日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年04月30日

青キップ

3回目。

10日ぐらい前だったか、盛岡街道国道106号線で25km/hオーバーで捕まった。
覆面パトカー。
高速を降りて、「てんぐの里」という産直から4号線の交差点の間。
危ないのは、50km/h制限の所。
この車は非常に車体が軽いので、下り坂ではスピードが知らないうちに出ている。
制限速度50km/hの標識が途中にあるらしく、それを知らないでいい気になって走ってたら、派手な赤色の回転灯が回った。

どうやら、この区間は、ネズミ捕りもやるらしい。
制限速度が落ちる標識があるところは、要注意というところか。

私は何年も捕まってないので(捕まらないのが奇跡だと思うが、たぶん106号線は、みんなが奇跡的に捕まらないと思う。あの区間は、高速道路と一般道が交互にあるから、県警がその気になれば、全車捕まるだろう)違反は、3ヵ月で消えるらしい。
だから、戒めるために、目の前に飾ってある。

違反キップ1.JPG

それでも悔しいので、コンサートのパンフレットを前にした(笑)。

違反キップ2.JPG

ゆっくり走っていると、後続車がたまるので、悪いと思う。
後ろの車は、きっとイライラするだろう。
しかし、悪いと思ってスピードを出すと、また捕まってしまうかもしれない。
だから、私がゆっくり走っている理由を知らせるために、青キップを後ろの窓にぶら下げた(納付の領収書を定位置に残して自分を戒める。笑)。

違反キップ3.JPG

たぶん、これを見た後ろのドライバーは、「やられたのか」と理解し、ニヤニヤするに違いない。
イライラのストレスは、少しは解消されるかな。

駐車するときは、はずさないといけない。
個人情報丸見え!

3ヵ月間は、すごく緊張して運転せざるをえない。

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攻撃的なミツバチは排除される

ふたたび、こんばんは。

コンサートの前に、はちみつ屋さんへ。
養蜂場のミツバチは、すでに夏と勘違いしているのか、非常に元気だ。
先日、別の養蜂場に人が来たら、その匂いにミツバチたちが敏感に反応し、仲間ではないと認識して、それ以来、攻撃的になっているという。
中には、いつまでも凶暴なミツバチもいて、攻撃してくるミツバチは、片っ端からタモで捕獲して処分している。
本来、みつばちは、花粉や蜜が目的で飛び回るので、無抵抗な人間を襲うことは滅多にない。
だから、近所迷惑にもならないように、そういう攻撃的なミツバチは、処分しなければならないのだそうだ。

これ、ミツバチの蜜。

はちみつの未完成品.JPG

白くなっているところが完成品であり、白くないところが、まだ未完成なところで、最終的にミツバチがフタをすれば写真の白い部分になり、完成品となる。
これを機械にかけて、はちみつを取るのだが、ちゃんとミツバチの餌の分もとっておかないと、ミツバチが弱って働かなくなるそうだ。
蜜がある部分を少しスプーンですくってなめてみたら、美味しい。

私は、味覚的にレモンやオレンジのはちみつが好きだ。
これらは輸入品であり、たぶん、日本では生産していない。
そのことを問いただしたら、EUの農薬基準は厳しく、大甘な基準の日本でみかんなどの蜜をミツバチで集めるとすれば、ミツバチは全滅してしまう、という。
それほど、日本は農薬散布大国なのだ。
りんごは、農薬警報を出してミツバチを殺さないようにするが、みかんは、次から次へと農薬を使うらしい。

いつも思うことだが、養蜂業は、奥が深い。



追記の関連リンク

韓国でミツバチの大量死が続く中、ネオニコチノイド系農薬を禁止する法律が制定。しかし、彼らの大量死の原因はネオニコチノイドではないという現実がある

農薬が不要に?害虫駆除の可能性を秘めた新種の線虫を発見
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盛岡吹奏楽団スプリングコンサート

こんばんは。

盛岡吹奏楽団」のスプリングコンサートに行ってきた。
あまり興味がないのだが、暇だし、姪が出るので、しかたなく。
今回で2回目。

盛吹コンサート1.JPG

盛吹コンサート2.JPG

毎回ではあるが、お客さんを楽しませるように、有名な曲をアレンジして演奏する。
今回は特に、昭和がテーマなのか、私の学生時代の映画音楽をやった。
インディジョーンズと最後にスター・ウォーズ!
この2曲で満足!
最後に、キャンディーズの春一番を演奏しながら、団員募集していた。

盛吹コンサート3.JPG

あとで、姪に聞いたのだが、盛岡でさえ、団員が不足して困っているらしい。

姪は、小中高とずっと吹奏楽をやっていて、クラリネット専門である。
一応、ピアノも弾けるが、指が短いので途中であきらめた。
したがって、楽譜もすらすら読めるし、耳で曲を聴いただけで、ほぼその音を再現できる。
私が「北の宿から」をリクエストしたら、まずは、スマホでその曲を聴き、1回聴いただけで、だいたい吹ける。
さすがに年季が入っている(笑)。

小中高とやってきたのだから、同級生、上級生、下級生のOBがたくさんいるはずなのに、これでも団員が不足しているのはどういうことか。
盛岡でさえ、若者が流失しているということなのか。
過疎地である宮古にも、一応吹奏楽団があるらしいのだが、もっと困っていると思う。

「漁師の募集と吹奏楽団団員の募集とどっちが大変か?」と聞いたら、「それは漁師のほうが大変だと思う」と言われたので、「お前、いいの見つけて、漁師になるのを条件に連れて来い」と言ったら、「それは絶対ない」と言われた。
こういう話になると、拒否反応が強くなる。

コンサートに行くと、次回の演奏曲の参考にするためか、要望曲も含めてアンケート用紙が配られる。
私は、演歌と松田聖子をアレンジしてやってくれ、と書いた。
完全に昭和なのだ(笑)。


追記の関連リンク

世界中から称賛の嵐。京都橘高校吹奏楽部の演奏に感動するワケ


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2024年04月28日

ポックリという死に方は、難しいらしい

ふたたび。

人は、なかなかポックリ死ねないらしい。
それよりも、がんで死ぬほうがいいようだ。

https://gendai.media/articles/-/103607(「現代新書」)

なるほどなあ。
余命宣告で時間的な余裕があり、身辺整理をすることができるから。
もし、万が一、誤診だったり、治ったりすれば、儲けもの。

ということで、がんと付き合うほうがいいいのかもしれない。
治らなくても、制御できる時代になったからねえ。
いさだ漁の前に、がん患者が出漁するという話を聞いて半信半疑でいたが、市場で彼を見たら身軽に動いていて、若いはずの乗組員より、キビキビ動いている。
電話での本人談では、それでも、まだ治っていないのだそうだ。
そういう時代なんだなあ。

それでもね、がん死は増えているようだ。
最大の原因は、コロナワクチン。

https://indeep.jp/world-where-p53-is-inhibited/(「In Deep」)

バッタバッタと周りで死んでいるわけではないので、あまり実感はないが、統計的には、やっぱり超過死亡率が世界的に増えている。
免疫力が生来強い人は、どうでもいい話なのだが、弱い人には、ちょっとどころでなく深刻な問題である。
先のリンクから、がんで死んだほうがいいとしても、予定より早く死ぬのは、ちょっと面白くない。
副島先生の「ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ!」のではないが、人はせっかっく意図せず、「オギャー」と生まれてきたのだから、本当はもっと、自分の思うように生きるべき。
コロナワクチンやHPVワクチンで日本でも訴訟を起こされて始めた。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240417/k10014424721000.html(「NHKニュース」)
http://blog.drnagao.com/2024/04/hpv-9.html(「Dr.和のフーテン医者日記」)

自分がワクチンが原因で病気になったと思ったならば、徹底的に医者と争ってもいいと思う。
自分の人生なんだよ。
posted by T.Sasaki at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誰も気がつかない船体の化粧

こんばんは。

いさだ漁を切り上げた後、船をペンキドッグした。
漁期中、ソナーの映りが悪く、感度を少し上げて操業した。
きっと、牡蠣やシュウリ貝がたくさん付いていると思ったが、それほどでもなかった。

意外にキレイだったソナーの足.JPG

ソナーの足が古くなって、感度が落ちているのかもしれない。
他船からは「ソナーを交換すればいいじゃないか」とはよく言われるが、交換してそれだけ水揚げが伸びるあどうかは怪しい。
何百万も投資して、回収できる見込みは、いさだは別にして、無いに等しい。
するめいかなど、獲り尽くした感があり、惨めなものだ。

昨年秋、造船場の都合で上架できなくて、1年ぶりに上架した。
エンジン亜鉛が相当いかれているのではないか、と思っていたが、意外にも、交換しなくてもいいほど残っていた。

意外に腐っていなかったエンジン亜鉛.JPG

ただ磨いて、再び磨いて付けても良さそうなものだが、新品がたくさんあるので、しかたなく交換した。

今回のペンキドッグは、船体の傷の修復も含めて、外板を全部やった。
だから、請求書がいくらになるのか、ちょっと怖い。
しかし、これに気がつかない人がほとんどだ。
先日、機械屋さんと無線屋さんが仕事に来ていったが、どちらも気がつかない。
私が、「ピカピカの新造船に見えない?」と言ってから、あらためて船体を見直して、「お〜、立派になってる」と感嘆の声をあげるのみ。
せっかくカネかけてきたのに、誰も見てくれない。
女の人が化粧を凝らしても、褒めてくれない彼のようなものだ。

本当は、ブリッジ下のドラムも交換して、ブリッジから船員室にかけても化粧してもらおうと思ったが、肝心のドラムが受注生産で納期がかなり遅れるときたものだ。
これはあきらめて、剥げた部分に、自分で刷毛塗りして誤魔化した。
今や、在庫を置けないくらい、小型漁船が減少した、ということか。
というより、修理や設備投資する船が減少したということなのだろう。

船体の化粧は、私の労働寿命のうちにやることはもうないだろう。
右ひざは痛いし、左ひじは痛いし、冬は腰が痛い。
これからは、痛みと付き合いながら操業するので、以前のような気力は、もうない。
時化は休みたいし、できるだけ、休みたい(笑)。
posted by T.Sasaki at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月21日

メモる 29

ふたたび、こんばんは。

普通の人間として必要なもの」で、旭川の凄惨ないじめ事件に触れたが、この事件は、精神科で処方された薬も関係しているようだ。
発達障害という診断もいいことではなく、これも“作られた”障害ということか。

 旭川医大の医師が爽彩さんの死体検案書の傷病名に、服用薬に基づき「統合失調症」と記載していたことが報道されており、抗精神病薬を死の間際まで常用していたことは疑いない。
 爽彩さんは抗精神病薬によって体調と感覚過敏が悪化していることを夢にも疑っていなかったはずだ。報告書全文に目を通した精神科医の野田正彰氏は「爽彩さんの苦しさは、明らかに薬の投与によって進行していたことが疑われる。第三者委員会には精神科医も入っているのに、なぜ薬の副作用に言及しないのか、不思議で仕方がない」と話した。
(中略)
 爽彩さんに発達障害の烙印を押して苦しませた教育行政の責任、自殺念慮・自殺企図を悪化させるリスクが指摘されている抗精神病薬を、体調不良や希死念慮を繰り返し訴えていた爽彩さんに漫然と投与し続けた精神医療の責任を検討する姿勢はみじんも見えない。そればかりか、重要な論点を提起する多くの事実を黒塗りで覆い隠すのはなぜなのか。不可解この上ない。
 前出の石川氏は発達障害の正体を「大部分は、人為淘汰が生み出した社会現象」(前掲書)と端的に指摘する。子どもの個性を、「病気」「障害」のレッテルの下に抗精神病薬の力で無理やり抑え込む「人為淘汰」は社会の側の都合による理不尽な暴力でしかない。爽彩さんは「人為淘汰」を黙認する社会の暴力による犠牲者である。
(「紙の爆弾」2024年5月号p26)

 
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日本は巨大な逆断層の活断層地帯である

こんばんは。

近年、あちこちで大きな地震が起こっている。
先日は、四国で震度6弱の地震があり、伊方原発の心配をしたが、今のところ、「発電機出力が約2%低下した」程度で何ともないという。

https://www.asahi.com/articles/ASS4K7RSNS4KULBH00ZM.html(「朝日新聞デジタル」)

原発の中でも、軟弱地盤に建てられていると言われるのが、浜岡原発と柏崎原発。
実際に、柏崎原発は、2007年7月に起きた中越沖地震で、敷地内で地割れや陥没が起きており、液状化現象も発生している。

https://www.shomin-law.com/katudoukashiwazakichuetsuoki.html(「庶民の弁護士 伊東良徳のサイト」)

浜岡原発も軟弱地盤の上に立地しており、さらに津波で冷却水の取水口が塞がれるのではないかと疑われている。

https://www.takajo-law.com/disaster/page-907/(「鷹匠法律事務所」)

しかし、軟弱地盤に建てられている原発は、まだまだある。
鹿児島県の川内原発と石川県の志賀原発もそう。(※1)
まるで軟弱地盤をねらって、原発を建てているようなものである。
原発の配管類が破壊されたら、福島原発のような事故は免れない。

2008年に起きた岩手・宮城内陸地震の際には、大規模地すべりが起きて、山が崩壊している。

https://www.ffpri.affrc.go.jp/research/dept/04soil-water/2008_disaster/2008_disaster_rep.html(「森林総合研究所」)

あるはずの山が無くなったのだ。
これには、誰もがショックを受けたことだろう。
一番最初に考えるのは、軟弱地盤上の原発は大丈夫なのだろうか、と。

そもそも、日本に巨大地震が発生しない地域というのが、存在するのだろうか。
これに関して、広瀬隆氏が、日本の地震に関する学問は間違っている、と指摘している。(※2)
日本は、太平洋プレートの沈み込みの上にあるから、大きな逆断層上にあると言える。
常に押される力を受けているのだ。
したがって、活断層以外の岩盤でも亀裂が入る可能性があり、そこが破壊されれば、地震となる。
だから、大地震の可能性のないと言われる所でも、大地震が発生するのだ。
このようなプレート境界上にある地域は、原発立地として、絶対的に不向きである。

伊方原発裁判では、「具体的な危険あるとは認められない」と運転差し止めを却下した。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240307/k10014381811000.html(「NHKニュース」)

日本最大の中央構造線という断層付近の原発を、絶対に安全である、とやったのだ。
この裁判官たちは、アホである。

余談になるが、裁判所というのは、アホの集まりではないか、と思われる判決を下すことが多々あるようだ。
仙台筋弛緩剤事件は、冤罪である。
当時の報道から「コイツ、とんでもない奴だ」と思ったが、とんでもないのは、警察や裁判官たちであった。
再審請求も却下されている。

https://www.saishin-enzai.net/incident/002.html(「再審・えん罪事件全国連絡会」)

この事件は、事件そのものが存在しない。
服役している守大助さんは、非常にかわいそうだ。
人生をこのアホな裁判官たちに台無しにされたのだ。

https://square.umin.ac.jp/massie-tmd/morienzai.html(「どちらかというとお医者さん向けのページ

このほかにも検索すれば、この裁判の判決は、医学的に無理がある、というものがヒットする。
裁判官たちの無能さをさらけだした、恥ずかしい判例である。



(※1)
 鹿児島県の九州電力川内原発では、地盤が軟弱で、掘るたびに硬い部分と柔らかい部分が交互に出てきました。これはサンドウィッチ構造といって、審査を通らないと判断した現場では、ボーリング中にあらかじめ番号なしの硬いサンプルを「貯金」と名付けてとっておき、柔らかいサンプルが出てきた場合に、それと差し替えたのです。
 九州電力は「そんなことができるはずはない」と反論しました。しかし、現地で実際にボーリングの作業をした人が国会に参考人として呼ばれ、「私がやった。昔やっていた」と証言して、バレてしまったのです。
 これで九州電力は、ついにその事実を認めたものの、「差し替えはしたが、測定結果には違いがない」と主張して、川内原発は建設されてしまいました。
 コアを差し替えて、結果が同じであるはずはありません。ところが科学技術庁は軽い警告を出しただけで、地質調査は審査を通過して、川内原発は二基が現在も運転中なのです。
(中略)
能登原発も川内原発と同じく、硬い部分と柔らかい部分が交互になっており、地震の一撃で崩壊する最も危険なサンドウィッチ構造の地盤でした。
 地質調査の偽データを作ってまでして原子力発電所を建設し、運転を開始してしまったのです。
 志賀や川内に限らず、日本の全ての原発はこうして建設されているのです。調査を請け負っているのは御用学者で金をもらった人間です。
(「紙の爆弾」2024年5月号p48)

(※2)
11年の東日本大震災はマグニチュード9.0。震源地は海底でも、陸上での最大加速度は2933ガルと、とてつもない揺れでした。これに対して能登半島地震の最大加速度は、テレビも新聞もほとんど報じませんでしたが、2828ガル。東日本大震災とほとんど変わらない数値です。
 16年4月には日本最大の活断層である中央構造線を動かした熊本大地震が起きました。地震発生確率がほぼ0%だと予測されていた地域です。その2年後の18年には北海道胆振東部地震が起きました。これも日本の地震学者が全く予測できなかった震源でした。
 なぜ予測が外れるのか?「活断層の有無」と「地震の周期性」だけで予測しているからです。こうした予測は、南海トラフ地震のように大昔から周期的に発生してきた巨大地震で、ほんの参考になるものにすぎません。日本の地震学そのものが間違っているのです。
 たとえば、08年6月14日の岩手・宮城内陸地震では上下動が3866ガルを記録。これは史上最大の加速度です。ところがこの震源地には活断層が存在しません。
 地震は無数のプレートが動いたなどと学者は偉そうに言います。けれども、動くのはプレートだけではない。無数の大きな断層が生まれ、日本列島ができたのですから、日本列島の全土が活断層の塊なのです。
(「紙の爆弾」2024年5月号p44)



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2024年04月19日

過剰反応じゃないのかね

ふたたび、こんばんは。

静岡県の川勝知事が辞職した。
県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは頭脳・知性の高い方たちです」が原因らしい。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240405/3030023500.html(「NHKニュース」)

私も、頭脳や知性が高い方たちだと思っている。
だから、「もっとしっかりした仕事しろよ!」と言うのである。
捉え方もいろいろだろうが、過剰反応をマスコミが煽っているように思う。

これは、リニア新幹線という裏があってのことだろう。
リニア新幹線は利便性が悪く、当初から赤字が指摘されていて、シミュレーションしても赤字が確定的である。(※)
電力は4倍も食うし、トンネルばっかりで、まずビジネス以外では、乗客数は増えることはない。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/298412(「東スポWEB」)

静岡県にとって何のメリットもなく、逆に、水源が脅かされるのだから、川勝知事は反対したのだ。
メリットを無理やり出すとしたら、浜岡原発の再稼動か。

第二東海道新幹線建設を阻止するために、JR東海はリニア新幹線を作るのだ、という深読みをする人もいる。

https://kansai-sanpo.com/jr-tokai-linear/(「関西散歩ブログ」)

このブログによると、リニアの輸出面でも、単体で赤字になってしまうから、絶望的としている。
リニア新幹線は、費用を回収できず、かつ、エネルギーを余計に食うシロモノなのである。



(※)
 小冊子の内容をなぞるようかのように川勝知事は、名古屋までの部分開業で赤字垂れ流しを招く可能性が高く、現行リニア計画が破綻するという悪夢の近未来図を示してみせたのだ。「リニア全線開業後、『のぞみ中心』から『こだまとひかり中心』のダイヤになるだろうと(岸田首相は)言っている。東京‐名古屋間の部分開業は27年、東京‐大阪間の全線開業は10年後の37年で、JR東海は『まず東京から名古屋まで開業して、体力”をつけて、お金を貯めて、それで大阪に延伸していく計画』と言っている。しかし27年に(名古屋まで)開業した時に、のぞみからリニアにどれくらいが移るのか、よく考えてください」
 川勝知事も小冊子も同様、名古屋までの部分開業時における「東海道新幹線の停車頻度の増加」の程度(実現性)を疑問視。大阪全線開業までの10年間、ドル箱路線”の東京から大阪に行く場合のリニア乗車率は、東京と名古屋での乗り換えの煩雑さから「非常に少ない」と予想、大赤字になると見ているのだ。
「名古屋までリニアで行って東海道新幹線に乗り換えて大阪まで行く乗客は、東京駅から(リニア始発駅の)品川駅まで山手線で移動する(所要時間13分)。ラッシュ時間は立ったままでしょう。山手線の品川駅は陸側、リニア新駅は海側で、しかも地下50メートル。(乗り換え時間は)10分はかかるでしょう。リニアの名古屋駅も地下50メートルです」(川勝知事)
 現行リニア計画の致命的欠陥が浮き彫りになる。名古屋までの部分開業で赤字垂れ流しを招き、JR東海の経営状況がかえって悪化するおそれがあるのだ。静岡県民のメリットも絵に描いた餅となるのは言うまでもない。
 乗換えの煩雑さから名古屋部分開業時の名古屋部分開業時のリニア乗車率(のぞみからリニアへの移行率)が非常に低ければ、既存の東海道新幹線・のぞみ本数の減少率も微々たるものにとどまり、当然、静岡県内に停車するひかりやこだまの本数も現在と大差ないことになるからだ。
 斎藤鉄夫国交相に続いて岸田首相も、需要予測調査で東海道新幹線の停車頻度が増加するというニンジン”を指し示して、「静岡県民の益に反する川勝知事」という悪玉論を広めることで切り崩そうとしたのだろう。
 しかし、23年秋に公表されたシミュレーション結果では、リニアのメリットは微々たるものにすぎず、現行リニア計画のズサンさ、ひいてはJR東海の経営危機リスクが際立つ羽目に陥ったのである。
 岸田首相は需要予測という切り札を持って川勝知事に斬り込んだつもりだったかもしれないが、逆に墓穴を掘ったようにしか見えないのだ。
 シミュレーション結果によれば、名古屋部分開業でリニアに乗り換える乗客は限定的で、既存の東海道新幹線のダイヤ増は1.1倍にすぎなかった。この程度の増加では大赤字確実で、リニアの大阪までの全線開通は絵空事にすぎないことが明白となった。川勝知事の予測は的中したわけだ。
(「紙の爆弾」2024年5月号p32)


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網張温泉

こんばんは。

宮古のいさだ船団はまだ操業中なのに、網張温泉に行ってきた。
何と不謹慎な!

私のNo.1は松川温泉峡雲荘だが、あいにく大工事をするというので休館中。
そこで、学生時代に、スキー帰りに寄った網張温泉に行ってみようと。
ほとんど忘れていて、小岩井農場を抜けて、こんな山ん中だっけ?
岩手山が噴火すれば埋まってしまいそうで、噴火しないうちに楽しまないと。

休暇村岩手網張温泉

ここには、宿の中に2つの湯があって、西側から「大釈の湯」、「白泉の湯」。
外にも「薬師の湯」というのがあって、歩いて橋を渡る。

ゆのさわおおはし.JPG

そのほかにも、「仙女の湯」というのがあって、ここは閉鎖中。
まだ早かった。

どれも源泉は同じなのだが、私の感覚では、一番いいのは、最も東寄りにある外の日帰り温泉館「薬師の湯」が一番いい。
逆に、最も西側にある「大釈の湯」は、浴槽の温度も低く、泉質も劣るような気がした。
どの湯にも、休暇村に泊まれば、入ることができる。

宿の窓からは、雫石盆地が見える。

雫石盆地.JPG

若い頃、箱根から静岡側を見たとき、景色の良さに感動したが、ここにも、そういう趣があると思う。
遠くには、盛岡の街並みが見える。

遠くに見える盛岡の街並み.JPG

ご飯は、夕飯も朝飯もビュッフェ方式で、好きなものを好きなだけ食える。
特に、私みたいにプーファ・フリーをやっていると、これは大歓迎。
オメガ3やオメガ6で揚げたものなどは忌避できて、飽和脂肪酸の牛肉ステーキに大根おろしをそえて、もう満腹。
岩手3大麺もあった。
大して体にいいものではないが、じゃじゃあ麺など、口いっぱいほうばった(笑)。
選択性の高いビュッフェ方式は、悪くない。
ちゃんと、岩泉ヨーグルトも準備してあった。
不満は、フルーツが少ないこと。
フルーツの糖質は、最大級に体にいいのに。

夕飯で箸を落としてしまったが、3秒ルール適用でそのまま使おうとしたら、外国人の給仕さんが新しい箸をもってきてくれた。
彼、合格!
機嫌よくなって、もう一杯!

満足して帰路に着くが、途中、有名な一本桜に寄る。
まだ咲き始めで、天候も霞がち。
写真写りが悪い。

一本桜.JPG

ここに、一人の初老の男がいて、東京から来たのだとか。
生まれは大船渡という。
少しばかり話をして帰ろうとしたら、雫石まで乗っけていってくれ、と懇願された。
片手には缶チューハイを持っていて、「朝っぱらから、幸せな奴め!」と思いつつ、「しかたがねえなあ」と。
酔っ払っているから、近い駅がどこかわからないのだろう。
小岩井駅に下ろして、あとは、バイバイ。
盛岡で冷麺を食って、帰る。

休暇村岩手網張温泉、悪くない。

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2024年04月17日

「黙って見てられない」

3回目。

 中村哲さんは、今から40年前の1984年5月、パキスタンのペシャワールに赴任している。
私がまだ大学生だった頃で、この偉人が遠い外国で活動し始めたことなど、知る由もない。
彼の人生に比べると、私は何をやってきたのか、さっぱりわからない。
魚を獲って、そして、誰よりも獲りたい、と頑張った。
ただそれだけだ。

その後、いろいろな本と出会い、中村哲さんの生き方を知り、ショックだった3.11津波を経験した。
数年前、やはり私と同じく、魚を誰よりも獲りたいと頑張った、あの頑丈な父が寝たきりになってしまった。
あんなに頑張り、私を頑張らせた結果が、これだ。
何なのだ?
これを機会に、自分は今後、どう振る舞って行ったらいいのだろう、と私は考えるようになっている。

前にも書いたかもしれないが、通常、医師になると、よほどヘマでもしない限り、飯を食うには困らない。
中村さんは、アフガニスタンの惨状を知り、薬よりも、人間が生きるには、まず、水、そして栄養(食べ物)だ、という考えから、用水路などを作る灌漑事業をやり始めた。
日本政府から何の支援もなく、自分で重機を動かし、土木事業を始めた。
世界中の医者で、こんな人を探しても、なかなかいないだろう。
ノーベル平和賞をもらっていないのが、不思議なくらいである。

中村哲医師の著書のアーカイブがペシャワール会報に載っていて、その中に、日本のホタルをペシャワールで見た話が書かれてある。
日本を懐かしがる話なのだが、「子供の家事手伝いが美徳、かつ日常だったころである」と、昔の日本を思い出している。(※)
家事手伝い、というより、忙しい人を手伝う、という習慣は、社会人になってから非常に役に立つ。
これには、「黙って見てられない」という心意気が前提になる。
中村医師のアフガニスタンに緑を作ろうという行動は、「黙って見てられない」という心意気から起こったものだろう。
もしかしたら、彼の文章に、こういう深い意味が込められていたのかもしれない。

余談になるが、「薬より水、食べ物」という考えは、ワクチン接種の前に、まずは、免疫力の要である糖質の正常な摂取を、と主張する崎谷博征先生に通じる。
人間の身体にとって、最も重要なものは何か、という考えに至らない医師は、みんなヤブだ。
先日、病院のお世話になっておきながら、医師たちをヤブ扱いするのもおかしい話だが、診察の際、先生の説明を興味深く聞くようにしている(私を診た若い医師は、たぶんヤブではない)。
質問して、ロクな回答をできないような医師は、まずヤブである。



(※)
ペシャワールのホタル   中村哲
 私の少年時代の夢は一山を所有して、虫たちと暮らすことだった。これはわがファーブル先生の影響である。その後いろんなことがあって夢は実現せず、虫の観察はどれもこれも中途半端に終わって、モノにならなかった。虫は大好きだが、いまだド素人に近い。それでも興味だけは残っていて、自然が身近にある限り退屈しない。
 ペシャワールでホタルを見たときの感激が忘れられない。ゲンジボタルの幼虫は清流に棲むから、あんな酷暑の砂漠にはいないと決めつけてした。赴任して5年後のある夏の夜、庭に出ていると、ハエのようなものが数匹、空中を漂うように舞っている。それが穏やかに点滅して光る。
 ライトのせいだと思ったが、いかにもホタルらしく見えるので、これも一興、日本の思い出でも嗅ごうかと近寄り、どんな虫か見ようとした。ところが仰天、まさしくホタルではないか。
 正確な同定はしていないが、おそらくヘイケボタルか、その近種である。日本の同種は泥水の中にもいて、幼虫は陸に棲む。おそらく庭に流れる排水溝で発生したものらしい。人間は見ようとするものだけしか見えない。その後気をつけていると、いわるわいるわ、おかげで暑い夏夜の退屈しのぎが増えた。
 日本でホタルが消えていったのは、1960年代の前半。全昆虫たちがあっという間に日本から激減した。私が少年時代、夏の夜は電灯の下にいるだけで、さまざまな昆虫たちが家に飛んできた。虫たちの夜の饗宴は消灯まで続き、カナブンなどのコガネムシ類がブーンと音立てて電灯をめぐり、カンカンとぶつかる光景はご記憶の方も多いだろう。私は眠るのが惜しかった。当時は蚊帳をつって、窓を開けっ放しにして眠っていたから、今考えると治安も各段によかった。田植え、稲刈り、菜種の収穫時は数日休校、手伝いを学校が奨励した。農家の子は長く休みが貰えたので、羨ましかった。子供の家事手伝いが美徳、かつ日常だったころである。虫たちへの郷愁は、これらのおおらかな社会事情と分かちがたい。しかし、異国のホタルで日本を懐古するのは、いくぶんつらいものがある。
(「ペシャワール会報 No.159 p22)
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