みたび、こんばんは。
歴史学という学問(科学)は、学問の中でも下位に位置する、ということは、以前にも書いたことがあると思う。
これは、副島先生の初期の学問道場で、すでに共通認識となっていたことである。
なぜか、というと、後発の事実認定で、歴史評価がコロコロ変わってしまう、ということにあり、真実の歴史というのが、本当にあるのかどうかわからない。
国会議員や国家官僚たちがウソをつくし、重要事件になりそうになれば、秘書たちは自殺までして、隠そうとする。
ごく最近の事実ですら、闇の中である。
ウソの最高位は、何といっても、安倍晋三元首相。
国会の虚偽答弁が許されるはずもないが、なぜか、みんな知っていながら、ほとんどの国会議員が、安倍首相の虚偽答弁をあきらめ、スルーしていた。
しかし、川内博史衆院議員が、2018年7月19日、衆院調査局への調査要請を行った(2017年2月15日から2018年7月22日までの分)。
森友関連での国会答弁が、その後に財務省や会計検査院が報告し、確定された事実と比較して「異なる答弁(たとえば“応援記録は廃棄した”等の虚偽答弁)を列記、それぞれの答弁回数を調査し報告すること」を公的機関に調査させたのである。そして調査局は二〇年十一月二十四日、一三九回あることを明らかにした。
(「紙の爆弾」2021年5月号p46)その後も、「桜の会」事件で虚偽答弁は続き、首相を辞めてからも、地元山口県で、「桜の会」で地元有力者たちを招待した力が発揮され、選挙支援をやっているのだそうだ(「紙の爆弾」2021年5月号トップ記事)。
日本の最高権力者は、ウソつきであり、それでも足りなくて、またウソをつき、ウソをついてまで使ったカネ(税金)で選挙運動をやるなんて、まともな人間のすることなのだろうか。
こんな日本のトップのやっていることを、みんなはどう思うのか。
「真面目にやるのが、バカくさくなってくる」
シュリンクフレーションという言葉を知っている人は知っているし、知らない人は知らない。
特に、味にこだわるセブンイレブンは、これに熱心だと言われる。
味にこだわり過ぎて、その反面、内容量を落とす。
弁当容器や総菜容器の上げ底は、そのために開発されたものである。
その容器会社であるリスパックが、「紙の爆弾」の「こいつらゼニ儲け」の俎上にあがった。
もともと、コンビニ業界の弁当競争は激しく、真面目な競争であったが、容器で内容量をごまかし始めてから、いよいよおかしくなってきた。
そして、次のように結んでいる。
本来、真面目だった企業が、どんどん卑しくなり、それを恥とも思わなくなっていく。そんな日本にした安倍政権の「罪」は、いったい、誰が償うのでしょうか。
(「紙の爆弾」2020年12月号p39)いわて生協の信者である私にとっては、どうでもいいのだが、シュリンクフレーションに関するリンクを貼っておく(全然関係ないわけではないが、話のタネにはなる)。
いつの間にか容量が減っている商品wiki森JOC元会長は、日本の総理大臣でもあった。
その時のマスコミは、忖度なしに批判し、「サメの脳みそ」と書き立てた。
忖度文化に根付いた現在のマスコミとは、雲泥の差がある。
これが、今となっては、取返しのつかない出来事になってしまった。
2000年4月5日から翌年7月4日までの短命政権でも、森内閣がこの国の将来に及ぼした影響は極めて大きい。森政権が誕生しなければ、その後の小泉政権、二度にわたる歴代最長の安倍政権、そして現在の菅政権も、おそらくはなかったといえる。森と同じ派閥(旧福田派)とはいえ、“変人”の小泉純一郎には、自民党に支持者は少なかった。小泉内閣で党幹事長・官房長官を務めた安倍晋三は、それまではただのボンボンだった。菅義偉に至っては言うまでもない。こうして「森喜朗ですらなれたのだから、総理大臣などボクでもできる」と総理大臣の品格を落としめた。
(「紙の爆弾」2021年5月号p53)安倍前首相は、こんな大したこともない政治力学によって、誕生したのだ。
今から20年前といえば、東京オリンピックに出場する選手たちが、まだ子どもの頃である。
「ボクでもできる」総理が誕生し、結果、虚偽答弁を許す、という国会運営を許す国、そこで行われるオリンピックは、見栄の産物ではないのか。
見栄を、レガシーという言葉に置き換える政治家の神経を、日本人としてどうかと思うのは、私だけではあるまい。
「紙の爆弾」は、ちょっとすれば、左翼的思考の強い雑誌なのであるが、執筆陣の中には、副島先生の影響を受けている人が、数人はいる、と私は見ている。
代表格は、「権力者バトルロイヤル」というコラムを書いている西本頑司さん。
この中で、キリスト教イエズス会が、「ジョージタウン大学」「CSIS」、そして、米軍と深い関係にあることを記している。
「分断して統治せよ」という言葉を使うあたりは、アメリカの政治思想やそれに基づくシンクタンクのことを勉強していなければ書けない。
なぜ安倍政権は、どんな不祥事を起こしても盤石だったのか。それは米軍とイエズス会の傀儡政権だったからだ。そして安倍はニコラス神父とダンフォードの手による傀儡人形でしかなかった。それが今年五月二十日、傀儡師であるニコラス神父が突然死したことで、文字通り糸の切れた人形のごとく「ぺしゃん」と潰れた。その意味で六月以降、人形師不在による精神的なプレッシャーで持病が悪化した可能性は十分ありえよう。
(「紙の爆弾」2020年12月号p98)安倍首相が辞めた理由はいろいろと語られるが、このような見方もある。
今や、日本がアメリカの属国である、ということを疑う人はいないだろう。
私たち一般的庶民でさえ、状況証拠から嫌でもそれを感じてしまうのだ。
題名を「永遠に続く安倍元首相の罪」としたが、永遠に続いては困るのは、みんななのである。
これを断ち切る術を、考えなければならない。
こう書いて、自民党信者はどう思うのか、非常に非常に、私は聞いてみたい心境である。
あ〜、疲れた。
半年分の記事を連ねてまとめるというのは、なかなか難しい。
もう、年だ。
これでも、みんなが知っているようなことは、大部分省いたつもりでいる。
読んでくれてありがとう。
posted by T.Sasaki at 23:39|
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