ふたたび、こんばんは。
この文章は、忙しいこともあって(やりいか針の試行錯誤)、ようやく書いたという感じ。
しかも、引用した本が対談形式であり、なおかつ、過去の活動家の行動から追っていかないと、問題の根源がわからないので、まとめるのに非常に時間を要した。
こういうややこしさは、私たち一般人を混乱させ、考えようとする力を削ぐものである。
ということで今夜は、差別を利用する連中を書くことにする。
注釈の引用文が非常に長いので、ごめんなさい。
最近、女性用トイレを無くそうという運動が、LGBT活動家によって推進されているらしい。
このLGBTというのは、何か?
今ではLGBTではなく、LGBTQ+という言う。
https://spaceshipearth.jp/lgbtq/(「
SDGsメディア『Spaceship Earth(スペースシップ アース)』」)
太古の昔から、LGBTQ+は存在していただろうが、彼らはおとなしかった。
しかし近年、「差別」という言葉を武器に、私たちの税金にまで手を伸ばしている。
もちろん、彼らが直接そのようなことをするわけではない。
これには、活動家や弁護士、政治家が絡んで、利権化しているのである。
象徴的な色は、レインボー。
今後、レインボーは、嫌われる色になるかもしれない。
その責任は、ニセモノのLGBT活動家、それに関わる弁護士や政治家連中にある。
弁護士というのは、人の不幸がないと生きていけない職業である。
私は以前、損害保険を扱う会社の社長から、弁護士が困った人を助けるという考えは捨てたほうがいい、と忠告されたことがある。
もちろん、ちゃんとした弁護士もいるだろうが、テレビ広告で、過払い金を扱う弁護士らは、金儲け主義の人たちだろう。
弁護士の一つの儲け口として、離婚養育費の成功報酬がある。
これを受け取るために、DV捏造までやるという噂があるほどである。
その応用を、LGBTにやる。
同姓婚が法的に認められれば、離婚訴訟で弁護士らは儲けることができるのだそうだ。
ゲイは浮気が多く、せっかく法的に婚姻しても、離婚が多いということになれば、弁護士の格好の餌食となる。
(※1)ここでゲイが出てきたが、ゲイとレズ、つまり、LGBTのLとGは、まだ、女、男とはっきり分かれているから、社会的に罪はない。
問題は、その後ろのBとTである。
この複雑な性の枠組みは、社会的混乱を招いている。
特に、このTである。
トランスジェンダーは、身体と心の性の不一致から、どうしたらいいのか、という話である。
それを表立って主張する人は少なかったが、今では、「身なりは男でも心は女なのよ」と言って、女子トイレを利用させろ!というものが出てきた。
いよいよ、女子トイレがなくなるのではないか、というところまで来ている。
銭湯もその対象となる。
ここで、「これはおかしい」という女性たちが出てきて、女子トイレの消滅を阻止しようとしている。
身体と心の性の不一致は、性自認という本人の申告によるものでしかない。
したがって、ウソも大いにありうる。
実際に、これを利用した犯罪も起こっている。
(※2)一般公衆にあるトイレのすべてに女性用トイレがなくなったら、女性は、安心して公衆トイレや町中のトイレを利用できなくなる。
この女性用トイレの廃止を唱えているのが、LGBT活動家なのである。
埼玉県がその主戦場であるようだ。
(※3)困ったことに、LGBT活動家に対して異論を唱えると、それを「差別だ」と反論し始める。
これらの活動家の中には、プロが存在するというから、だんだんと手に負えなくなり、差別という言葉が、いよいよ大きな権力を持ち始めた。
(※4)これに目をつけ、差別を作り出す「差別クリエイター」という活動家まで出てくる始末である。
結局、普通のLGBTの人たちに、彼らは嫌われることになる。
差別クリエイターを作るLGBT活動家を支援する人たちも出てくるが、それに国会議員まで含まれるというから、開いた口がふさがらない。
政治資金の問題で、自民党は壊滅状態であるが、こんなことを黙認しているようでは、野党も大して変わらない。
ひどいものだ。
そして、彼らとつるんでいるColabo団体やしばき隊に至るまで、差別を利用し、税金を手に入れるのを目論んでいるのである。
(※5)しばき隊やColabo問題は、鹿砦社が非常に詳しい。
社長の松岡さんが、しばき隊リンチ事件を一所懸命取材し、告発している。
しかも、リンチ事件の首謀者が、日本全国で講演を依頼されているというのだ。
これに追随するマスコミは、皆無である。
時間があるなら、最後の注釈を読んでほしい。
日本のマスコミや司法関係者などのエライ人たちは、こんなものなのである。
(※6)身体男性が「女性トイレを使わせろ!」というトランスジェンダーに人たちには、思いやりがないと思う。
一般人は、確かに彼らを奇異の目で見るかもしれないが、こんなこともあるのか、という程度の関心しかなく、いじめるとか、そんなことはしないと思う。
逆に、対面した場合、非常に気を使って話をすることになるだろう。
この「気を使う」という行為は、思いやりの一つである。
他人に対する思いやりは、人間なら誰でも持っているものである。
その思いやりを、トイレや銭湯などの問題で、トランスジェンダーたちは、示したほういい。
外見上、男だったから、今まで通り、男子トイレを使えば何の問題も起きない。、
何も知らない他の男たちは、普通に男だと思ってスルーする。
まさかトイレで、「私の心は女よ」といちいち言うわけでもなかろう。
女子トイレ消滅問題は、とても付き合っていられない話なのである。
追記の関連リンク
しばき隊リンチ事件LGBTQデジタル鹿砦社通信ペルー政府が、トランスジェンダーを「精神障害者」として公式に分類パリ五輪で“性別騒動”アルジェリアのボクサー、生物学的な男と判明上のリンクの逆バージョン
真道ゴー現役引退発表「リングから下りることを決断」日本初トランス男性ボクサー(1)
《人権と利権3》対談 須田慎一郎×森奈津子 Colabo問題 リベラル利権の基層を探る。
DV訴訟と過払い金訴訟
須田 さっき申し上げた「桜の会」が目指す目標は、単独親権を共同親権にすることです。その一方で、DV防止法に関して言うと、簡易裁判所は保護処分を出す。その際、弁護士が入って、なおかつ行政などの相談窓口に「DVがありました」と相談に行くと、そこで「この人は相談に来ました」という証明書を作ってくれる。ところが、その証明書の裏面を見てみると、「これはDVがあったという証明にはならない」と記載されている。しかし、相談があったという証明書を持って簡易裁判所に行くとDV認定されるのです。DV認定されると保護処分ということで、一切の関係を遮断されて、奥さんと子どもの所在は明らかにしない。シェルターで保護し、夫と妻の関係が完全に遮断されてしまう。
森 それって「DV捏造」ですよ。
須田 そうなんです。桜の会は「DV捏造をなくせ」と訴えているんです。しかしそれでは具体的な活動目標にならないから、単独親権から共同親権に変更することを目標としているわけです。
ここで問題をややこしくしているのが弁護士ビジネスです。離婚が正式に決まって、子どもの親権が母親側に行くと母親側の弁護士は養育費の2割を成功報酬としてもらえるのです。しかもこのお金は子どもが成人するまで入ってくる。養育費が5万円ならば弁護士には1万円が入る。これが100件あれば100万円になります。しかもその金額が10年、20年もらい続けられる。
この構造部分は多重債務者の問題と似ていますよね。弁護士が入って、多重債務者の債権整理を行う。結果的に過払い金訴訟を起こして、「たくさん利息を払いました。返してください」という訴訟があるんですよ。
森 テレビなどでもコマーシャルをしていましたね。
須田 あれは弁護士が入った段階でほとんど訴訟が提起されない。高裁で確定判決が出ているので、貸した側が訴訟しても間違いなく負けるからです。つまり、利息制限法と出資法の間に金利の差があって、グレーゾーン金利と言われている。これについては無効という確定判決があるので、裁判の提起をすると必ず負けるんですよ。だから弁護士が間に入るとオートマティックに過払金は返金されるものです。そこはもう成功報酬が発生するところです。あれだけテレビやラジオでコマーシャルを流せるのは、弁護士が介入すれば必ず勝てて、弁護士が確実に儲かるからなんです。
ただし、この過払い金訴訟はもうある程度収束してしまった。私は以前、金融庁、正確には内閣府の多重債務者対策本部の有識者会議の委員でした。そこではその問題を解決する人も上限金利20%の上限金利を撤廃しろというのと、貸出の総量規制を導入しろというのがわれわれの会議の結論で、その通りに法律ができた。しかし、いまでは過払い金訴訟の需要がなくなって弁護士が儲からなくなってきた。その一方で弁護士の数は多すぎる。ということで第2の過払い金訴訟と目されているのが離婚訴訟に関わる養育費の問題なのです。
その仕掛けとして、さっき森さんがおっしゃったように「DVをでっち上げる」。その際、たとえ奥さんの側に不倫などの責任・理由があったとしても、DVがあったとされてしまうと、妻側は「人権保護」の観点から確実に勝ててしまうのです。
森 捏造なのに。
須田 故・船井幸雄さんが立ち上げた船井総研ってありますよね。かつて総研は離婚ビジネスセミナーを開いて、弁護士を集めてセミナーをしていた。それぐらい離婚訴訟は儲かります。
利益を生む仕組み
須田 こうした弁護士ビジネスと市民活動家の運動がグチャグチャに絡み合っている。だから見えにくい。今回出てくる若草プロジェクトの代表理事は大谷恭子弁護士です。この方はどちらかといえば活動弁護士ですから、個別の訴訟で利益を得るのではないでしょう。しかし、国のその仕組みの中でなんらかの利益を生む仕組みを作っていく側といえるでしょう。この二つの側面が一体化しているから、構造が見えにくい。
森 LGBT関係でもいま、同姓婚訴訟というものをやっていますよね。あれに関わっている弁護士から聞いたという私の知り合いのゲイの証言があるんです。それは、同姓婚が法制化されれば、ゲイは浮気症だからすぐ浮気するので、離婚訴訟が頻発する。だから自分たち弁護士はそれで儲けられると言ったそうです。また別の話ですけれども、同姓婚訴訟の原告団の一人であるゲイと私の知人のゲイが話していたら、その原告の人は最初は同姓婚訴訟に興味はなかったけれど、弁護士から持ちかけられて、無料で弁護してあげるから訴訟を起こしてくれといわれた、と。それで原告団に加わったと明言した人がいるそうです。ですので、同姓婚によって食い物にされるゲイも多いでしょう。他方、レズビアンは私がみてきた限りではそんなに浮気はしないのですけれども、有名人の事例でいえば、経済評論家の勝間和代さんは可哀そうでした。要するに弁護士は同姓婚が成立すると、離婚訴訟でも儲けられるわけですね。
須田 どっちも一緒ですよね。LGBTQの問題の解決を目的としていることで利益が生まれる。
オラつく人たち
森 同姓婚訴訟についてもマスコミが活動家の言ったことをそのまま報道しがちです。実際には訴訟で負けているのに、活動家が「勝った!勝った!」と騒ぐと、それをそのまま報道する。私たちLGBT当事者はそれを「LGBT大本営発表」と呼んでいます。
札幌同姓婚訴訟判決では「同姓婚を認めないのは憲法違反だ」という判決が出たと活動家が言っていて、それをそのままマスコミが報道したんです。けれども、実際には結婚の自由と憲法第24条に反していたというわけではなくて、憲法14条の「法の下の平等」に反している可能性があると裁判官は判断しているだけで、この判決で同姓婚訴訟そのものは敗訴していたのです。「同姓婚ができないのは憲法違反だ」と、まるで勝ったかのように活動家が騒いで、それをそのままマスコミが報道するわけです。
異性愛者の人はそんなに興味がないから、判決文を実際読んではいない人が多数派です。だから、報道をそのまま信じてしまう。その後、大阪の同姓婚訴訟で同姓婚を認めないのは合憲ですという判決が出たんです。なぜ札幌では違憲だったのに、大阪では合憲判決が出ているんだろうと不思議に思っている人は多いと思うんです。
須田さんはニューソクで「政官業マスコミの鉄の四角形がある」とおっしゃいってましたが、これは本当に追求していかなければいけないものだと思いますし、けれど、大手マスコミは自分たちもそれに乗っていて、報道できない。自己批判になってしまいますからね。彼らはサラリーマンですから、フリーのジャーナリスト、フリーのメディアの人が頑張ってくれないかと思いますね。
(「人権と利権」p26〜p28)
(2)
性自認至上主義とエセLGBT行為
森 私たちはいま、女性スペースを守る活動をやっています。海外では体が男性でも心が女性であれば、自己申告だけで法的に女性になれるという国がいくつもあります。反対に「私は女として生まれましたけれど、心は男性なので男性になりたいです」といえば、簡単に男性として通ってしまう。医師の診断さえもいらない。手術もしない。ホルモン投与もしない。それでも性別を変えられる状況になっています。で、それをすると、女子更衣室とか女子トイレ、あるいは性暴力を受けた女性のシェルターにも「自分は女だ」と言い張る人が入ってくる。変態な人たちが増えて、性犯罪も増えて、例えば英国では女子刑務所で自称「女性」の男性が女囚をレイプする事件が起こっています。なぜ、その男性が逮捕収監されたかというと、元々は強姦魔だったのですね。複数回強姦事件を起こしている。そんな人物を女子刑務所に入れたらどうなるか?案の定、また二人ほど被害者が出た。
性自認至上主義と言うけれども、日本でも自己申告だけで性別を変えられるようにとLGBT活動家が活動しているのですね。
彼らによれば、性別適合手術は断種手術であり、非人間的、人権侵害と言うわけです。それにマスコミも同調しています。
(前掲書p30)
(3)
《人権と利権4 加賀奈々恵(埼玉県・富士見市議)×森奈津子 埼玉は日本のカリフォルニアか?暴走するLGBT先進県・埼玉の深層
全国的に注目を集めた市議のツイート
森 公園に女性専用トイレを設置するべきではないか、との質問を富士見市議会でなさった、と。
加賀 ええ。
森 女性一人でも安心して暮らせる富士見市へ、ということで女性専用トイレの設置について動画をツイートされて、そのあと2月のツイートも大変話題になりました。2月26日ですね。私は「変な活動家がこれ以上女性に対してオラつくなよ」と思いつつ、加賀さんのツイートを引用リスイートしたんです。
加賀 オラつく(笑)。
森 「ちょっと、みなさん、加賀市議をフォローしてください」みたいな感じで。
加賀 そう。そんなふうに見てました。そのときは“反応しない”と決めていたので「森さんが連投してくださっているな」と思いながら見ていました。
森 私、加賀さんが取材を受けた記事を引用して、「腐りきったオラつきLGBT活動家から加賀奈々恵市議を守るために、どうか皆様、この記事を拡散させてください」ってツイートしたら、7000以上リツイートされたんです。ということは、「LGBT活動家がオラついて、人々を恫喝してまわっている」っていうのが国民のみなさんの共通認識になっているんだな、と思って、ちょっと笑ってしまいました。
ウェブニュースサイトENCOUNTの記者さんが記事にまとめて、その記事がヤフーニュースに転載されたというのは、すごく大きいことだと私は見ています。ニュースサイトの中でも、ヤフーニュースは閲覧数がきわめて多いと聞きますので。で、また武蔵大学の千田有紀教授がヤフーニュースで「LGBTと女性の人権 加賀奈々恵議員がホッとしたわけ」という記事をまとめてくださった。
加賀 千田教授も数年前にこの問題を提起したところ、「大変な目に遭われた」とおっしゃっていました。
森 そうだんでうしょね。加賀さんに取材した記事「トランス女性の女性利用に物申す 埼玉富士見市議」を産経新聞(2023年3月7日付け)が掲載。そして同時期に渋谷区議の須田賢さんが幡ヶ谷に新しく出来たトイレについて「誰でもトイレが二つ、と男性用トイレ。渋谷区としては女性トイレを無くす方向性なのですが、私はやはり女性用トイレは残すべきだと思います。皆さんはどうお考えでしょうか」と問題提起のツイート(2023年3月6日)をしました。
おしゃれなトイレで注目された「The Tokyo Toilet」という事業ですが、そのトイレが出来上がってみたら女子トイレがなかった、ということなんですね。西東京市議会議員の鈴木佑馬さんも「女子トイレが多目的トイレになっている問題についての質疑」を行ったとツイート(2023年3月17日)されました。
最初は、おしゃれなトイレを増やすっていう渋谷区の政策を、好意的にマスコミが採り上げていたのに、蓋を開けたらこんなことに。
加賀 ええ、そうですね。
森 こうやって、加賀さんに続いてさまざまな自治体の政治家が声を上げているっていうのは、大変大きなことだと思います。女性スペース問題に政治家や文化人が関心を示すと、LGBT活動家やしばき隊界隈活動家がオラついてネットリンチ状態になることが繰り返されてきたので、加賀さんも折れてしまうんじゃないかと大変心配したんですけれども、杞憂でしたね。
女性スペース問題では、過去にツイ消しに追い込まれたり、アカウントを消すことになったり、鍵アカウントになってしまった政治家や文化人が何人もいたので、ハラハラしながら見ていたんですけど、最後には「あ、屈しない方だ」と気づいて、安心しまいた。加賀さん、本当に素晴らしいです。
活動家たちのダブルスタンダード(二重基準)
加賀 埼玉県の基本計画については、まだ県民コメント(行政手続き法に基づいて行われた埼玉県の意見公募)を集計中というような段階です。何件集まったとか、どんな内容が出てきているかということは分かっていません(4月24日に発表があり、417件の意見が寄せられた)。これから県が回答を出し、推進会議でとりまとめに入ります。
これまで、推進会議の議論というのは、傍聴人数が5名と限られていたり、オンラインでの配信もなかったり、限られたところで行われていました。「一般社団法人fair(フェア)」代表理事の松岡宗嗣氏、「一般社団法人にじーず」代表の遠藤まめた氏、そういったLGBT問題の活動家が中心になって議論を進め、誰も議論を止める人がいないような状況で行われていたんですね。
ですから、次の第4回の議論で県民コメントの内容などが明らかになると思うので、その行方に注目をしていただきたいと思っていますし、私自身も発信するつもりでおります。
森 大変心強いです。遠藤まめた氏と松岡宗嗣氏については、LGBT当事者からも疑問の声が上がっています。“差別クリエイター”とまで言われていますね。
加賀 今回のLGBT条例(埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例=「性の多様性」条例)については、女性スペースの問題ということがあったかと思います。それに対し、県は「条例が制定されたらどうなるのか」というQ&Aを出しました。「女性スペースに男性も入って来られるようになるのですか?」というような問いに対し、埼玉県はなぜか公衆浴場の例だけを挙げて「戸籍上の男性は女湯で入浴することはできません」と回答していたわけです。
けれども推進会議で松岡さんと遠藤さんが話していたことは「トイレは戸籍(の性別)で入るか自認(の性別)で入るのか区別はない」ということで、当人の好きなように使っていいんだというように話されていました。
「男性用スペース、女性用スペース、性の多様性の方のスペースを作るということですか?」と問いかけた女性委員に対して、松岡さんは「そんなことを言ったらマイノリティはいつまでもスミに置かれてしまう。これだけは議事録に残しておく」とって、女性の意見を軽視するようなことをおっしゃったことが印象に残っています。
森 松岡さんは、やっぱり女性スペースにトランス女性も入れるべきだとおっしゃっているんだけど、ああいうゲイの方って、ゲイオンリーのイベント、例えばエッチなショーがあったり、あるいはゲイの方々が出会って性的な行為に及ぶハッテン場など、そういうところに「“体が女性のトランス男性”の皆様もどうぞ入ってきてください」とはおっしゃらないんですよね。
実はもしハッテン場に身体女性が入っていったら、男女が性的な行為に及ぶということで取り締まりの対象になるはずなんですよね。だから言えないというのもあるけれど、ゲイは女性の体には興味がないので、いくら心が男性だと言っても体が女性の人が入って来られては困る、ということなんですね。
レズビアンに対しては「レズビアンバーに“体が男性で心が女性”の人を受け入れろ」と騒ぐくせに、自分たちゲイは“体が女性であるトランス男性”を受け入れないんですよ。
加賀 トランス男性自体も2019年に起きた「ゴールドフィンガー事件」のように突撃をしないですもんね。
編集部 「ゴールドフィンガー事件」?
森 「ゴールドフィンガー」という老舗のレズビアンバーが新宿にありまして、普段はトランス女性も入れるバーなんですけど、月に1回身体女性のみの日があるんです。そのイベントで、体が男性で心が女性のアメリカ人トランス女性が入店を断られたんです。その方、日本人の奥さんとの間に3人お子さんがいるトランス女性活動家で、ツイッターで「日本でこんな差別を受けました」と英語で発信して、ゴールドフィンガーに世界中から批判が集中して、結局、ゴールドフィンガーが謝罪させられたんです。
一方では、ゲイはハッテン場に体が女性のトランス男性ゲイを入れないのに、女性にばかり強制をして、おかしいなと思うんです。実は、それに対しては、やっぱりレズビアン活動家の方も怖くて声を上げられないっておっしゃっているんですね。単なる男尊女卑なんじゃないかと感じています。
加賀 本当にそう思います。女性差別だと。
森 結局、身体男性が得をするんです。
それに、松岡宗嗣さんや遠藤まめたさんは、しばしばに二枚舌発言をされています。遠藤さんの場合、ホルモン治療すらやっていない身体女性ですが「自分は男だ」と言って、だけど、トイレは女性用と男性用のいずれも使うそうです。「男性用が混んでいて怖かったら女性用に行きます」みたいなスタンスなんですよ。結局怖くて入れないんじゃないかと。
加賀 弁護士の前園(進也)さんが議論を進めようとして「性自認ベースでいくのか?」と質問されたのですが、遠藤さんは、発信としては「個人の判断して使うもの」と主張されています。しかし、トイレを「心の性」で入っていいという考え方は女性にとって危険だと考えます。
森 女性スペースは、健常者や大人のためだけではなく、障がいを持っている女性や幼い女の子といった“弱者の中の弱者”のためでもあります。政治の方でしっかりしていただかないと、こういった弱者が守られません。
男性は女性よりも下駄をはかされて出世もしやすいものですが、そういう方が40〜50代になってから「私の性自認は女性です」と言って女装を始めたら、またチヤホヤされて、それで本来女性が得るはずの賞を受賞したりする現象も、アメリカなどの国では起こっていますよね。女性枠に身体男性が入ってくる。男性が女性の場を奪っていく。あの現象に、なにか名前を付けられたらいいのですが・・・・。
加賀 大学教員の応募でも、女性に戸籍変更された方が女性枠に応募した事例が最近ありましたよね。
なぜ私たちだけが我慢しなければならないのか
森 性自認に基づいたスペースの利用を認めたら、性別適合手術を終えた性同一性障害の女性も、生来の女性も、女児もみな性被害のリスクが高まるという地獄のようなことが起こると思います。
そもそも男子トイレが怖くて危険なのは、男性の問題です。男性が男子トイレを安心して使える、女装した男性も快適に使えるようにするべきであって、なのに、「私の心は女性です」と主張する女装した身体男性を、なぜ女子トイレのほうに押し付けるのでしょうか。
加賀 気にするなと言って押し付けるのか、と。
森 学者のフェミニストはLGBT活動家とズブズブなので頼りになりませんが、一般女性の市井のフェミニストたちは「女はケア要因ではない」と怒っていますよね。
加賀 今回の投稿に対して、いままでツイッター上で発信してくださっていた方だけではなく、ご近所さんや、20代から70代まで幅広い方々が「実は怖いと思っていた」「なぜ私たちだけが我慢しなければいけないのか」と声をかけてくださいました。議論が長引くにつれて「市井の女性は怒っている、これは問題なんだな」と再確認しました。
森 これまでこの問題について知らない方も多かったと思いますが、公共の女子トイレがなくなっている事実を、女性の皆さんが自分の身に降りかかる恐怖として身近に感じたのだと思います。マスコミにも協力してくださる方がポツリポツリと出てきて、話題が広まっていきました。さらに、須田賢さん、鈴木佑馬さんといった男性の区議会・市議会議員も加賀さんの後を追ってくださいまいた。
それまでは、LGBT活動家のやっていることに疑問を呈した政治家が黙らされてきたので、声を上げられなかった人が多かったんじゃないでしょうか。加賀さんが声を上げたことで、鼓舞された方も多いのだと思います。
(前掲書p52)
(中略)
埼玉県は日本のカリフォルニアか?
森 昨年「女性スペースを守る会」も抗議文を発表しています。自民党埼玉県連がLGBT条例に関してパブコメを募った際に、LGBT条例への反対意見が約9割だったのに、結局はそれを握り潰すような形で条例が通ってしまったんですよね。
加賀 おっしゃる通りです。自民党はパブコメの内容を反映させずに制定させました。議会においても、「無所属県民会議」という会派は「女性スペースを守る会」からヒアリングを行い、議会で問題点の質疑をしましたが、条例案の修正すらしませんでした。
森 そのパブコメも「レインボーさいたまの会」というLGBT団体が内容を把握しているんじゃないかという疑いがあって・・・・。
加賀 そうした動きがあったことを把握しています。私も令和4年(2022年)度末まで会員でした。
森 パブコメをまだ募集中だった時期なのに、LGBT団体の一つにすぎない「レインボーさいたまの会」がツイッターで「埼玉県のLGBT条例案のパブコメが、トランスジェンダーの差別を煽る反対意見で荒れに荒れています」と呟いたことがありました。「なんで知っているんだ」って大勢の人からのツッコミが入っています(笑)。
さらに「パブコメが反対意見だらけになると条例制定が遠のく可能性があります。パブコメは埼玉県外の方でも提出できますので、応援コメントでも結構です。ぜひ賛成のコメントを送ってください」と続いていまして、そのツイートを私が批判したところ、この団体は私をブロックしてきたんです。
加賀 「レインボーさいたまの会」は全国の地方議員向けにZOOMでレクチャーをしました。その内容が「トランスヘイターに対抗する議員ネットワーク」というものを立ち上げようというもので、講師として話をしたのが遠藤まめた氏なんです。
森 へえ〜、初めて聞きました。すごいですね、埼玉は、最前線のような状況ですね。
加賀 まず「レインボーさいたまの会」が中心となり、代表の加藤さんと個人的に繋がりのある地方議員にどんどん声をかけていって「トランスヘイターに対する全国地方議員向け非公開イベント」という会が開催されました。ここでも、コーディネーターは遠藤まめた氏です。この会の後に「トランスヘイターに対抗する議員ネットワーク」というグループがfacebook上に作られました。私は違和感を覚えてグループに入らなかったので、その後の状況については追うことができていません。
会議では遠藤まめた氏が統一教会など右派メディアの記事を紹介したのち「女性スペースを守る会」を名指しし、「この会は統一教会と関係がある」と発言していました。
森 レクチャーがデマってすごいですね。
加賀 「ツイッター上の反対意見は宗教右派に影響された人たちの意見だから、信じないように」という旨のレクチャーがありました。リスクを指摘する女性の声は、統一教会、宗教右派と関係があるかのように印象付けて、不信感を持ちました。
森 その時に初めておかしいなと感じたんですか?
加賀 その当時、「女性スペースを守る会」が全国に陳情を出していました。内容は真っ当な陳情だと私は思いましたが、その陳情に対して、どう否決するかということを話していたんです。
陳情というのは、郵送だと配布されるだけで終わってしまうことが、残念ながら多々あるんですけれども、レクチャーに参加した地方議員の方は「内容は真っ当だから反対しづらいけど、どう反対しましょうか」とおっしゃっていました。
議会の議論として健全ではないと思います。内容は必要だと思っているのに、出されている団体によって反対すると。しかも統一教会と関係があるという根拠も定かではない中で、そのような発言が出るのはおかしいとその時感じました。
デマを広める人たち
森 「女性スペースを守る会が統一教会と関係している」と最初に言い出したのは、恐らく「やや日刊カルト新聞」朱筆の藤原善郎さんなんですよ。嫌がらせで、私にも粘着してくる方です。それに同調して、トランス女性を名乗る身体男性である安富歩東大教授が、「女性スペースを守る会が統一教会と通じている。闇の勢力だ」といった話をYou Yube の番組にゲストに招かれた時に話してしまって。
それに対して、「女性スペースを守る会」が抗議したら、You Tube の方は謝罪して、その部分を削除したんです。でも、富安歩教授は完全スルーで訂正しなかったんですよ。その結果、「女性スペースを守る会」と顧問の滝本太郎弁護士から名誉毀損で提訴されて・・・・(追記・今年3月30日に、富安教授が30万円の慰謝料の支払いを命じられる判決で敗訴が確定)。
デマを広めて怒られてもやめないって、どういうことなのでしょう。デマを信じているからなのか、デマと分かって広めているのか。
加賀 信じたいのだと私は思っています。「統一教会じゃない、市井の女性からの切実な声なんだ」ということを認めてしまうと、もう、いままでやってきた活動との整合性がとても取れないのでは。
森 「女性スペースを守る会」には、統一教会の人なんていませんよ。トランスジェンダー当事者、トランスフェンダーと交際されている方、子育ての中のお母さん、仕事を持つ一般の女性、そういう方々の集まりなのに、なんであんなデマを流せるのでしょう。
“活動家”になるために資格はいらないじゃないですか。「LGBT活動家です」と言えばその日からそうなれる。ペラペラ口先だけのデマを流しているようなのがいっぱいいて、本当にしょうもない。そういう人たちと共闘しているマスコミは騙されているのか、まるで手下と化していて・・・・。
(前掲書p46〜p56)
(4)
森 LGBT活動そのものが収入源になっている“プロ活動家”の存在を無視できません。彼らは、差別が存在しないと収入が途絶えるわけです。海外ではLGBTを理由に殺害されたり、あるいはかつては逮捕されたりっていう状況でしたが、もともと日本では同性愛や異性装に対する宗教的タブーはなかったので、そんな激しい差別もなくて、嘲笑されるとかいじられるとかその程度だったんですね。
なので、日本では割りとあっさりLGBT差別が改善されちゃったわけです。ですから、いまでは活動家が飯のタネを探すために鵜の目鷹の目になって一所懸命に差別を探しているわけです。
去年には、東急ハンズがゲリラ豪雨のことを「ゴリラゲイ雨」ってツイートしてお笑いネタにしたら、松岡宗嗣さんたちLGBT活動家や支持者が怒り出して、東急ハンズは謝罪に追い込まれたんですよ。そのほかにも、「ゲイバー店長の接客態度に立腹、組員ら9人『ケツ持ちを呼べ』ドア壊し酒瓶35本割る」っていう新聞の見出しに「ゲイバー」と「ケツ持ち」を関連付けて怒っているんですよ。
(前掲書p68)
(5)
《人権と利権5》 対談 橋本久美(公認心理士/元豊島区議)×森奈津子
防犯よりも優先される「虹の権利」 LBGT法案の何が問題なのか
同和からLGBTに変わった企業研修
橋本 LGBT問題でマスコミが向いている方向のほとんどは政府寄りです。だけど、かの国から「もうこの政府は用済みだよ」という指令が下れば、日本政府はすぐに潰されてしまう。宗主国はアメリカですから。それは陰謀論でなく、本当に存在している陰謀です。だから日本はずっとアメリカの手下。完全に植民地。経団連までもがLGBT研修を推奨しています。
企業のトランスジェンダー研修はかつての同和教育と似ています。同和教育の代替としてトランスジェンダー研修が導入された感じがします。というのも、ある大手通信系企業ではいままで同和教育の研修を受けていたけれど、3年ぐらい前からそれがなくなった。代わって新たな研修として始まったのがLGBT研修だったそうです。企業研修が同和からLGBTにスイッチングされた。
森 LGBT団体がエセ同和の手法を学んだと言われています。LGBTを名乗っているメンバーに一人もLGBT当事者がいない団体もあるそうです。左翼団体がLGBT団体にチェンジして、メンバーはみんなノンケだっていう(笑)。
橋本 同和の利権を得ていた方たちが、もしも企業研修の派遣会社をされているとしたら、そういうことも当然となりますよね。結局、NPOを一から作ってやるのは大変だから、その当時に作った人たちが名前を変えて、企業や自治体に講師を派遣するということはあるかもしれません。
森 やり口がエセ同和行為に似ています。昔、「同和は怖い」と言われたように、エセ同和行為によって、被差別部落出身の方々は、大変印象が悪くなてしまって、被害を被ったわけですけれど、いまはエセLGBT行為によって私たちLGBT当事者がすごく嫌な思いをしています。
橋本 まさにその通りです。
森 儲けているのはLGBT団体だけです。ただし、本当に真面目にやってるLGBT団体もあって、昼間はお仕事をしながら、LGBT団体を運営をしている人たちもいます。ただプロの活動家になってしまうと差別がなくなると困るわけで、自ら差別をクリエイトする人たちもいる。LGBT当事者はそういう人たちを「差別クリエイター」と呼んで小馬鹿にしています。
立憲民主はなぜ石川大我議員に甘いのか
森 石川大我氏は立憲民主党の参議院議員で元豊島区議ですね。
橋本 そう、私、豊島区議の時、彼と同期でした。いまから12年前、まだパートナーシップ制度がない時代に同姓婚の問題で彼と対立しました。それですごく嫌われた(笑)。私は、そもそも婚姻制度を廃止しようと訴えました。
森 それはLGBT当事者でも主張している人はいます。
橋本 彼と一対一で話した時があるんです。当時、彼は議員たち一人ひとりにロビイングしていた。女性が当たり前に享受していた権利を保護しないとおかしいという。私はその時すでに1回離婚していて、いまもう離婚2回目なんですけれど、彼には「離婚するって大変なんだよ」と言いました(笑)。
その時、私はDV支援もやっていてシェルターでも働いていた。だから危険な目にも遭いましたし、婚姻制度のせいで命を落とした人も知っています。子どもを楯にされる人も多いです。子どもだけは戸籍を不開示にしても、なぜか情報が洩れる。学校の先生がうっかり言っちゃったりするんですね。それで子ども連れで隠れた居場所が見つかって、再び暴力が始まったりする。こうしたことが起こるのは婚姻制度があるからです。
森 そもそも年中発情している動物に一夫一婦制が無茶なのではないかと、思うことも・・・・(笑)。ゲイはハッテン場にばかり行ってる人も多いです。
橋本 石川大我氏の話に戻ると、彼は2011年の区議会で質問した時にすでに「人間の性のあり方は三つ、カラダの性、ココロの性、性的指向」と言っており、「心の性別」を主張していました。「時代は変わったねえ」と長老議員は言うけれど、おそらくその頃、12年前あたりでタガがはずれ始めたのだと思います。彼はそれを教育問題として、心が女性の小学生男児がプール授業の時には海水パンツ一丁で苦痛だという例え話をしたり、小中学校の当事者の子どもたちへの支援をするにあたり教職員やスクールカウンセラーへの研修が必要だと言ったり、義務教育の段階で「心の性別」を導入させようとしたのです。
そして彼は、同姓婚をどうしても認めさせたかった。だから彼の彼氏が危篤で入院した時、自分が病院に駆けつけたら、一切病状を教えてもらえなかったと言っていましたね。
森 それは実話ですか?
橋本 本人はそう言っていた。だけど、私も一人で手術を決めて「誰か身内の方はいますか?」と問われた時、身内は未成年の子どもしかいなかった。すると医師も看護師も「誰でもいいですよ」と言う。普通に公立病院ならばそう言うはずです。病院側としては、要は治療費。お金の踏み倒しが嫌なだけ。連帯保証人が欲しいだけ。だからその際、できれば「身内がいいですよ」と言っているだけの話です。そこを利用して、「僕には一切教えてくれなかった」と強弁している。
森 それも差別クリエイトかしら?(笑)
橋本 クリエイトです。だって普通に「一緒に暮らしてます」と言って、住所を見せればいいわけじゃないですか。別にカップルじゃなくたって、「身内です」と言えばいいんです。病院は「戸籍を持ってこい」なんて言いませんよ。私の方は実体験として「身内じゃなくてもいいですよ」と言われた。なのに彼は「自分に何かがあった時にパートナーが呼ばれない」と一所懸命主張する。だって、それで困るのはむしろ病院側ですよ。天涯孤独の人は世間に山ほどいます。身内と疎遠になってる人も山ほどいます。それなのに病院側が病状を伝える相手を身内にだけ限定していたら、病院は身元不明の遺体ばっかりになりますよ。それで困るのは病院だし、役所です。でも、そんなふうに反論するとすぐ彼らは「差別だ!」と言う。
森 マスコミが加担して、“こんな可哀想な話が”ってする。
橋本 すぐ美談にする。でもその部分について彼らはそれでスタートしちゃったから、同姓婚が必要だって主張する。それで苦に苦肉の策としてパートナーシップ制を推進する。
森 パートナーシップ制だと「二級市民だ」と彼らはごねる。「だったら、憲法を改正して同姓婚を認めましょう」という声に対しては「憲法改正などとんでもない」と反対する。それで全然話が進まない。
橋本 じゃあ、どうしろっていうの。ならば婚姻制度廃止の一択ですよ。それならば皆が幸せですよ。
森 同姓婚って叫んでいないと仕事が作れない。それこそメシの種がなくなっちゃう。
そう、メシの種なんです。DVに関しても私は仕事の関係でDVの悲惨さを知っています。子どもだって被害を受ける。「それについてあなたはどう思うの?」と彼(石川大我氏)に聞いたら、「差別主義者!」の一点ばりですよ。
森 おかしいなって思うのは、立憲民主党は石川大我氏にものすごく甘いんです。新宿二丁目で警察官に泥酔してオラついたり、救急隊員に「自分の友達を先に搬送しろ」といちゃもんつけたりした。彼は反社会的なことを何度もしているのに、立憲民主党は彼に対してすごく甘い。なぜかというと、おそらくLGBT票田があると思っているんですよ。でも、そんなものないですよ。むしろ、そんな立憲民主党をLGBT当事者は嫌っています。
(中略)
まともな人ばかり除名する日本共産党
橋本 板橋の共産党の区議会議員だったのに、共産党から除名された松崎いたるさんという方がいます。彼はその後『共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社2022年)という本を出しました。私は彼が議員時代から実は親しくしていました。松崎さんは板橋区議を5期25年以上努めたベテランで生粋の共産党員です。それが板橋で起きた共産党の利権事件を暴露したことで共産党を除名となりました。しかもその後ツイッターで若い共産党の議員たちが彼のことをぼろくそ書いた。ネットリンチです。
彼は結局、次の年に選挙に出ないで区議を辞めました。その後は介護施設で働いていると聞いてます。いまも松崎さんには政治活動の相談に乗ってもらっています。トランスジェンダーの問題も伺いました。彼の見解によれば、共産党はもともと男尊女卑。議員や候補者に女性が多いのはめくらまし。女性候補者の多くは主婦だから、落選しても困らない。
森 男尊左翼の中で旦那に養われているということですね。
橋本 共産党議員の家は基本、裕福です。わりとお金に困らない人が多い。なぜかというと共産党の議員になったら議員報酬から3分の1ぐらい党本部に取られる。議員職だけでは喰っていけないわけです。だから裕福じゃないと続かない。豊島区の共産党議員にビルと持っている人もいたと聞いてます。
森 私の周りのLGBT、誰も共産党なんか支持してませんよ。LGBT活動家と一緒にオラついている共産党は評判悪いです。
橋本 勘違いしてますね。
森 活動家がオラついて社会に迷惑をかけているのに共産党はそれに同調している。活動家のオラつきに白い目を向けているLGBT当事者たちは共産党にも白い目を向けるようになっている。わざとらしく、ツイッターアカウントの名前の横にレインボーを付けたりしている「虹」派の共産党関係者は多い。いっちょかみですね。参議院議員の吉良佳子さんは当初、表現規制に反対してくれて、私すごくいいなと思っていたんですけど、その後、虹に染まったのでだめです。
橋本 あの人たちは信念じゃなくて、代々木の指令で動いているからしようがないですよ。
森 性自認による差別はなくしましょうと言っていた。でも、いっしょかみでした。
橋本 議員は代々木の言いなり。スターリニズムですよ。
森 党を批判したら除名になる。
(中略)
防犯が差別ですか?
森 橋本さんは「女性が防犯の話をして、なぜ叩かれなくちゃいけない?」とどこかでおっしゃってましたが、本当にその通りだと思います。「他人を泥棒ではないかと疑っちゃいけないから、とお前は家の鍵をかけないのか?」ということですよ。
橋本 まさにそれ。防犯という概念がなくなったらどうなるんですか?
森 「防犯が差別ですか?」ということなんですね。
橋本 公共の場所だからこそ、みんなで作ったものじゃないですか?そこがLGBTと言われている「虹」の人たちに私物化されているわけです。
森 「女子トイレに入りたい」というあなたたちの自己実現のために、なぜ私たちの治安が脅かされなくちゃいけないのか?
橋本 3年ぐらい前からです。日本でも女子大がトランスに門戸を開いてしまった。御茶の水女子大、奈良女子大学、宮城学院女子大の3校です。私はある女子大学のカウンセラーとして働いていた時にも「性自認女性」の学生の入学を認めるなどの話がきて、絶対反対しました。
森 そんなところに娘を通わせたくないですよね。
橋本 でも結局その女子大学聨合はほぼ賛成なんですよ。
森 アメリカの航行で女子生徒が女装した男子にレイプされて、そいつは退学になったけど、また行った先でレイプして、抗議した女子生徒のお父さんが「差別主義者」として逮捕されたという事件がありました。
橋本 これから日本でも全然ありえますよ。
(前掲書p75〜p98)
《人権と利権》6 森奈津子 LGBT活動家としばき隊の蜜月はどこまで続くぬかるみぞ
LGBT活動家は、大抵、立憲民主党、日本共産党、社会民主党とつながっているうえ、中には正式な党員もいる。ゆえに、なんでもかんでも自民党批判につなげて無理筋の自民批判ツイートを繰り返すLGBT活動家も珍しくない。
また、しばき隊が野党三党と強固につながっていることは、ウォッチャーの間では周知の事実だ(マスコミはひたすら隠しているが)。ネットで画像検索すれば、しばきイベント(笑)に実にいい笑顔で参加している野党の先生方の写真がザクザクヒットする。
ところで、日本最大のLGBTイベント「東京レンンボープライド」の名は、報道などで耳にした方も多いと思う。これは、簡単にご説明すれば、「世界各国、日本各地で開催されている性的少数派の人権を訴えるLGBTパレードの東京版」といったあたりか。
パレードでは、LGBT団体やLGBT関連ショップ・企業の華やかなフロート(山車)が徒歩の参加者と共に公道上のコースをたどり、歩道には多くの見物人が集まる。その中には、しばき隊界隈LGBT団体「TOKYO NO HATE」のフロートも出て、共産党の元衆議院議員・池内さおり氏の姿も見られた。
立憲民主党、共産党、社民党の「手先」という点では、LGBT活動家もしばき隊/カウンター系活動家も、同じ穴のむじななのである。
そんな彼らのLGBT差別反対運動の頂点が、雑誌『新潮45』に掲載された杉田水脈氏の論考の中のLGBTに対する「生産性がない」という表現に端を発したデモであろう。
2018年7月27日19時から実行された「杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議」。それは巨大な尺玉の花火のごとく、夏の宵に花開いた「しばき隊の華」であった。
ただし、人生同様、社会運動も、山があれば谷もある。
大いに盛り上がって絶頂に達し、自民党本部前で爆発したLGBTの反差別デモは、それがしばき隊界隈主導であり、暴力的であったと判明したがゆえに、すぐさまヒュルルンと一気にしぼみ、多くの一般LGBTは賢者タイムに入り、「しばき」にはピクリとも反応しなくなったのである。いまだ、しばき行為を前にギンギンに屹立しているものは、しばき隊界隈と共闘を続けるLGBT活動家のジメジメと湿った闘志だけであろう。
(前掲書p102)
(6)
人権と利権はメダルの表と裏 松岡利康(鹿砦社代表)
仰天した大学院生リンチ事件
いまから7年前の2016年はじめ、“ある衝撃的な事件”の情報が、ある人物からもたらされた。その男は、2010年代前半に私たちが精力的に市民向けに行っていた公開のゼミに時折参加していた。「カウンター」といわれる「反差別」運動内部で凄惨な集団リンチが行われ、被害者の大学院生(当時)が、まともに相談に乗ってくれる人がいないので困っているというのだ。彼は、リンチの被害に遭った大学院生に近いという。俗に「しばき隊リンチ事件」といわれる事件で、事件後1年余り経っても大小問わずメディアは一切報じることなく、当時は一部の反差別運動周辺で噂されるぐらいで表には出ていなかった。加害者とその周辺の関係者らが必死になって隠蔽したからだ。
また、ネット上では、事件が大阪の十三と呼ばれる地の店で起きたとされ、これに因み「十三ベース事件」といわれていたそうだが、事件が十三ではなく、大阪一の歓楽街「北新地」で起きたことで、これが判明してからは「十三ベース事件」という呼称はなくなった。北新地で起きたことが世に知られるのも、私たちが、この事件に関わり始めてから、つまり2016年になってからである。
「在特会」に象徴される、いわゆるネトウヨ勢力が跋扈した2010年代前半、これに対抗する「カウンター」と自他称される「反差別」運動が盛り上がったが、この運動に関わった大学院生M君が、北新地の一角で、その運動の象徴的人物である李信恵ら5人によって集団リンチを受けたという。それは2014年の師走のことだったが、1年以上にもわたりほとんど知られることはなかった。その「カウンター」運動の中から「しばき隊」という暴力的なグループが生まれ、リンチ事件関連訴訟、Colabo訴訟、LGBT訴訟などに八面六臂の活躍をする神原元弁護士も関わっていたことをみずから公言している。「しばき隊」は「解散」したとされるが、未だに「しばき隊」を吹聴する者もいて事実かどうかは判らない。しかし、「しばき隊」は生きていて、なにかあると蝟集し、また、その暴力的体質は継承され、多方面の社会運動の中に(悪)影響を与えている。彼らの暴力が、権力に向かわず運動内部の弱い者や女性たちに向かっていることはつとに知られるところである。
のちに判明するが、この事件を私が経営する会社に3年間勤めていた女性社員・藤井正美が、加害者に繋がる「カウンター/しばき隊」に関わり、酷いリンチ事件が発生した事実を、事件直後から知っていて、会社の代表である私や社員には黙っており、それどころか就業時間内に日々メールやツイッターなどで仲間内で情報交換を行っていたということも私にとっては衝撃だった。彼女が退社したあとになって、会社所有で彼女に業務用に貸与していたパソコンから、ツイッターだけで18584回はじめ膨大な通信記録が出て来て、さらにリンチ事件や企業・団体恐喝の事実なども出てきた。当然、提訴せざるを得なかったが、逆に反訴され、当社の請求は棄却、藤井の主張が認められ、あろうことか当社に11万円の賠償が課せられた(昨年11月、控訴棄却で終結)。藤井の代理人は、Colabo問題やLGBT関係の訴訟を一手に引き受ける神原元弁護士だった。
私たちにもたらされたリンチ直後の生々しい写真(前ページ)、リンチの最中の音声データ、そのほか膨大な資料などから集団リンチの事実や実態は容易に想像できた。
早速私たちは被害者M君に会い、彼の意向を聞き、ならばと彼の支援、そして真相究明に乗り出すことにした。加害者に繋がる者らは一様に「リンチはなかった」「デマ」「でっち上げ」などなど繰り返すのみだった。のちに6冊の本を出したが、これらに対する反論らしき反論は一切なかった。私たちは6冊も本を出して訴えたのだから、せめて1冊でも反論本があってもよさそうなのに、それもなかった。
そうであれば、李信恵をはじめとするリンチの現場に連座した5人に繋がる者ら、特に関係が近いと目される者たちに取材を申し込んだり意見を求めたりした。曲がりなりにも答えたのは、ほんの少数だった。ほとんどは無視した。ならば、直接話を聞くしかない。私たちは職業的な捜査機関ではないので、人も資金も少なく捜査権もないから調査・取材は困難を極めたが、キーマンとされる何人かには直接取材ができた。
以来7年間、取材を進めると共に、M君が加害者5人を訴えた民事訴訟、私が経営する会社・鹿砦社が、事件の中心にいて私たちに誹謗中傷の限りを尽くした李信恵を訴えた訴訟など少なからずの訴訟を争い、これらが終結したのは昨22年11月のことだった。「獅子身中の虫」として会社の業務外のツイートやメールに狂奔していた元社員を訴えた訴訟の控訴審判決が最後となった。こうした一連の訴訟について加害者側の弁護団の中心を担ったのは神原元弁護士だった。神原弁護士とは7年間争い期日ごとに顔を合わせたり彼が作成した訴状や準備書面を読んだりし、彼の思想性や人間性が私なりに理解できた。まさに三百代言の人である(弁護士は三百代言とも揶揄されるが、この意味では、まさに“ザ・ベンゴシ”といえよう)。神原ベンゴシによる、Colabo問題、LGBT問題、滝本太郎弁護士に対する非難、それらに関する訴訟などを傍から見ると、神原弁護士の思想性や人間性がよく解る。
リンチのPTSDにさいなまれ恐怖におののくM君の精神状態も尋常ではなく、夜中に突然取材班のメンバーに電話があったことも一度や二度ではなかった。神原弁護士はリンチ被害者M君のこうした実情を一顧だにせず、リンチが私たちによる「でっち上げ」とした。神原弁護士の非情な人間性が垣間見れるというものだ。
こうした過程は、このかん6冊の出版物にまとめ世に問うたので、ぜひご一読いただきたい。一連の訴訟の後半の経緯(李信恵の事件への関与をようやく認めた鹿砦社対李信恵訴訟の控訴審判決や対藤井訴訟など)はそれらに収められていないし、来年がリンチ事件から10年になるので、私たちの闘いの足跡を残し、この意味を、あらためて世に問うために総括的に一冊にまとめたいと考えている。
リンチ加害者側人脈に繋がる人たちがColaboやLGBTに関わることに疑問
さて、今般社会問題として私たちの関心を惹くのが、Colabo問題とLGBT問題である。何が問題か?大学院生リンチ事件をつぶさに見てきた私たちから見れば、これらの問題の中心で守護神の如く立ち振る舞っている神原元弁護士、李信恵、北原みのり、池田幸代(元福島みずほ秘書、現市議)、さらにはリンチの現場に連座した伊藤大介(別件で暴行傷害事件を起こし有罪判決)、安田浩一(Colabo代表仁藤夢乃について持ち上げ記事を『週刊女性』に寄稿)らが、訴訟上は終わったとはいえ、血の通った人間として、果たしてくだんのリンチ事件を真に反省し総括しているのだろうか?ということだ。大いに疑問である。
特に神原弁護士はいまだに「でっち上げ」と主張している。私たちはリンチ事件の情報を耳にするまでは被害者M君とは面識もなく利害関係もなかった。私たちは、「これは酷い」という素朴な意識から、人間として見て見ぬ振りはできないということで被害者支援に関わり始めたのであって、「でっち上げ」る利害も何もない。白紙の状態から調査・取材を始めた。むしろ、M君の言っていることが虚言であれば即刻身を引くつもりだった。例えば、北原みのりらが精力的に関わった群馬県草津温泉セクハラ問題で、「被害者」と称する元議員のように、まったく狂言であったなら、私たちは6冊のリンチ事件の記録本の読者らに土下座して謝罪するしかないだろう。草津温泉の問題は、のちに元議員の言動が虚言、狂言だったことが判明しているが、北原みのりらが謝罪したというニュースは聞かない。
人生も黄昏時になり大学生リンチ事件に遭遇し深く関わることによって、この歳になって、ものごとの判断の〈リトマス試験紙〉といおうか〈基準」を得たように思う。いくら立派なことを言おうが、このリンチ事件に対して取った態度がいい加減なものだったら信用できない。私は、リンチ事件に連座した李信恵が各地の行政や弁護士会などから招かれ講演三昧の生活を過ごし講演料や謝礼を得ていることを知り、なにかやりきれないものを感じた。リンチの被害者M君はいまだにPTSDに苦しみ、博士課程は修了しつつも博論は集中できず挫折し、本来望んだ研究者生活の道は閉ざされ、不本意なサラリーマン生活を送っているのに、リンチの中心人物たる李信恵は講演三昧か・・・・。
ここでは詳しく述べないが、(もっと深く知りたい方は一連の関連本を一読されたい)、一連のリンチ関連訴訟は、気休めのような賠償金をM君に与えたとはいえ、訴訟の舞台となった大阪地裁・高裁は、あろうことか被害者の人権や傷の深さなど蔑ろにし、否、被害者や彼を支援する私たちに憎悪さえ感じさせるようだった。メディアも『週刊実話』がコラムで小さく採り上げたにすぎないが、これに対しても激しいバッシングを受け、ここで謝罪し引っ込んだ。メディアは、李信恵がネトウヨによる「ヘイトスピーチ」や「ヘイトクライム」と闘う旗手のように持て囃すばかりで、裏でこのような凄惨な事件に連座したことを(おそらく知っていながら)まったく報じなかった。
ただ、一連の訴訟の終わり近くになって、大阪高裁もさすがに酷いと思ったのかどうか知る由もないが、
「被控訴人(注・李信恵のこと)は、本件傷害事件とまったく関係なかったのに控訴人(注・鹿砦社)により一方的に虚偽の事実をねつ造されたわけではなく、むしろ、前記認定した事実からは、被控訴人は、本件傷害事件の当日、本件店舗において、最初にMに対し胸倉を掴む暴行を加えた上、その後、仲間であるKがMに暴行を加えている事実を認識していながら、これを制止することもなく飲酒を続け、最後は、負傷したMの側を通り過ぎながら、その状態を気遣うこともなく放置して立ち去ったことが認められる。本件傷害事件当日における被控訴人の言動自体は、社会通念上、被控訴人が日頃から人権尊重を標榜していながら、KによるMに対する暴行については、これを容認していたという道義的批判を免れない性質のものである。」
と判示したことは救いである。
ところで、前記したように、リンチ加害者に繋がる者らに質問状、取材依頼書を何度も送付した。2度目からは出版した本を付けて送付した。まさに「見ざる、言わざる、聞かざる」だった。仕方がない、アポなし直撃取材しかない!直撃取材という手法は、これまでも東電の幹部や御用学者の自宅前、研究室などで行っているが、これはなにも鹿砦社の専売特許ではない。多くの週刊誌や新聞の記者がやっていることである。何人かを直撃した。岸政彦(李信恵裁判支援会事務局長。当時龍谷大学教授)、有田芳生(当時参議院議員)、中沢けい(作家)らを直撃した。突然のことで岸、有田は狼狽し逃げ回ったが、中沢は観念したのか喫茶店で話を聞くことができた。電話した者も、ほぼ逃げに回った。ふだんは偉そうに取材している朝日新聞記者は広報部に回し私たちの取材から逃げた。北原みのりなど何度も質問状や取材依頼を出してもナシのつぶてだった(次の直撃取材候補だったが、訴訟に追われてできず仕舞いだった)。
こうした人物がいま、Colabo問題やLGBT問題に中心的に関わっている。終始李信恵を擁護した神原元弁護士、リンチの中心にいた李信恵、当初からリンチの事実を知りながらとぼけまくった北原みのり・・・・。
よく右派系のYouTuberやSNSなどで彼らを「左派」「左翼」と言うが、学生時代に新左翼系の学生運動に関わり、左派、左翼のなんたるかを身を持って知っている私に言わせれば彼らは「左派」「左翼」ではない。確かに彼らのバックには日本共産党がいるが、これも私に言わせれば、えせ左翼”であり左翼もどき”である。当時の言葉で表現すれば「反革命」であり「修正主義」である。実は前出有田芳生は私と同期で、当時彼はバリバリの日共の下部組織「民青」の活動家(「ゴリ民」と揶揄した)だった。ある時私は朝ビラ撒き中に民青の武装部隊(「ゲバ民」といわれた)に襲撃され重傷を負い病院送りにされた。日共が関わるとロクなことはない。
Colabo問題についての私見
まずはこの件を聞いた時にはわが耳を疑った。国や行政の財政は厳しいと言いながら、1000万円単位の大金がColaboや関連3団体に、まさに「公金チューチュー」と出され、いま問題になっているのはColaboへの令和3年度(2021年度)の助成金約2600万円だが、さらに次年度は4000万円余りに増額される予定だったと聞く。いまはColaboが前面になって応酬しているが、同代表の仁藤夢乃は小物で、本当は大物はおそらく村木厚子夫妻だろうと推認される。夫妻とも元厚労省官僚で、村木厚子は検察の謀略に勝ち無罪を勝ち取っている。この夫妻に文句をつけれる者はいないだろう。さらには連合赤軍の永田洋子や日本赤軍の重信房子の弁護を引き受けたことで有名な大谷恭子弁護士まで名を連ねている。大谷弁護士も新左翼系の活動家だったが、なんということだ。
Colaboに資金を出しているのは東京都や国だけではない。競艇の収益を元にしている「日本財団」、パチンコ業界の「日工組社会安全研究財団」などからも助成金を引っ張って来ている。「日本財団」はマスメディアにもよく登場し、ここに通って助成金を引っ張ることは誰でも考えるだろうが、パチンコ業界の「日工組」(正式名称「日本遊技機工業組合」)などは、よほどパチンコ業界や助成金について熟知した人物でない限り思いつかない。
報告書や資料を一瞥してみたが、いくら仁藤夢乃が、こういうことに長けているからといって若い女性活動家にできるものではないだろう。おそらくこういうことに詳しいブレーンやバックがいることは容易に想像がつく。日本共産党との関係が強いことはよくいわれることだが、共産党はこうしたノウ・ハウを蓄積しているし政治力もある。
世の中には多くのボランティア組織やグループがあるが、ほとんどが活動資金に窮し、公的な支援を得たとしても、Colaboのように1000万円単位で行政や財団などから得ることができるものではない。はっきり言えば、Colaboは利権化している。もはや単なるボランティア団体ではない。巨大な事業”と化しているといえるだろう。
また、右派系の者らから「公金チューチュー」と揶揄されるように、東京都や国から出ている助成金は、都民や国民の税金である。Colaboに関係する人たちは、この意識が希薄なようだ。昨今の新型コロナで、税金の猶予措置がなされ、私の会社もそれを受けたが、猶予期間を過ぎれば、新規発生分と合わせて納付しないといけない。コロナでただでさえ不景気になったところで納税に非常に苦労し全額納付した。国税ならぬ酷税”である。みな(特に中小零細企業は)血を流す想いで納税に苦労しているのだ。仁藤らColaboに関わる者らは、中小零細企業の納税の苦労が判っているのかと思う。
Colabowoを象徴するのは、月に3日ほど行う「バスカフェ」といわれるイベントだが、これが妨害され、開催が困難になったから都や区、警察は守れと主張している。真に行き場がなく困っている少女らのことを考えるのであれば、月に3日ほど行う「バスカフェ」にこだわらずに、もっと少女らが行きやすいやり方を工夫してもいいのではないだろうか。「バスカフェ」をプロパガンダ、いやマヌーバーとして行っているとしか思えない。真に行き場のない少女たちのことを考えているのであれば、月に3日と言わず、月に10日、20日と常設するのかと思っていたが、月に3日と聞いて気が抜けた。
3月は年度末、4月は年度初めとなるが、さすがの東京都もColaboへの業務委託を取り止め助成金もストップし、都の担当者も配置転換した。うち一人は離島(小笠原)担当に回され一部に「島流し」とさえ揶揄されている。Colabo、そしてこの支持者らは、右派活動家らからの「妨害」によるものと喧伝している。これもなきにしあらずだろうが、すべてを他人のせいにするのではなく、脚下照顧、みずからにははたして問題がなかったのか、これを機会にしっかり反省すべきではないのか。そして、公金などあてにせず、原点に帰って活動を再開していただきたい。ほとんどのボランティア団体はそうして地道にやっていることなのだから。
「性的マイノリティの人権」を宣揚するLGBTの思想と活動家
いまやLGBTの勢いには凄まじいものがあり、立法化さえリアリティを帯びてきている。すでにトイレは女性専用がなくなりつつあり、銭湯、サウナ、温泉などもそうなるのかもしれない。はたして一挙的に突き進んでもいいものかと素朴に思う。ちょっと思考が倒錯していはしまいか?女性や女児らに対する性犯罪の危険はないのか?個人的ながら2人の女児の孫を持つ爺としては、心配で仕方がない。「性的マイノリティの人権」もいいが、ここは女性・女児を性犯罪から守るということ、彼女らの安心・安全を第一義に考えるべきではないのか?もっと落ち着いて考え、議論を重ね、国民の理解を十分に得た上で進めるべきではないのか?と思うそばで、東京渋谷区など一部の行政では先走り、すでに女子専用トイレがない公衆トイレが出来つつある。はたしてこれでいいのだろうか?
一方で、こうした風潮に異を唱える者に対しては「差別者」「レイシスト」「ヘイター」など口汚い悪罵を浴びせ、謝罪と沈黙を強いる。本書出版後、当社や、森奈津子、あるいは対談者らに対して、そうした悪罵が投げつけられるかもしれない。
それは文壇にも拡がり、行き過ぎたLGBTを批判した作家に対する排除の動きがある。国内では芥川賞作家・笙野頼子、海外では『ハリー・ポッター』著者J・Kローリング、特に後者は『ハリポタ』20周年記念番組に、他の関係者は呼ばれたのに肝心の著者は招かれなかったという。なにか変ではないか。笙野は、かつて日本共産党の牙城だった立命館大学出身で、この問題が起きるまでは日共の熱心な支持者だったというが、いまでは離れている。同じような人たちは少なからずいると思われる。
ある者は言う、「性の多様性」は尊重しなくてはならない、と。「多様性」とは、普通に考えれば、多様な意見を尊重し議論することではないのか。「多様性」と言いながら、実は排他的に反対意見を攻撃するという光景をよく見る。本末転倒だ。LGBT問題は日本では極端な性自認主義、つまり「性自認至上主義」(トランスジェンダリズム)に走っているようだ。
昨今、LGBTが世の趨勢の如く、訳がわからないうちに、こことばかりに活動家らが行政や企業に働きかけ、ここでも利権が発生している。地方の行政機関では、都会では知識人らがLGBT問題を語り立法化さえ企図されるというので、取り残されてはいかんというのか、LGBT団体に高額な報酬を支払い研修やセミナーを行ったりしているそうだ。この分野でも日本共産党に関係する者らが蠢動している。
いわゆる“えせ同和行為”とはなにも部落問題に限ったことではない。“えせ同和”に手を染めた者が、「人権はカネになる」とうそぶいたという。「差別」や「人権」という言葉を金看板にして、実は利権を得ている者がいることを見なくてはならない。「差別」や「人権」の裏に利権が蠢いている。
何事も極端・極論に走ったり拙速にものごとを決めると、のちのち後悔を生む。LGBTについては、拙速に立法化するのではなく、もっと落ち着いて国民的議論を重ねた上で、まずは国民的合意を得るべきだろう。
橋本愛の悲劇
私は同郷意識の強いほうだと自分で思う。同郷出身者が表舞台で活躍しているのを見ると、それだけで応援したくなる。ざっと思い浮かぶのは、石川さゆり、宮崎美子、森高千里、コロッケ、スザンヌ、「歌怪獣」島津亜矢、『One Piece(ワンピース)』原作者の尾田栄一郎、『銀河英雄伝説』の原作者・田中芳樹、最近ではプロ野球最年少三冠王の村上宗隆、テレビ朝日アナウンサーの森山みなみ・・・・特に田中芳樹、森山みなみは高校の後輩でもある。さほど著名人を出していない新設校の部類の高校なので、毎朝仕事前に森山みなみがレギュラー出演している『モーニングショー』を観るのが日課となっている。みな九州の片田舎から上京し、生き馬の目を抜く世界で一所懸命に頑張っている。
そうした中、NHK朝ドラ『あまちゃん』以来、頑張って女優としての地位を確保した橋本愛も同郷ということや知人が地元の新聞記者時代に彼女にインタビューしたことなどで応援していたのだが、このかん彼女の発言がLGBT活動家から激しいバッシングを浴び謝罪に追い込まれるばかりか、改宗(『週刊文春』03年4月6日号の本人による文)を強いられたことは痛々しいことだった。
「公共の施設で、身体が男性の方に入って来られたら、とても警戒してしまうし、それだけで恐怖心を抱いてしまうと思います」という彼女の発言は、普通の若い女性として当たり前の感覚だと思うのだが、「多様性」を言うのであれば、多様な意見の一つとして許されないのか。私に言わせれば謝罪や改宗などの必要はなかったと思うが、著名な芸能人は、こうした問題で追求されたら弱い。こうした問題であまり振り回されたくないという事務所の意向など諸事情があったものと推察されるかが、短期間の拙速に改宗すべきではなかったと思う。今後のLGBT問題が現実問題になりつつある中で懸念材料の一ケースである。悪意もなく、若い女性としてなにげなく発言したことが「差別発言」として糾弾(この言葉を再び使う時代が来ようとは思いもしなかったされ謝罪や改宗、さらには沈黙を強いられる社会が到来することが心配だ。
とりあえずのまとめとして―
本書は、いま社会問題化しているColabo問題とLGBT問題に、私たちの立場から異を唱えた書である。私たちの中でも各々考え方や立場も違うが、世の趨勢に棹を差し問題提起しようという点で一致し本書発行に至った。私たちの意見が絶対正しいなどとは言わない。
さらにこれに対して大なり小なり反対の意見、立場の方もいよう。次には、本書をダシに反対の意見の方々にもページを割く用意があるので、どしどし寄稿、投稿いただき議論を前向きに沸騰させていただきたい。
ただし、みずからと意見が異なるからといって、すぐに口汚く「差別者」「レイシスト」「ヘイター」などと悪罵を投げつけることだけはご遠慮いただきたい。幸いなことに、これまで私たちに対し、そうした悪罵はまだ少ない。「極左」と言われても「レイシスト」と罵倒されたことはない。これからはどうだろうか?
この問題は、「右」だ「左」だと言った問題ではない。日本共産党がColaboを強くバックアップし、LGBT問題でもトップランナーを宣揚するかのごとく、特に「性自認至上主義」に走り、こうしたことが「左派」がみなそうだというわけではない。バリバリの真性左派・中核派の洞口朋子杉並区議は「性の多様性」条例に反対の立場を取り、笙野頼子、J・K・ローリングは元々熱心な左派だが、昨今のLGBT問題に異を唱えたことで激しくバッシングされ文壇から追放の憂き目に遭ったことが好例だろう。
そしてなによりも、こうした問題の背後に利権が生じ、それを求めて蠢く者らがいる。人権と利権がメダルの表と裏になっていることに注視し、このことは断固糾弾しなくてはならない。
(「人権と利権」p153)