日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年03月19日

船体の振動 2

こんばんは。

つづき。

機械屋さんの見立てでは、エンジン自体が壊れた形跡は一つもない。
発電機や油圧ポンプを回すクラッチや定周波発電機も、何ともない。
「だから、クラッチから後ろだ。」と。

三日後の上架予定が、造船所で都合をつけてくれて、翌日に上げた。
セルが何とか回り、プロペラシャフトも付け回りするから、クラッチが焼きついた可能性が大きくなった。
まずは、シールスタンをはずし、プロペラシャフトとクラッチを離した。
プロペラはスムーズに回り、回している間に船尾方向へ落ちてくるほどだ。
だから、スタンチューブは正常である。
スタンチューブの入れ替え工事は回避できて、ホッとした。

次に、エンジンとクラッチを離して、ターニング棒を回したら、大丈夫、回った。
弁を開放して、燃料カットでセルを回したら、これも滑らかに回った。
これで、エンジンも異常なし。
ということで、単純にクラッチが焼きついた、ということがわかった。

通常にスカライキを開けてクラッチを出すには、エンジンをバラさなければならない。
となると、今季のいさだ漁は諦めなければならない。
そこで、クラッチ上部の船員室を切ることに。

船員室を切る.JPG

クラッチをバラしたら、金属くずが、たくさん出てきた。
末期的である。

金属くずだらけのクラッチ.JPG

金属くずだらけのクラッチ2.JPG

金属くずだらけのクラッチ3.JPG

前進のクラッチが焼きついていてシャフトの減耗が著しく、力を加えたら、ごらんの通り、惨めな姿に。

無惨な前進クラッチシャフト.JPG

そして、エンジンとクラッチをつなぐカップリングケース(正式名称は知らない)に亀裂が入った。

カップリングケースのひび割れ.JPG

ひび割れは新しいものであり、おそらくは、2日間の全速航行で亀裂が走ったものと思われる。
そのために、振動が強くなったのだろう。

昨年のことをプレイバックすると、前進でエンジンが止まりそうになったとき、すでに、何らかの傷が、前進クラッチについたのだと思う。
その傷は、きっと小さくはなかった。
振動を感じるほどなのだから。
その状態の蓄積が、今回のトラブルにつながったと思う。

9トンのいさだを積んで、全速で走ったのも原因の一つかもしれないが、それでも、いずれは、壊れる。
幸いにして、着岸でぶつかったのは、パラシュートアンカーの投降部と岸壁のビットであり、船体に損傷はなかった。
また、水揚げ中の他船への衝突も回避されたし、操業中のトラブルでもないので、運が良かったとしか言いようがない。
もし、水揚げしていた船の船尾へ衝突していれば、バルバスが船尾に穴をあけ、網の重さで沈没していたかもしれない。
この日は、2回で操業終わったが、もし、網揚げ中、エンジンが止まったら、どうやって網をボールから外すのか、タイヤの空気の抜けば外れるかもしれないが、仮に切ったとしても、4トンや5トンのいさだの入った網を誰が揚げてくれるのか、考えただけでもゾッとする。

トラブルというのは、経験して初めて、状況から対処方法がわかるのだが、すべてのトラブルを経験するというのは、ありえない。
したがって、ほかで起こったトラブルの事例を学ぶしかない。

エンジンが止まる、または止まりそうになった時、まずは、異常振動に気をつけること。
その振動が解決できない場合、クラッチを疑ってみるべきだ。
参考にしてくだされ。

私は、エンジンの次のオーバーホールの時(3年後)、クラッチもオーバーホールしようと考えていた。
今回、直ったクラッチは、「オーバーホールしたのだ」とプラス思考している。
すでに2回操業して、異常なし。
昨日、オイル交換、フィルター交換もした。

船体の振動も皆無となり、以前の船になった。
スタンチューブも無事で、エンジンも快調。
昨年の私のヘマで、いろいろなことが起きたが、この程度のトラブルで済んだのを良しとしなければならない。
テトラポットの件も、キールに傷が付いただけでビクともしなかった。
丸竹造船の船は、丈夫だ。

日曜日も休まず仕事をしてくれた摂待鉄工所には、感謝しかない。


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2023年03月18日

船体の振動

こんばんは。

船体の振動について、気になる人は気になるが、気にならない人は、まったく気にならない。
私は、気になる方である。

昨年の今頃、「つまらない検挙 2」で、プロペラとソナーの足にロープを巻き、エンジンが止まりそうになったことを書いたが、これ以来、船体の振動に悩まされてきた。
特にブリッジは、振動に対して、敏感だと思う。
乗組員たちに聞いても、「これくらいの振動はどこの船にもある」と慰められていたが、私はずっと気になっていた。
プロペラシャフトを交換し、プロペラも修正したが、それでも、以前にはなかった振動を感じた。

昨年は家の事情もあり、日本海へ行かなかったし、比較的に船としては、軽作業の操業しかしなかった。
秋に上架し、造船場から下ろした日に、夜いか操業した。
日付の変わる頃になると、いかの揚がりも悪くなり、帰港した。
高浜港に入り口に赤灯台のある防波堤があるが、そこを通過した時、何かの乗り上げたような衝撃があり、滑り落ちたような気がした。
非常に気分が悪くて黙ってられないので、何日か経ってから、県の土木センターに電話した。
すぐに対応してくれて、海底を調査し、そこには何と、震災瓦礫がまだ沈んでいた。

震災瓦礫.JPG

陸揚げされたテトラポッドを見て、非常にショックを受けた。
「オレは、テトラポッドに乗せ上げたのか!」と。
写真を拡大すれば、私の船も写っている。
高浜港を南側から見た全景。
これ以来、余計に振動を気にするようになり、一応、漁業の漁船保険担に、この事実を伝えておいた。
いさだ漁が終わってから上架するから、そのときに何か壊れていたら、修理する旨を。

以前、スタンチューブが壊れた船を修理工事しているところを見たことがあったので、その船主さんに電話で聞いてみたが、振動はなかったという。
もしかして、あの衝撃で、スタンチューブが壊れたかと心配したからだ。

その後、いさだ漁が始まり、近年にない豊漁が続いていた。
このまま続けば、今年も乗組員に歩合金をあげることができるなあ、と考えていた。
先輩の船と9トンのいさだを積んで、入港まで全速競争した。
水揚げした後、高浜港へ回航する時、船体の振動が強くなったように感じ、エンジン回転による振動域も変化した。
「何だろうな、これ?」

翌日も、たまたま同じ船と入港が一緒になり、「また全速やれ〜」と。
前日と同じ3番目の入港だし、調子の乗って1800回転。
入港して、いざ、着岸するとき、とんでもないことが起きた。
後進クラッチを入れた時、エンジンが止まった。
船は、そのまま岸壁に衝突!

セルは何とか回るが、エンジンがかからない。
エンジンがイカレた、と思った。

「もう網を揚げよう。50万円で何とか勘弁してくれ」とみんなに言ったが、いさだの先輩でもある乗組員に、「まだ待て!いろいろと調べてみろよ」と止められた。
機械屋さんを呼んで調べてもらったが、とにかくターニング棒で回そうと思っても、まったく動かない。
エンジンか、クラッチか。
私は、スタンチューブが壊れてしまって、シャフトが回らなくなり、クラッチが焼けたのではないか、と疑った。
posted by T.Sasaki at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月03日

「FRA-ROMS」vs. 気象庁

こんばんは。

いさだは、一応、水温に影響されるが、表面水温が9度ぐらいまでは獲れるらしい。
宮古沖は、現在、私の水温計で6度から7度くらい。

水温予測というのを、「FRA-ROMS」と気象庁がやっている。
「FRA-ROMS」のバージョン1は、外れることが多かったが、今はバージョン2になっている。
今日の予測図で、3月15日の水温図を比較してみる。
「FRA-ROMS」の予測は、

FRA-ROMS-315.png

気象庁の予測は、

気象庁-315.PNG

さて、どっちがより正解に近いのか、3月15日に結果がわかる。
posted by T.Sasaki at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月02日

テレビが、毒ワクチンの有害事象を扱い始めた

3回目、こんばんは。

次亜塩素酸ナトリウムの話からついでに、恣意型コロナ病の消毒薬。
これは厚労省のファイルにあったもので、おそらくは、世界中で噴霧器を使い、散布された。
中国で防護服を着た人たちが、薬剤を散布している様子がテレビで報道されていたが、きっとこれも、次亜塩素酸ナトリウムだろう。
すべての化学物質や汚染物質は、海へと通じる。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html(「厚生労働省」)

厚労省は、効かないワクチンで、みんなを苦しめ、不必要な薬剤を使用する、という愚かなことをやっている。
さすがに、みんな気づいてきたのか、5回目のワクチン接種率は、現時点で23%くらいである。
それでもまだ、どのマスコミもワクチン接種を煽っている。

https://info.vrs.digital.go.jp/dashboard/(「ワクチン接種記録システム」)

テレビ局では、兵庫県のサンテレビが、毒ワクチンの問題を扱ったようだ。

https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/02/28/64625/(「サンテレビニュース」)
https://www.youtube.com/watch?v=casjJoNGEJk

大方の週刊誌は、毒ワクチンの問題を取り上げているが、新聞やテレビは皆無である。
サンテレビのこの報道では、「日本病理学会」「日本法医学会」「日本法医病理学会」とも、ワクチン後遺障害による死亡に関して、病理解剖、法医解剖を推奨する、としている。
心臓がバタンと止まる場合や血栓死が異常に多いからだろう。
特に、異常な血栓については、写真付きでネット上に公表されている。
そして、テレビに登場している犠牲者の奥さんは、「メディアに対する信用も全部なくなりました」と。

日本人の70%以上は、きっと直感で、「ワクチンはおかしい」と気づき始めた。
マスコミよりは、賢いと思う。
一方、ワクチン推奨一辺倒の新聞、テレビは、アホだ。
「調べろ」という論調は皆無である。
まるっきり使いものにならない。

posted by T.Sasaki at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ワクチン薬害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

かごの草殺し

ふたたび、こんばんは。

暇なので、かご漁の道具の修理や手入れをやっている。
ロープ類は、海底の瓦礫などで擦れるから、これを放っておくと切れてしまう。
かごのほうは、新品ならば、そのまましまうが、ボロかごは、修理が山盛り。
草も付く。

かごに付いた草.JPG

乾燥してしまえば、たわしを2、3回往復させるだけで落ちる。
私の場合、短期間しか海に置かないため、この程度の付着で済むが、周年操業の人たちは、たくさんの草が付く。
草が付けば、毛がににしろ、たこ類にしろ、入りが悪くなる。
そこで何をやっているか、というと、沖合いで操業しながら、次亜塩素酸ナトリウムをかごに噴霧しているのである。
短時間で付着した草は死んでしまうため、かごはきれいになる。

何度も書くが、漁がなくなったら道具を上げて、手入れをするのが漁師の基本ではないだろうか。
そうすれば、要らない薬剤を海へ放出することも少なくなるはずである。

周年操業にメリットはない。
posted by T.Sasaki at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

次亜塩素酸ナトリウムについて

こんばんは。

かき養殖をしている同級生から、かきの大量死の話を聞いた。
何が原因なのか、さっぱりわからないという。
昨年は、雨もたくさん降ったから、山からの栄養分はたっぷりあったと思うのだが。

宮古湾外の知り合いが、誤って、ツルクロンという薬剤を岸壁にこぼしたら、岸壁に付着しているかきが、やがてみんな死んで、ボロボロ海へ落ちていったという。
成分は、次亜塩素酸ナトリウムであり、一定の食品に限定された食品添加物でもある。
この薬剤は、船に付着した緑色の草を落とすのに効果を発揮する。
私は知らなかったが、今や、養殖施設などの草殺しにも大量に使われているのだそうだ。
その使用量は、漁船の草落としの比ではないという。

ほかにも、懸念材料がある。
にせものパンデミックの恣意型コロナ除菌で、次亜塩素酸ナトリウムが使用されている。
農薬の残留成分にも塩素があるのかもしれない。
実際のところ、陸上でこの薬剤を散布し、どういう化学反応を起こして、海へ流れ出るのかわからない。
この辺は、追跡調査が必要となるだろう。

「次亜塩素酸ナトリウム」「かき」で検索してみたら、次の論文があった。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh1994/10/3/10_3_59/_pdf

論文の「まとめ」には、「カキは残留塩素濃度2〜3μg/m1において致死
には到らなかったがえらをたたみ,呼吸器系の活動は低下し,生命維持には有害に働くものと思われた
」とある。

おまけに、次のように、宮古湾産のかきを評価してくれている人もいた。

https://www.alter-shop.net/catalog/detail.php?id=922(「オルター」)

うれしいねえ。
私が学校を終わって、船に乗り始めた頃は、まだ養殖漁業もやっていた。
かき、わかめ、こんぶと、オールラウンド。
その頃、殺菌なしでも、生牡蠣を食べていた。
殺菌なしのほうが、絶対美味しいのは、みんな知っている。
だから、本当は、もらったら生で食べたいのだが、「絶対に生で食べないこと」といつも釘を刺される。
万が一、ノロウイルスが出ると、出荷停止になるからだそうだ。

人間の体は、弱っているのかもね。
私は、過去に投薬された薬害だと思っている。
だんだんと、薬で体が弱っているのだろう。

posted by T.Sasaki at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする