日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2021年01月15日

釣りと2そう曳きの違い

ふたたび、こんばんは。

まずは、12月18日の写真。
デジカメで撮れば、撮影日時までファイルに書いてあった。

レーダー画像2そう曳き.JPG

これは、ノースアップのレーダー画像。
レーダーの中心にいるのが私で、その北に数隻いか釣り船がいる。
3マイル近く離れて南にも1隻いる。
沖側(東側)の水深の深いほうに、およそ1マイルの間隔で2そう並んでいるのが、2そう曳きトロール船。
3カ統いるのがわかる。

これを見て、不思議に思わないだろうか。
せっかくトロール船がするめいか大漁なのに、いか釣り船は、ダメながら、浅いほうを流れて、タネひろいをやっている。
いか釣り船の誰もがやってみることなのだが、トロール船のところへ行って、針を下ろしても、皆無か、あるいは、ほんのたまにしか、いかは揚がってこない。
しかし、トロール船は大漁なのだ。
漁のなくなった近年では、いつも同じパターンだ。

この事実より、2そう曳きトロール、というのは、魚にとって、いかに脅威なのかわかるだろう。

posted by T.Sasaki at 21:09| Comment(2) | 2そう曳きトロールは最悪の漁法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

岩手県沖底組合への提案 4

こんばんは。

岩手の2そう曳きトロールの、尋常ではない乗組員に対する分け魚は、誰もがおかしいと感じていた。
私が言い出す前に、すでに、若いT君が、宮古水産振興センターに電話を入れたそうだが、県職員の対応は、とても真剣な態度とは言えないものだったそうだ。

そこで、私も宮古水産振興センターに出向いた。
行ったはいいが、誰と話していいのかわからなかったが、「下っ端ではなく、エラい人と話がしたい」と伝えたら、たまたま目の前を課長が通ったものだから、「あなたでいい」と言った(本当は、誰がエラいのかわからない)。
最初に、なぜ、真面目に現場に行って調べないのか聞いたが、まあ、しどろもどろの回答。
そこで、「トロール漁業は大臣許可なので、調べないのか?小型がちょっとでも違反すれば、すぐに飛んでくるくせに。(私のこと。笑)」と聞いたら、「大臣許可と県許可とで、そういう差別はしない」とうれしい回答。
「じゃあ、やれよ!」
たぶん、心の中は、汗たらたらだったろうなあ。

いろいろな噂が聞こえてくる。
「網に入り過ぎたから、捨てているのではないか」という、とんでもない話まで。
噂の発端は、タラ延縄をやっている人たちの獲ったタラが、大きなするめいかを吐き出す、ということから始まった。
そこで、佐渡のD親分に聞いてみたら、小さいするめいかなら食べるけど、大きいのはどうかなあ、という返事。
あの時、獲れたするめいかは、でかかった。
15入れでも小さく見えた。
そこで、今度は、前沖でタラ縄船に聞いてみたが、今までタラ縄をやっていて、たった一度もするめいかを食っているマダラは見たことがない、と言った。
この人は、宮古では、一番の古株だ。
しかも、今のするめいか資源とは比較にならないくらい多かった時代から、タラ縄をやっている。
彼の話では、「生きたするめいかを、タラが食えるのか、という問題を考えると、どうかと思う。するめのほうの動きが俊敏だからなあ」と。
まだらは、どすいか、小さいたこ、そして毛がにまで食うが、私もするめいかを口から吐き出したまだらを見たことがない。
だから、トロール船が捨てたするめいかをマダラが食って吐き出したのではないか、という疑いが持たれているのである。
ただし、まだらの餌として、するめいかの切り身はいいらしい。
これに関しては、見解が分かれている。

今回の問題が表面化して、すでに、岩手県沿岸漁船組合には報告されていて(私が最初に報告したのではない)、組合長が激怒しているそうだ
私は、事務局から聞いた。
何月だかわからないが(トロールの漁期前か漁期初期だと思う)、水産庁が来て、するめいか資源が危機的状況だ、と説明し、資源を大切にするような話をしていったようだ。
金沢会長と沿岸漁船組合の組合長は同席して、一緒にその話を聞いていたから、まさか、こんなことになるとは思ってもいなかったのだろう。
だから、怒っているのだ。

金沢会長は、危機的状況を、各トロール船主に伝えているのか?
2そう曳きの船頭たちに、伝えているのか?
どっちだろう?
軽トラックで、ばら撒かれたするめいかは、口封じが目的だったのか?
水産庁からの情報を、金沢会長のところで、すべてストップしているなら、その目的は何なのか、それを私は知りたいと思う。
まさか、自分の会社のまぐろ船のため、餌を確保するためにやっているわけではないだろうが。

今回の件のひどさは、すべて金沢会長の態度の悪さにある。
積極的な提案を聞きたくない、話し合いもしたくない。
とてもいい大人のすることではない。
岩手沖、三陸沖の魚をどうやてって資源回復していったらいいのか、みんなで話し合おうという気概を、私は彼から全く感じない。
小型船の側だって、魚類資源回復を無視しているような勢力もある。
だから、会議を開いて、お互い言い合えばいい。
もちろん、一発で決まるわけではなく、とてもそんなことは無理だ。
国のさまざまな分科会だって、答申をまとめるのに、1回で決めたことはないはずだ(私は、六ヶ所の反核燃運動に参加していた時、国の原子力政策大綱を作る際の議事録を読んだことがある。みんなも読んでほしい。福島原発事故が起こってから、推進派の人たちの発言は、みんなゴミだ)。
頭のいい人たちでさえ、まとめるのに苦労しているのだから、すぐにまとまるわけがない。
しかし、方針を立てるのは簡単だ。
「魚類資源を回復させる。そして増やす」
これでいい。
あとは、各団体が意見も持ち寄って、話し合いをするだけだ。

posted by T.Sasaki at 20:41| Comment(0) | 2そう曳きトロールは最悪の漁法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月14日

岩手県沖底組合への提案 3

こんばんは。

金沢会長と話してわかったことだが、彼は、水産庁を盾に、あのようにして漁業者同士の話し合いを避けてきたのではないか。
噂では、「なかなかの人だ」と聞いていたが、私の目には、単なるずるい人にしか映らない。
話し合いをもって、自分の思うとおりに進まないことは、よくあることなのだ。
結論がどうなろうと、それはそれでしかたがないことである。

脅迫めいた電話の後、まずは、隣によく係船している佐賀組の事務所へと出向いた。
ここの所長は、従業員不足のため、自ら現場へ行って仕事をしているため、なかなか会えないが、夕方遅くに会って事情を説明した。
とにかく、見たことの人が、私の船をうろうろしていたら、注意してください、とお願いしてきた。
そこで、ちょっと質問した。
建設業界で、何か問題があったら、業者同士で話し合いをするかどうか、だ。
いちいち、経産省に立ち会ってもらって、会議を開くのか、と。
「そんなことはない。業者同士でまずは話し合いをする」とのこと。
たぶん、異常なのは、この岩手県のトロール業界なのだ。
国の役人を呼ばなければ会議ができない、などと、よく言えたものである。

その後、高浜のかき養殖の親分クラスにも、今回のことを言ってきた。
とにかく見たことのない人が船に近寄っていたら、注意し、教えてください、と。
もちろん、快諾だった。

ついでに、宮古漁協ビルにも行って、話をしに行ってきた。
また、鈴木俊一事務所に行き、たまたま秘書は不在だったが、事務員には伝えてきた。
帰りに寄った床屋では、たまたま市場の参事と一緒になり、「宮古魚市場では、絶対に不正をしないでくださいよ」と言ってきた。
posted by T.Sasaki at 21:35| Comment(0) | 2そう曳きトロールは最悪の漁法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月12日

岩手県沖底組合への提案 2

みたび、こんばんは。

岩手県沖底組合への提案」のつづき。

電話の内容であるが、なんか怖そうな態度で、いきなり私の名前を呼び捨てて、相手はいろいろ言い始めた。
あまりにひどいので、「会ったこともない人に対し、名前を呼び捨てにするなんて、失礼じゃないですか?」と言ったら、少し大人しくなった。
その相手は、どうやら、2そう曳きトロールの乗組員のようで、船名を聞いてもそれには答えなかった。
そして、乗組員仲間には、短気な人とか、怖い人がいるとかいないとか、そんな話をして、それ以上、騒ぐな、と脅しつける。
誰からか聞いたのか、私が2そう曳きトロールに反対していることを知っているようで、そのことに関しても難癖をつけてくる。
面倒くさくなってきたので、「するめいか獲りたいなら、いか釣りやればいいじゃないですか?」と言ったら、「お前がやれ!」という回答で話にならない。
たぶん、酒がはいっているだろう。
その後、「2そう曳きではなく、かけまわしをやりなさいよ」と諭し、「岩手は、開口板使用禁止区域なのに、それより悪い2そう曳きは、おかしいじゃないですか?」と言ったら、「開口板って何だ?」と言う始末。
これは時間の無駄だと思い、「金沢会長から開口板や禁止区域になっていることを勉強してきてください」と言って、終話。
彼は、私が金沢会長のところへ行ってきた日を知っていたから、金沢会長は、たぶん、私が談判したことを、全トロール船に言ったのだろう。
私は、彼らにとって悪い人間なのだ。
しかし、本当に悪いのは、話し合いをやろうとしない金沢会長の方だ。

そして、休みを挟んで2日後の月曜日、またもや金沢漁業の事務所へ。
ここで、少し笑える事件。

するめいかのトロール箱が積まった軽トラックが、事務所にいた。
そこに見覚えのある男の人がいたが、その隣の隣に金沢会長がいた。
乗組員たちが軽トラックでたくさんするめいかを持って行っているのを知らないはずの金沢会長が、軽トラックから、冷凍パン(箱)にいかを並べていた(笑)。
非常に滑稽だ。
私は、何を言ったか?
内心おかしかったから、少し笑顔で、「大漁ですね」と嫌味を言った。

しかし、行った目的は違うので、すぐに本題。

脅迫めいた電話があったことを伝え、船や家に監視カメラを付けるが、警察沙汰は嫌だから、全船に気をつけるように、という旨を言ってきた。
最初は、「被害があったら、全額、金沢会長に請求書を回すから」と言ったら、周りの事務員の人たちが、異議を言っていたが、さすがに、監視カメラと警察沙汰を言い始めたら、みんな大人しくなった。

「あなた、宮古高校の私の先輩でしょ。先輩がこんなだから、がっかりしましたよ」とも言ってきた。

話終わって帰る時、上述、見覚えのある男は、よく見たら、沖底組合の事務局長だった(マスクしているから、パッとわからない)。
彼も、冷凍パンにいか並べを手伝っていた(笑)。

「お〜、事務局長じゃないですか!今の会長との話、聞いていたでしょ!」

無言。

もう一度「聞いたでしょ!」

無言。

なんだか、金沢会長に従わなければならない彼も、かわいそうな人に思えてきたのだった。
posted by T.Sasaki at 21:10| Comment(2) | 2そう曳きトロールは最悪の漁法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

どんこのプレゼント

ふたたび、こんばんは。

あまり干しすぎると、硬くなって美味しくないので、切り身にして凍結庫へ。

空中から降りた新巻鮭.JPG

今季の鮭は、昨季の鮭より美味しくなかった。
鮭の味は、年による変動が大きいように思う。

一方、どんこの味は、いつも美味しい。
昨夜獲ってきたのを久しぶりに食べたら、非常に美味しく感じた。
どんこのはたきにどんこの肝入り味噌汁。
まだらとどんこ、どっちを食べる?と聞かれたら、どんこに軍配。
さらに、するめいかと比べても、やっぱり、どんこ。

しかし、なぜか、安い魚の一つである。
だから、水揚げするのは、15本入れ以上の大きなものだけにし、あとは、近所や付き合いのある人へ、プレゼント!
美味しさは折り紙つきだから、みんな喜ぶ。
posted by T.Sasaki at 20:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雪かきは車の常備品

こんばんは。

昨夜はどんこを獲りに行ったが、型が小さく、そいも小さい。
もう当分行かない。
あんな小さいのを獲っても、資源の無駄でしかない。

朝帰ってきて一杯やってお昼の起きたら、またこれ。

雪の岸壁.JPG

今年は寒くて雪も多い。
近年にない。
というより、記憶にない。
寒さに関してはあったかもしれないが、宮古で雪が積もる日が何日もあるのは、非常に珍しい。
凍る前に雪かきするが、ほどほど嫌になってきた。
しかし、日本海の豪雪をニュースで見ると、かわいそうなくらいであり、それに比べると、大した雪ではないか。

高速道路などの立ち往生では、自衛隊の雪かき部隊を待っている様子など放送されているが、事前に大雪情報が入っているのだから、雪かきスコップくらい車に積んでいてもいいと思う。
自分の車1台分のスペースなんて、瞬間的に雪かきが終わってしまうのだから、各自が雪かきすれば、こんなことは起きない、と思うのだが。
こんなに雪の少ない宮古でも、私のトラックは、雪かきスコップは常備品である。
posted by T.Sasaki at 20:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月10日

岩手県沖底組合への提案

こんばんは。

私が県外から帰ってきて、地元宮古にずっといるようになったのは、昨年11月25日からである。
それまでは、宮古港を基地として、するめいかを狙うには、安定した漁ではなかった。
仮に帰ってきても、やけくそで集魚灯を山の下で点けてみたら、大漁してしまった、というのはあったが、それも1週間とは続かなかった。
その頃だったか、付き合いのある船が、「するめを持ってこなくてもいいよ。トロールからもらったからな〜」と言われた。

その後、私が昼いかで25日に水揚げしてからなのだが、宮古にも外来船が来るようになった。
トロール船は、今年度のTAC残トンが少なくなり、5トン制限とか、そういう漁獲制限をやるようになり、余ったするめいかを乗組員に分配し始めたようだ。
その量が尋常ではなく、軽トラック1台とか、そういうレベルなのだ。
私は、最初、噂でしか聞いていなかったが、入港しているいか釣り船が騒ぎ始め、氷をトラックで買いに行った際、私も軽トラックで運んでいるのを目撃した。
ほぼ毎日、そういうことをやっていたらしい。
これでは、TAC制度の意味がない。
そこで、岩手県沖底組合の金沢会長のところへ、提案しにいった。
沖底組合の事務局へ行っても、効果がないのは知っているから、直接、会長の所へ。

ここで、TACとは何か、ということを少し。

魚類資源管理で、重要な位置を占めるTACという制度、これは、親魚を残し、魚類資源の再生産を促すことが目的である。
しかし、残念ながら、このような超基本的なことは、水産庁でさえ、書いていない。

https://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/index.html(「水産庁」https://www.jfa.maff.go.jp/index.html

令和2年度の配分は、岩手県のホームページにも書いてある。

https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/suisan/kaimen/1008519.html(「岩手県ホームページ」https://www.pref.iwate.jp/index.html

「沖合底びき網漁業」の配分は、11000トン。
これを各県に配分し、それを各県の沖底組合が運用している、と金沢会長から説明された。
岩手県の配分量を私は知らないが、たぶん、聞けば教えてくれるだろう。
岩手県沿岸漁船組合(小型船の団体)に問い合わせても、教えてくれると思う。

問題は、岩手県沖底組合の運用にある。
先ほども書いたように、TACは、漁獲上限を定めて、親魚の確保するためにある。
親魚がたくさんいれば、それらが生き残り、産卵してくれる。
これを、研究者たちは、再生産と言っている。
そういう会合に行けば、必ず、そういう言葉を使う。
だから、私は、金沢会長に、「乗組員が、軽トラックにするめいかを山盛りに積んでいるのは、やりすぎではないのか?これでは、親を残すというTAC制度に意味がなくなる」と談判した。
金沢会長は、軽トラックで運んでいることなど知らない、という。
そこで、私は、「今、一緒に見に行きましょうよ」と言ったが、拒否された。


曳き網は、1日の漁獲上限を決めても、もっと入ってしまう。
特に、2そう曳きは、たくさん入り過ぎるのだ。
かけまわしだと、こんな薄漁であれば、1日に何回も網を使わないと入らない。
八戸のトロール(全船かけまわし)は、1日に10回ぐらいは網を使う。
その間、もし、上限に達したとしても、岩手のような軽トラック分配システムにはならないような量を獲っている。

それでも、網だから、必ず、多く漁獲してしまう。
そこで、提案。

私の案は、岩手県のTAC上限に近づいたら、隻数で割り算し、1隻当たりの残トンを消化したら、その船のするめいか漁獲は終漁、というような方法。
宮古に入港していた岩手県いか釣り部会の副部会長の一人(宮古には、副部会長3人が入港していた)は、繰り越し案、つまり、3トン余計に入ったら、それを翌日分に加算し、その翌日分まで獲ってしまったら、休漁する、という方法。

これらを金沢会長に提案した。
積極的な提案である。
その時、次の一言を付け加えてきた。
「あなたたちも、他の人からこんなことを言われるのは気分悪いでしょう。
自分たちから、率先して取り組んでいれば、誰も何も言わないのに」と。

彼にすれば、突然、会社にやってきて、意見を言われるのは面白くないらしい。
だから、さらに私は、「じゃあ、今からでも、宮古漁協の会議室でも借りて、みんなで話し合いをしましょうよ。いか釣り船もたくさんいることだし」と言ったら、これも拒否された。
「私でダメなら、沿岸組合を通して話し合いをしましょう」と言っても、拒否された。
水産庁の職員がいなければ、話し合いをしないのだそうだ。
そして、彼は、事務所の奥へ戻っていった。

私は、事務所の中で、「あなたは、ずるい!あなたは、ずるいよ!」と大声で叫んだ。
聞いていた事務員たちも、「ずるい」と思っているかもしれない。

気がついたら、事務所の入り口に、宮古漁協の職員がいた。
「おさえて。おさえて」と言われた。

その2日後の夕方、晩飯支度で忙しい中、電話がかかってきた。
半ば脅迫の電話である。
そのため、監視カメラを付けることになったのである。
posted by T.Sasaki at 21:23| Comment(0) | 2そう曳きトロールは最悪の漁法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月09日

透明度の高い情報公開

ふたたび、こんばんは。

今晩のTBS報道特集では、台湾の天才IT技術者であり台湾政府の閣僚に抜擢されたオードリー氏へのインタビューが放送された。
この放送には、びっくりした。
台湾の新型コロナ感染の少なさは、すごい、としか言いようがない。
経済と感染防止を両立したいなら、台湾に学ぶべし。
という番組だった。
世界は広い。

関連して、透明性の高い情報公開と個人情報保護について考えてしまった。
というより、個人情報は、どこまで保護されるべきか、ということ。
違法性の高いことにも、個人情報保護が適用されるのか、という疑問に対する答えは、情報公開の透明度に関係する。
行政機関は、よく考えるべきだ。

私は、一昨年、岩手の2そう曳きトロールの秋鮭混獲で、2そう曳きとかけまわしの鮭漁獲に関して、宮古魚市場に対し、統計を教えてほしいと頼んだが、個人情報保護を理由に、拒否された。
県に対しても要請したが、県は、宮古魚市場の善意で統計をいただいている、という回答で、無理だという話であった。

鮭を獲っていい、という漁法は、定置網と延縄許可漁業、そして、河川捕獲のみである。
トロールが獲るのは違法なのだが、混獲だから、しかたなく認める、という程度だろう。
それならば、その統計情報は、個人情報保護の垣根を乗り越えて、開示すべきである。
これは、論理である。

と、今度、岩手県沖底組合の金沢会長に会ったら、言ってみようかな。

私は、今、暇なはずなのに、忙しい。
雪と寒波のせいだ。
暇になったら、いずれ、年末にあった金沢会長との顛末を記すことにする。

posted by T.Sasaki at 20:57| Comment(0) | 2そう曳きトロールは最悪の漁法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

巨大な日めくり

こんばんは。

巨大な日めくり.JPG

この日めくり、巨大である。
今まで業者からいただいた日めくりの倍ぐらいある。
縦53cm、横38cm。
一方、24型のテレビの画面は、縦30cm、横52cmであり、もう少しで日めくりも24型になる。
たった2回か3回の水揚げで、こんなでかい日めくりを送ってよこすのだから、花咲の魚市場は、景気がいい。
しかし、中途半端な漁で行くところではないような気がする。
posted by T.Sasaki at 20:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月02日

令和3年新年おめでとう

新年おめでとうございます。

「昨年のするめいか漁で、まぐれ当たりが何度かあり、五年ぶりの大漁となりました。
ほかはすべてダメな漁でしたが、正月に食べる鮭を最終日に釣り、「絶対に鮭は買わない」というプライドは、何とか保ちました(笑)。
近年にしては上出来であり、珍しく穏やかな気持ちでいます。」

これは年賀状に書いたものだが、実際には、印刷に手こずり、穏やかではなかった。
プリンターの紙送り部分のゴムローラーが、経年劣化のためか、すべるようになった。
汚れが付着すると、ハガキのような硬い紙は、うまく送られなくなる。
汚れをウエスで綺麗にしたら、何とか印刷できた。

せっかく29日の朝で鮭漁を切り上げ、余裕があるはずだったのに、30日には雪も降り、午後からはずっと雪かきで、ストレス溜まりっぱなし。
それでも、姪が手伝ってくれたから家の周りは早く片付いたが、船の雪かきのほうが時間がかかった。
凍ってしまうと、いざ津波が来た時、大変が起こるので、重要な部分は、全部海水で溶かした。
帰ってきたら、これができていた。

かまくら.JPG

そして、姉のほうの姪は、中に入って喜んでいた。

かまくら2.JPG

少し癒された。

昨年12月上旬、前沖で昼いかが釣れたが、その頃、近所から、「サバを食べたい。どんこを食べたい。鮭を食べたい」と合唱がはじまった。
友だちの乗った船からも、「去年のどんこのはたき、美味しかったよ〜」と言われる始末。
そこで、するめいかが釣れなくなってから、主に鮭延縄をやり、鮭を狙いながら、サバも釣った。
鮭を狙うというと格好いいが、魚探反応、ソナー反応皆無である。
だから、テキトーに縄を入れるしかなかった。
ただし、サバを獲るのは簡単。
確実な魚探反応があるから。
あの時、宮古の定置網には、100トン前後のサバが入り、応援船が何度も来ていた。

釣ったサバは、全部あわせて100キロぐらいもあっただろうか。
最初の頃は、あまり脂が乗っていなかったが、いわしが定置網に入り始まった頃からサバに脂が乗り始め、年末のサバは美味しくなった。
サバの美味しさは、すでにみんな知っているから、高浜の養殖漁業者や近所の人たちに配った。
いつもお世話になっている人たちだから、感謝の意味も兼ねて。
(傷のするめいかを配ると、律儀にお返しが来る。これでは、こっちのほうが気が引けてしまい、さばを置いてきて、次は、どんこを配る予定。倍返しだ。笑)

こんなやりとりをするものだから、暮れには、冷蔵庫におかずが満タンになり、おおみそかから今日まで酒が美味しく、穏やかな正月になった。
今年もよろしく〜、です。
posted by T.Sasaki at 22:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする