日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2021年03月29日

金融経済のカネで不幸を救え!

みたび、こんにちは。

統計学を知らない人の株取引は、カモにされる」に貼ったリンクの中で、「金融経済は、実体経済の10倍」というのがある。
これを書いた時点では、新型コロナ騒動で、金融経済も危うくなりそうだったが、実体経済と切り離されて成長する金融経済には、世の中が困ろうとも、カネは動く、という性質がある。
考えてみれば、10倍もの規模なのだから、最初から実体経済と乖離している、と考えたほういい。
こうなると、実体経済と金融経済の使用通貨を別にしたほうがいいのではないか、と思うのだが、これを逆手にとって、金融経済で生み出されたカネを、世の中の不幸に注ぎ込む、ということを考えてみてはどうか、と思う。

たとえば、新型コロナが非常に危険で(私はそうは思っていないが)、自粛強制を行なうようになり、その被害者救済のために、金融経済のカネを使う。
あるいは、感染症専門病院をたくさん作る、とか。
実体経済と金融経済が同じ通貨でリンクされているのだから、それくらい政府は考えてみるべきである。

と思っていたら、「紙の爆弾」で同じようなことを書いている人がいた。
広岡裕児さんという方であり、その部分を引いておく。
菅総理大臣は、実体経済と金融経済を同じだと考えているようだから、たぶん、実体経済の景気はよくならないだろう。

〈ちなみに菅総理室には日経の株価パネルがあるのです。つまり菅さんは国民の暮らしなんてそっちのけで、株価を見ながら仕事をしているんです。ホントにおぞましい話です〉
 元内閣府参与の藤井聡京都大学大学院教授はツイッターでこう明かしている。株価をいくら見ても実体経済のことはわからない。さらに悪い事に、株価政治は株式市場に上場していない企業を無視する。
 最後に一つ。日本の株式取引高は一日30兆円である。台湾のように0.3%の証券取引税をかけたとすると、900億円、300日で27兆円である。このほかに、先物などの取引もあるので、40兆円近い税収になる。他のデリバティブ商品もある。
 実体経済では、取引をすれば消費税として10%とられている。1年か2年だけ特別に証券取引に課税して、新型コロナの補償や医療充実にあててはどうであろうか。コロナ対策費の回収のための増税や財政赤字の増加もなくなり経済が活性化するので、これぐらいの出費はすぐ取り返せる。誰も損をしない。
(「紙の爆弾」2021年3月号p53)

posted by T.Sasaki at 16:39| Comment(0) | 未来への提案 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

船頭を辞めたい心境

ふたたび、こんにちは。

私は最近、もう船頭をやめてしまいたい心境である。
50歳を過ぎたら、頭がついていかなくなった。
たとえば、新規設備をしたとする。
必ず取扱説明書をが付いてくるから、それを読んで、できるだけ付いている機能をフルに使おうとするだろう。
若い時はそうだった。
50歳前は、そうだった。
今は、そういう説明書を見るのが嫌になった。
デジタル製品を買うと、Webでダウンロードして、取扱説明書を手に入れる。
トリセツ自体の取得でさえ、嫌なのだ。

以前は、体力もあったから、漁から帰ってきてからも仕事をしたり、読書したり、こんな書き物をしたりした。
だいたい頭の中では、3つや4つのことを同時進行で考えることができた。
今や、1つのことを考えると、他のことは、ほぼ忘れてしまう。
買い物に行く時も、いちいち、買うものを紙に書いていくし、用足しがたくさんある時は、行く順番と用足しの内容を書かないと完璧にできなくなった。
もう単純な仕事しかできない。

同年代の管理職の人たちは、よくやっているものだと感心する。
ということで、同級生やその辺の同年代の人たちに聞いてみた。
結果、同じだった。
体力よりも頭の中が鈍ってしまう(もちろん体力もなくなった)

私は、50歳を過ぎたら、潔く、管理職を引退して、若い人たちに管理職を任せたほうがいいと思う。
50歳を過ぎたら、若い人たちの下で働く。
それでいい。
部下になっても、アドバイスはできる。
アドバイスは、上司の特権ではない。

いか釣りで旅歩きをしていて感じることだが、若い人たちは、大漁する。
頭の回転が違うのだ。
ただ、経験が足りないだけ。
私は、それを補佐する役割をしたい。

最近は、その辺の人たちに、船をやりたい若い人がいないか、聞いたりしている。
もちろん、下積みは最低1年はやってもらう。
下積みのない人がいきなりトップに立つと、ろくなことがない。
いざという時に、何もできない船頭は、みんなに迷惑ばかりかけてしまうからである。

posted by T.Sasaki at 16:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

史上最高単価

久しぶりに、こんにちは。

いさだ漁が不漁だから、休みの合間にいか釣りの準備などをやっていて、その他、税務申告やつまらない用足しがあり、意外にも、家にいると、この書き物もやる暇がない。

いさだは、漁自体、大不漁なのであるが、異常に高い単価のため、黒字となり、乗組員たちは喜んでいる。
休みは多いし、たまに100かごとか200かご程度獲ってくるだけで、しかも、私はあまり網を使わない。
どういうわけか、網も破けない(ねずみには少し網を食われたが)。

今年のいさだの単価は、安いときの10倍である。
私は、「キチガイ値段」と呼んでいる(この言葉は、使ってはならないそうだ)。
しかし、ある人は、これが正常な値段であり、過去の値段で、加工筋は莫大な利益を上げていた、と言っていた。
本当のところはわからない。

3月初めになって、ようやく水揚げできるようになり、その前は、いさだの姿を見ることができなかった。
乗組員の給料2ヶ月分の赤字を覚悟した。
4人も乗っていると、掛け算すれば、赤字額が出てくる。
それが、あれよあれよと、歩合金もつくようになった。
しかし、もう終漁の気配である。
昨年の4月は、1匹のいさだも見ることがなかった。

このままいけば、平均単価200円以上で終わりそうな気配である。
史上最高の値段であり、たった1トンでも割りに合う。
この単価になれば、少人数でも、継続してできるようになるだろう。
所詮、私たちは、ご飯を食べていけるだけの水揚げがあればいいのだから。

しかし、来年は来年の風が吹く。
柳の下に、そんなにドジョウはいない。
posted by T.Sasaki at 15:52| Comment(2) | いさだ漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月03日

オーバーホールのススメ

こんばんは。

今日は、オーバーホールの請求書が揃ったので、一気に支払いをやってきた。
一般の金融機関で、ちょっとした金額を引き出すと、必ず、「何に使用なさるのですか?」と尋ねられる。
詐欺が多いから心配してくれるのか、あるいは、引き出されたくないため、言うのかわからない。
そうだ、いつか理由を聞いてみよう。
地元の信漁連だと、私が何をやっているのか、たぶん把握されているだろうから、何も聞かれない。

その支払いの途中で、岩手県沖底組合の事務局長と偶然すれ違い、「こんにちは」と挨拶したら、びっくりしたのか、嫌々ながらなのか、頭を下げた。
普通に、素直な話をすれば、誰も何も文句を言うわけでもないのになあ、と、沖底の人たちに言いたい。
いっそのこと、沖底の船主や船頭たちと懇談会でも開けばいいのに、と思うのだが、まあ、いつものごとく、拒否されるだろう。
以前、八戸では、沖底の船頭会と小型いか釣りとで、話し合う機会があるとは聞いていたが、岩手では、そういうのは一度もないだろう。

オーバーホール後のエンジンは、すこぶる快調である。
前のエンジンのオーバーホールより、うまくいった感じがする。
オーバーホールは、機関換装より時間がかかり、信頼性に乏しいとは言われ、交換部品が多くなる場合、機関換装のほうを選択する船主もいる。
特に景気がいい場合、そうだろう。
先代の時代は、6年ごと、新台だった。
でも、長い時間、機械屋さんのお世話になるのも悪くない。
「あ〜だ、こ〜だ」と話をするから、勉強にもなるし、昔話もおもしろい。
他船のトラブルの事案も、勉強になる。
そのトラブルを聞いておけば、いざ、自分がなった時、もしかしたら自分で復旧できるし、出来ない場合でも、スケジュールと金策を考えることができるのだ。

今回は、途中で、機械屋さんの従業員が一人ダウンしてしまい、ほんの少しだが、復旧作業を、私も手伝ったりした。
手伝ってみれば、機械屋さんや電機屋さん、無線屋さんの苦労がわかる。
10年くらい前だったか、この船の生まれた造船所の社長に言われたことが身にしみる。

「どんな仕事も、簡単ではない」

そう、簡単そうに見えても、裏側には、いろいろな苦労やドラマが潜んでいるのだ。
posted by T.Sasaki at 19:44| Comment(2) | 漁船設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月02日

カレンダーの教え

ふたたび、こんばんは。

昨日、いさだの初水揚げで、たったの6個。
魚探の感度を倍にして、ようやく網を使った。
1回に、1個とか3個とか、そんな世界。
3回網を使って、嫌になって帰ってきた。

1回目の網で、2そう曳きの曳きコースの沖側の船の前でやった。
沖寄りに曳くから、まあ大丈夫だろう、と思った。
網を揚げ始めた時、無線機で私を呼んだらしいが、別の船が応答してくれた。
そして、トローリングをかけ始めてから、無線機のマイクを握って応答したが、相手が出なかった。
たぶん、私だとわかったから、でなかったのだと思う。
意外に、神経質なんだなあ、と思う(以前は、よく無線機で呼ばれたりしたが、2そう曳きを批判するようになってから、無視されている)。
社会的発言と操業時の会話は、別ものなのに。

ついでに書かせてもらうが、彼ら船頭たちは、あんな漁法で漁をすることに、面白さを感じているのだろうか。
仕事は楽で、特に船頭たちは、金持ちのようだ。
噂で聞くが、「今月は100万もらった」とか言って自慢したりするという。

ここで、カレンダーの教えを紹介する。
毎月、カレンダーが、私に教える。
昨年10月のカレンダーは、次のように、説教してくれた。

簡単にできることで面白いことは少ない
難しいからこそ面白い


何年経っても難しい、いさだ漁業やいか釣り漁業を、2そう曳きの船頭たちに、「挑戦してみたら」と書いておく。
金持ちなのだから、やる気になれば、何でもできるはずである。
posted by T.Sasaki at 21:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10日ほどで消滅する新型コロナウイルス

こんばんは。

いじめパンデミック」で、書き忘れたもの。
新型コロナ病に関わった当事者2名の話から。

まずは、無症状感染者の話。
PCR検査は、市中感染で疑いのある人を検査するのには、適した方法のようだが、感染者が隔離施設から出てくる場合の検査では、信用できないのだそうだ。
検査して感染者として確定していから、たとえば、5日後に検査して、陰性であっても、それは信用できないと。
新型コロナのウイルスは、健常者なら、10日ほどで勝手に消滅するらしい。
だから、2週間じっとしていて、症状がでなければ、ウイルスは消滅したと判断され、PCR検査も必要ないようだ。

次に、濃厚接触者の話。
祖母が感染して、その状態で運転手をやった人は感染しなかったが、濃厚接触者となる。
濃厚接触者で、PCR検査で陰性でも、やはり2週間は、外出や他人との接触をしないで過ごす。
その間、無症状であれば、PCR検査もせずに、無事、解放となる。
彼の話では、祖母の行ったところには、新型コロナの感染者が一人もいなかった。
実際、祖母と接触した人以外、誰も出てこない。
ということは、無症状感染者がどこかにいて、偶然、ウイルスをもらったことになる。
しかし、その無症状感染者の体内には、10日後には、ほぼウイルスは残っていないのだから、確定しようがない。

以上のことを考えると、無症状感染者が、他の人々にウイルスをうつして感染させたとしても、その人たちでさえ、無症状で治ってしまったならば、追跡することはできない。
人口密度の高い都会は、そうやって、無症状感染者は減ることはないだろう。
ワクチンを接種したとしても、100%ではないというから、ウイルスは完全に消滅することはない。

旧型コロナ、いわゆる普通の風邪のウイルスで、無症状感染者などという定義は聞いたことがない。
そんなもの、保健所でも、バカくさくて追跡しなかっただろう。
「風邪は万病の元」とはよく言われたものだが、新型コロナ病は、他の疾患のある人を余計に悪くするから、やはり、風邪の一種であり、万病の元ということか。

それにしても、初期の集団感染、新型コロナ培養船となったダイヤモンド・プリンセス号のデータは、貴重ではないのか。
あれだけ密閉空間にいて、しかも乗船者の年齢は、比較的高い人たちであっただろう。
それでも、やはり感染しない人もいたのだ。
その違いは、どこにあるのか。
サイトカインストームが起こる場合とそうでない場合も含めて、これらの違いがわかってくれば、たぶん、社会的に克服できると思う。
ただ単に、自粛せよ、では、新型コロナ病は克服できない。
上述のように、消えては発生する無症状感染で、ウイルスは消滅しないのだから。

やはり、1年で、何も進歩していない。

自分で免疫力を高めて、ウイルスを防御するしかない。

posted by T.Sasaki at 21:30| Comment(0) | 病を駆逐せよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月01日

コロナ専門施設と自動化

こんばんは。

いじめパンデミック」を書いたあと、今日、副島先生のところの「重たい掲示板」で、気の利いたお医者さんが投稿している([3023]ワクチンについて他)。

COVID19感染症は、インフルエンザやただの風邪ではありません

新型コロナは、もうさんの言う「根絶を目指した2類感染症」なのかどうか、位置づけが難しいように思う。
私は「重い風邪」と書いてしまったが(「重い風邪」か「悪い風邪」でいいと思うが)。

ここからは、政治の話になるが、失業者を増やすような感染症ならば、なぜ、新型コロナ専門病院または、病棟を、なぜたくさん作らないのか不思議に思う。
この通り、何度もかかってしまう可能性のある新型コロナ病ならば、ずっと、私たちが死ぬまで、この病気と付き合っていかなければならないことになる。
しかも、手間のかかる病気で、医療崩壊を引き起こす。
それならば、ある程度の作業を自動化させたコロナ専門病院を、たくさん作ってもよさそうなものだが。
私が総理大臣なら、そうする。
ここのポイントは、自動化。
医師や看護師などの医療資源を無駄にしないために、ロボットを使った自動化は必須である。
そして、田舎にある余った建物、たとえば、いずれは空き家になる災害公営住宅やホテルなどを、療養施設にする。
この通り、田舎で新型コロナが出ても、人口密度が小さいから、すぐに消える。
田舎が、日本社会に貢献できるし、東日本大震災の恩返しもできるではないか。
この療養施設も、もちろん自動化できるものは、人にはやらせない。
感染防止が目的なのだから。
「北関東勤務医」さんの投稿を読んでそう思った。

私は、50歳をすぎているから、新型コロナに感染すれば、死ぬかもしれない年齢だ。
が、仮に死んでも、あまり思い残すこともない。
びっくりしたことに、5cmも身長が縮んでしまった。
十分やれるだけ仕事したんだなあ、と自覚している。
「その年で、5cmは異常じゃないの?」とは言われるが、検査をするつもりもない。
そのうち、使い物にならなくなったら、どこか山奥に行って、静かに暮らす(かな?)

「北関東勤務医」いわく、「重症化するかしないかは、正に予定説の世界です」。
つまり、感染者のうち、どんな人が重症化するのか、というのが、まったくわからない。
不明なサイトカインストームの原因(「サイトカインストーム」参照)。
これが、医師たちの悩みなのであり、わかれば、対策はすぐに立てられる。
もし、わからなければ、ダーウィンの自然淘汰に、再び戻ってしまう(まあ、それでもいいじゃないか、と私は思う)。

そうか、医学とは、ダーウィンの自然淘汰説と闘っている学問だったのか。

(この後、「重たい掲示板」では、医療関係者同士の議論が交わされている。勉強になると思いますよ、ホント)
posted by T.Sasaki at 22:24| Comment(0) | 病を駆逐せよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする