常に多いということです。
人口が増えすぎるとどうなるか、というと、簡単に考えれば、いかなる資源も単純計算で一人当たりの分け前が減っていく。
現在でも飢えで死んでいく人もいれば、逆にデブの人もいる。
2050年ではそれが顕著になるか、あるいは、うまく分け合って、デブの人が減るかのどちらかです。
最悪のシナリオは、戦争が起こるか、地球全体の砂漠化です。
昔の戦争は、民族同士の資源争奪戦争でした。
現在のように、軍需産業を支えるための戦争ではなく、食べ物や薪などの燃料を奪い合うための真剣な戦争です。
あまりに、夜ハッスルしすぎた部族は、人口が増えすぎ、食べ物を食い尽くし、よその地域を侵略しなければ生けていけなくなった。
若い男たちは戦争に行って早死にし、あるいは殺され、それで人口はそれほど増加せずに済みました。
しかし、戦争頻発地帯は森林が失われ、大地や海は荒廃します。
人口が増えすぎ崩壊した文明もあり、イースター島はその好例です。
http://milky.geocities.jp/umaimono_tabetai_hito/bunsho-easter.html岩手県では、環境にやさいいバイオマス利用ということでペレットストーブを薦めていますが、昔の暖房は、薪ストーブでした。
もし、薪資源となる森林が切った分、順次生育するならば、それは理想的な炭素循環です。
しかし、なにせ日本は人口が多すぎる。
日本人が一斉に木を燃料にし始めたら、一瞬のうちに木はなくなります。
このことから、現在、全人類を支えているのは、化石燃料であることは明白なのです。
もし、化石燃料がなかったら、すでに世界中の山々には、森林など存在しなかったでしょう。
人間の増殖行為(「sex好き」だけではなく、過剰福祉も増殖行為の一つ)が、どれほど地球環境に負荷を及ぼしているか、これでわかると思います。
ここで、「WORLD・WATCH」誌から、ちょっとだけ引用します。
近年の人口問題を軽視する風潮は憂慮すべき事態である。ましてや、2050年には、世界人口が90億人を越えると推測される中で、出生率を上げ人口を「増やそうとする」取組みが多く報告されているのは論外と言えるのではないだろうか。出生率低下が著しい一部の先進国では、少子化を食い止めようと、躍起になってあの手この手の対策を講じている。イタリア、韓国をはじめとする国々では、退職者数に対する就労者割合の低下に懸念を深め、出産可能年齢の女性に、より多くの出産を奨励するため、政府が税控除や育児助成金を給付し、そのほかにもインセンティヴを用意してまで出産奨励策を推し進めている。
これらの取組みは、行政の施策によく見られる近視眼的なものだと考えれば納得できるかもしれない。しかし、グローバルな視点からすれば、許し難い行為と言えよう。高齢化問題に対し、若年人口を永遠に増加することで対応しようとするのは、逆効果をまねくだけだ。地球はそれだけ多くの人口を支えることはできない。
(「WORLD・WATCH」2008年年9/10月号p12)
以上の文を読めば、「少子化対策担当大臣」まで設けている日本は、愚かとしか言いようがありません。
しかも、自給資源のない、この哀れな日本ならば、少子化は、うれしい“自然現象”ではありませんか。
社会システムは、人為的に改善できますが、資源問題は、他国を怒らせたら、今の日本ではどうにもできません。
この現実を考えないで、「子どもを作れ」という政策を練っている、あるいは賛同している日本人は、頭がどうかしています。
「人口と環境」というテーマは、4年前の「WORLD・WATCH」にもありました。
その後の読者の欄では、環境問題に興味のある世界中の読者がショックを受け、中には、孫にたくさん囲まれていることを喜んでいられないことを自覚した人もいます。
ボクも少子化に貢献しています(笑)。
ではでは〜。。