ふたたび。
前回、「八戸の買い人に相手にされない」と書いたが、これは私の勝手な解釈である。
なぜ、そう解釈したのか?
少なくとも、私が話をするいか釣り船は、並べるいかのサイズを規格通りに守っている。
八戸港には、たくさんのいか釣り船が入っていて、30尾入れのサイズを25尾並べて、25入れとして水揚げしている。
噂はいろいろと聞いていたが、あらビックリ!
その25入れが高いこと、高いこと!
規格どおり並べた箱が、30尾入れを25尾並べた箱より、安い!
これじゃ、誰も真面目に並べないって!
水揚げしてみて、それを実感した。
だから、もう、私は、八戸には相手にされないと解釈した。
同じ海域で、三沢港に入港する船も操業しているが、当時、30入れが8割だった。
八戸では、極端な船では、25入れが8割だったそうだ。
そんなことまでして、カネ儲けしたいのかね!
30入れを25尾並べて、30入れより高く売ったら、詐欺じゃないか!
隠れ詐欺!
私はこの点で頑固だから、時化以外には、八戸では水揚げしないことにした。
これで漁船漁業をやっていけないようなら、潔く、船をやめる。
こんなことをやっていると、最後は新潟市場と同じになる。
今から、20年以上前は、日本海でも有数の高値で取引する魚市場であった。
しかし、そういう並べ方をする船が多くなり、しかも、買い人がそれを勘案しないで値段を付けるものだから、みんなが真面目に並べなくなった。
結果、日本海では、一番安い値段を付けるようになった。
私は、新潟漁協の理事の方に、「セリではなく、入札制にしたほうがいい」と提案した。
理事の方も、会議で頑張って発言したようだが、否定されたらしい。
岩手県内の市場では、ほぼ入札制である。
だから、比較的、するめいかの規格に関しては鍛えられている。
前にも書いたが、青森県の三沢や白糠でも、規格は鍛えられている。
八木港でも、30入れ主体なので、まず、規格どおりだと思う。
特に、真面目に規格を守らないで、「自分だけ儲けよう」という魂胆の人は、若い世代に多いような気がする。
過去の日本は、品質にこだわり、自らの売り出す製品は鍛えたものだ。
そういう考えを日本人が捨て始まったから、隠れ詐欺が横行し、さらには、特殊詐欺へと発展していくのだろう。
posted by T.Sasaki at 16:21|
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