日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年10月30日

カネが余っている人へ

みたび、こんにちは。

昨日、「ネクスト・ルネサンス」という本について少し書いたが、これは、パラグ・カンナというインド出身のアメリカ人が書いたもの。
それを古村治彦さんが翻訳した。
古村さんは、副島隆彦先生の弟子である。

現在の外交は、税金の無駄遣いにしかならない、役立たずの各国外務省に頼らない民間主導によるものである。
民間の外交のほうが役に立っている。
本書では、民官(官民とは書けないほどだ)協力による巨大な外交、メガ・ディプロマシ―が望ましい、としている。

私ももうすぐ還暦になるそうだ。
誰に言われたことか忘れたが、もちろん、実感はない。
心の中は、まだ30代。
しかし、現実は、四捨五入すれば、還暦(笑)。
そういう人間に、例えば、10億とか100億とか現金があったとすれば、いったい、それを何に使うだろう。
自分のためには、何に使ったらいいかわからないほどの巨額である。
世界中の金持ちの中には、やはり、そう考える人がいる。

中国版のイーベイであるアリババ・ドットコムの創始者ジャック・マは、グラミン銀行の中国版に当たるマイクロファイナンスを扱う金融機関を育てるために数百万ドルを出資した。マは「お金を数百万ドル、いや数十億ドル持ってしまうと、そのお金はもはや自分のものではない。このお金は社会のもので、社会に役立てるべきだ」と述べている。多くのアジアの億万長者たちが、家族の名前を冠した財団を創設している。とくに若い世代が実権を握るとそような動きに出ているようだ。香港の陳一族は中国全土の町や村に図書館を建設した。また安い眼鏡の開発に多額の資金を出している。安くて性能のいい眼鏡があれば、若者たちはもっと勉強できるし、大人たちはもっと効率よく仕事ができ、生産性も向上する。安くて性能のいい眼鏡は世界中で重宝される。
(「ネクスト・ルネサンス」p293)


こういう民間の金持ちやNGO、NPOが、外交して、世界で起きている問題に対処している。
ユネスコなどの国連機関は、もう彼らの後塵を拝しているのだ。

そして、日本にも同じ考えの人たちがいる。
頼もしい。
私もそうありたいが、何しろ、カネがない(笑)。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52828(「現代ビジネス」)

正義の味方のふりをする汚い奴ら」で、ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏が登場し、「紙の爆弾」誌上で攻撃されていたが、彼らは、メガ・ディプロマシーの先頭にいる人たちである。

ビル・ゲイツ、ビル・クリントン、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、リチャード・ブランソン、といった個人、アショカ、シュワブ、スコール、オミダイア・ネットワークといった財団は、常にこれまでの経済活動を一変させるほどの革新を起こしたいとして活動している企業や団体に資金が流れるようにしている。
(前掲書p293)


たぶん、悪意はないのだろうが、偶然そうなってしまった、と思いたい。
攻撃された彼らも、事実関係を調べて、責任を負うところは負い、追及すべきところは追及すべきである。
また、「紙の爆弾」側も、本当のワルは誰なのか、記事でははっきりとわからない。
困ったものである。

それでも、ある程度、年をとってくると、「社会のために役に立ちたい」という考えは、誰しも持つものだと思う。
(でも、そうでない人がたくさんいるんですよね。)
posted by T.Sasaki at 16:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サンメイイカ釣り機を壊さないために

ふたたび、こんにちは。

サンメイいか釣り機のただ一つの弱点、それは、頻繁にグリスをひかなければならないこと。
これは構造上の問題であるから、しかたがない。

サンメイイカ釣り機.JPG

サンメイいか釣り機は、ドラムをつけるシャフトに直接トラバースがついている。
それをモーター減速機からのチェーンで動かす。
そのため、1軸駆動である。
一方、ライバルメーカーのはまでいか釣り機は、ドラムをつけるシャフトの下に、トラバースがあり、それをチェーンでつないでいるので、モーター減速機から直接シャフトをまわしているわけではない。
すなわち、2軸駆動である。
ここが、はまでとサンメイの違いである。

サンメイのいかとりくん2000とSXは、モーターをダメにしてしまうことがよく起こった。
これは、グリッスアップ不足によるものである。
シャフトにトラバースを止めている六角ボルトは、2点(両端で4点)であり、それも対角にあるわけではない。
したがって、トラバースは、ほんの少し楕円を描いて回転する。
シャフトの芯が狂っていると、トラバースのコマが入っている軸受けに当たってしまい、摩擦熱も発生して、すぐにグリスは切れてしまう。
これでトラバースは熱膨張して、余計にモーターに対して負荷が大きくなる。
だから、モーターがダメになったいか釣り機のフタをあけて中をのぞいてみると、トラバースが錆びたような状態になっている。
ユーザーのグリスアップ不足が原因である。
この楕円回転をなくすために、新型のサンメイいか釣り機(青い機械で、型番は知らない)は、六角ボルトを3点止めにしたようだ。
それにより、芯が狂うこともなくなり、グリスの切れもなくなったようだ。

しかし、トラバースのついたシャフトは、所詮、いか釣り機両側のブッシュが受けている。
ブッシュが減ってくると、芯は、必ず、下がる。
このブッシュの消耗を放っておき、芯だしをしないと、同じようにグリスが切れてしまう。

一方、はまでのいか釣り機は、トラバースとシャフトは独立しているから、ブッシュが減ったとしても、モーターへの負荷が大きくなることはない。
トラバースの両端は、ちゃんとベアリングで受けている。
チェーンにグリスがある限り、モーターが壊れることはない。

それでは、なぜ、サンメイがこのようにしたか、というと、おそらくは軽量化にあると思う。
プラス、構造の簡素化、それによるモーターの機敏な動きをドラムに伝えること。
まあ、一長一短、ということか。

今や、いかを釣る能力は、これ以上、伸びることはない、と思う。
これからは、安全面やトラブル防止の機能の向上が求められるだろう。
(私は、サンメイに画期的なアイディアを提供しているのだが、なかなかできない。これができれば、いか釣り機械のシェアが逆転する可能性もあるのだが。ソフト開発の問題である。)

私は、サンメイSXをオーバーホールして、今年で2年目である。
八戸の正和産業にやってもらった。
芯だしが非常に上手で、2年目でも、グリスアップが少なくて済んでいる。
新台で買った時より、優秀だ。
つまるところ、メーカーの芯だしのほうが、正確ではないのだろう。
大メーカーは、町工場から学ぶところは謙虚に学んで、良い製品を作ってほしいものである。

とにかく、サンメイユーザーは、トラバースのグリスアップを怠らないこと。
また、ブッシュの消耗を防ぐため、シャフトのグリスアップもちゃんとやること。
特に、秋から冬にかけて、乾燥しやすいから、余計に注意を払わなければならない。
そして、5年に1回ぐらいは、オーバーホールしてもらうこと。
それがどうしてもできない、というならば、せめて、ブッシュ交換と芯だしはやってもらうこと。

posted by T.Sasaki at 15:15| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今朝の佐渡市場

こんにちは。

今朝は寝坊してしまい、朝起きたのは、何と!7時。
朝飯を食べて、定置網の水揚げを見る。

すみいか.JPG

すみいか。
するめいかより美味しい、と仲買人は言っていた。
身が厚く、ブロックにして、まぐろライクに刺身にするのだそうだ。

ウマヅラハギ.JPG

ウマヅラハギ。
こんなに大きくなるんだなあ、と感心する。
ぼうずこんにゃくさんによれば、刺身も美味しいらしい。

https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%83%85%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%82%AE(「市場魚介類図鑑」)

機会があったら、買って食べてみる。

シイラ.JPG

こいつは、いか釣りの敵、シイラ。
針を持っていかれる。

サワラ.JPG

美味しいそうなサワラ。
サワラ縄を作っておいたが、試すのはいつのことやら。

サケガシラ.JPG

定置網の人の話では、これは深海魚であり、サケガシラというのだそうだ。
「持って行っていいよ」と言われたが、遠慮した。
食べ方がわからないし、身がないに等しい。
売り物にならない魚のようで、海の肥やしになるのかな。

佐渡市場.JPG

毎週なのか、よくわからないが、地元のケーブルテレビのインタビューを受けている市場職員。
盆前に来た時には、「漁運さんも一緒に映りませんか」と誘われたが、私はテレビ映えするような顔ではない。
posted by T.Sasaki at 14:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月29日

半沢の“政治”

ふたたび、こんばんは。

TBSで放送された「半沢直樹」の最終回、半沢のセリフから。

「政治家の仕事とは人々がより豊かに、より幸せになるよう政策を考えることのはずです。今、この国は大きな危機に見舞われています。航空業界だけでなく、ありとあらゆる業界が厳しい不況に見舞われている。それでも人々は必死に今を堪え忍び、苦難に負けまいと歯を食いしばり、懸命に日々を過ごしているんです。それがいつかきっとこの国にまた誰もが笑顔になれるような明るい未来がくるはずだと信じてるからだ」
https://encount.press/archives/90940/2/ENCOUNT」)

このドラマを観ながら、あるいは、観たあとだったか忘れたが、ちょうど「悪魔の用語辞典」を読んだ(ここでは、たびたび紹介している)。
佐々木貴浩さんが書いた「政治」という用語説明で、一応、オクスフォード英語辞典から引いている。

 権力や地位を得るための活動。または行使する活動のこと。組織や家庭などの内部で起こる個人的問題や利害を調整すること。
(「悪魔の用語辞典」p180)


そして、彼流に、政治の目的を書いている。

 右ページの政治(politics)の英文定義に、政治の目的が二つ登場している。一つは、個人的な問題を解決すること、もう一つは、組織や家庭等における利害をうまく調整することである。政治の目的というと、国家を統治するというような大きなことをイメージしがちである。しかし、実は極めて日常的なことを目的としていることに驚きを隠せない。しかし、この目的が、個人や集団を問わず、できるだけ多くの人々が気持ちよく日常生活を送ることを意味しているとすれば合点が行く。
(前掲書p181)


まるで、ドラマ「半沢直樹」だ。
しかし、これは、学問(=科学)の話であり、政治そのものは、学問ではない。
利害調整の場面で、最終的に折り合い(決着)をつけるが、その理由が納得できない時がある(ほぼ納得できない)。
それこそが、政治なのである(学問はみんなを納得させる)。
これが現実だ。

「ネクスト・ルネサンス」という本は、新しい形の外交を示したものだが、かつての大国が、その“政治”権力でやったことの不幸をもたらしたことを記している。

 地図の上にまっすぐに引かれている国境線について言えることは、「これは不自然で、何か裏がある」と疑ってかかったほうがよいということだ。アフリカ諸国の国境線はどれもまっすぐなものばかりだ。アフリカ諸国の国境線は、1844年のベルリン会議の決定が基になっている。ベルリン会議は、ヨーロッパの列強がアフリカを分割するために開かれた会議である。列強はアフリカを緯度や経度で分割した。川や部族の領地などは一切考慮しなかった。アフリカは長年にわたり、戦争や内戦が続いてきた。これらの争いは、植民地支配の醜い傷跡がまったく癒されていないことを示している。ワシントンに本拠を置くNGO平和基金会の評価によると、世界で最悪の破綻国家20のうち12はアフリカ大陸に存在する、ということだ。
(「ネクスト・ルネサンス」p145)


引いた文章の次あたりのp147には、破綻国家の一つ、コンゴ民主共和国のことが書かれてある。
コンゴの人口は6800万人である。200の部族が存在し、共通語や国家としての一体感が存在しない。」「1998年から2003年にかけて、コンゴでは内戦が続いた。400万人が殺害され、アフリカ初の世界大戦と呼ばれるほどに凄惨を極めた。しかし、欧米諸国はコンゴ内戦を黙殺した。」「コンゴ民主共和国には国家を代表する中央政府というものが存在する、という神話はもはや崩壊し、誰も信じていない。」と、面倒なので、部分的に抜粋した。
この本は、ちょうど津波の年に出版されたが、その後、コンゴはどうなっているのか。
現実の大国の政治は、決して辞書に載っているような学問的な“政治”ではないのだ。
そして、総理大臣の代わった日本も、まだくだらないことをやっている。
せっかく、お坊ちゃま総理と違って、菅総理は、リアルな政治をやれる、と期待したりしたが(ハンコ廃止はいい!)、つまらないことに頑固になっている。

https://www.newsweekjapan.jp/amp/obata/2020/10/post-60.php?page=1(「ニューズウィーク日本版」)

今日の夕方のニュースでも、変な答弁の繰り返しで、この辺は、安倍元首相にそっくりである。

「あ〜、何やってんの?」とみんな思う。

これだから、「半沢直樹」に人気が出るわけだ。


posted by T.Sasaki at 22:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

真野鶴 純米大吟醸原酒

こんにちは。

暇なので、割れたまな板を修理することになった。

壊れたまな板.JPG

ちょうつがい方式にする。

壊れたまな板2.JPG

折りたためるし。

壊れたまな板3.JPG

いかの刺身を切るくらいはできる。

壊れたまな板4.JPG

刺身は、私の係。
何でもできそうな乗組員であるが、どの魚の刺身も私のほうが早いし上手い。
と思う。



ここ佐渡で、ちょっとしたいか釣り県外船の会議があり、その場で、「少しは、ここにおカネを落としていかないと」と言った手前、買った佐渡牛乳。

佐渡牛乳.JPG

そして、先日発売されたばっかりの真野鶴。

真野鶴とまる.JPG

まる、の方は、昨夜帰ってきてから、乗組員にコップ2杯いただいたから、倍返し(10倍返しくらいになる)プレゼント。
一方のこの真野鶴は、プラチナ賞受賞作品である。
せっかくの地酒に、カネを落とす。

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20201020575980.html(「新潟日報モア」)


(これが飲んだら美味しい。友だちのために2本追加。)
posted by T.Sasaki at 16:13| Comment(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月25日

漁に関する実験

みたび、こんにちは。

私は、いか釣りをしながら、いろいろと実験してきた。
実験してきた、といえばカッコイイように聞こえるが、試してみた、と言ったほうがいいかもしれない。

まだ、新潟にいた頃、重油価格がリッター当たり100円になった時があり、低速で漁場まで走っていったことがある。
高速エンジンを低速で走ると、本当に燃料の節約になる。
他船よりも遅く走る、ということは、いい漁場を他船に提供することと同じだ。
非常に不利なのだが、しかし、その1年、頑張ってやってみた。
結果は、まあ、平均的な水揚げになり、燃料節約した分、送金できた。

ところが、これをいい気になってやっていたら、しっぺ返しが来た。
エンジンがかからなくなる。
今のこのエンジンを新台で入れて2年目、忘れはしない八戸港。
朝起きて、エンジンのセルモーターを回しても、一向にかからない。
出漁するのをあきらめて、八戸ヤンマーにかけてもらった。
原因は、「お化け」だと言っていた。
つまり、わからないのだそうで、たまにあるらしい。
しかし、エンジンの使い方を話しているうちに、あまりに低速で走っているから、ガス(黒いカーボン)が邪魔して、かからなくなったという。
ある程度回して走りなさい、と言われた。
その後は、エンジンを止める入港直前には、全速で走るようにし、カーボンを飛ばすようにしている。
(恥ずかしいことに、もう1回やった。笑。3回目やったら、バカと言われるから、たぶんもう無い)。

今年は、海区選択による水揚げを調べる実験。
本当は、友だちと一緒に旅をするのが楽しいのだが、故意に、違う海区で操業して、どれほど違ってしまうのか、というのを知りたくなった。
これにはいろいろな理由があるが、その一つは、昨年の今頃、私は、いか釣りを切り上げて、道具を上げてしまったこと。
その後、とんでもない大漁が来て、悔しくて悔しくて。
あとは、友だちとの共有秘密になるので、書かない。

その他にもいろいろと実験して、結果が出ているが、まあ、ここには書かないと思う。
ただ、エンジンなどのメンテナンスなど、基本的に必要なことは、知らせていきたいと思っている。
posted by T.Sasaki at 10:25| Comment(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陸電設備について

ふたたび、こんにちは。

いか釣りで旅歩きしていると、最近は、各港で陸電設備を見かける。
佐渡両津港では、立派な陸電設備が設置された。
西側の高千港にも、貧弱ではあるが、ある。
船内で電力が必要な場合、主機発電、及び、補器発電の電力供給よりも、陸電からの供給のほうが、効率がいい。
これに関する論文は、過去、いろいろあったと思うが、代表的なものを下に記す。

https://thesis.ceri.go.jp/db/files/GR0002900168.pdf

論文にあるとおり、窒素酸化物や二酸化炭素の無駄な排出はなくなり、また、船側の補器機関などのランニングコスト、メンテナンスコストを計算すると、陸電を使ったほうが、明らかに有利である。
しがたって、社会全体を考えた場合でも、陸電設備は、必要な設備と言える。

さて、私も、陸電設備を自分の船で利用できるようにしたのは、昨年からであり、それ以前は、陸電など使用したことがなかった。
近年の温暖化で、夏場のエアコンが必要になったからであり、加えて、非節約的な乗組員を乗せた場合でも、陸電があれば、バッテリーがあがることもない。

船舶用のエアコンもあるらしいが、家庭用エアコンとの寿命の差は、あまりないと言われる。
したがって、小型船は、ほぼ家庭用エアコンを備えていると言っていいだろう。
そうなると、必要電源の電圧は、100V。
今年、陸電からバッテリーも充電できるように装備した。
いちいち、100V用の照明を設備するのも複雑になり面倒くさいので、もともとある24Vの照明設備を使えるようにしたい。
そういうことで、それなら、24Vバッテリーを充電してやったほうがいい、となった(「バッテリー充電器の親子」参照)。
ここまではいいとして、私は世の中を知らなかった。

直接100Vを用意している港なら、ただ、線を引くだけで問題ない。
しかし、今年道東へ行ってわかったことだが、3相200Vの陸電しかない所もある。
こうなると、陸電が使えない。
まさか、100V用の機器に、200Vの電気を使うわけにもいかない。
そこで、反省し、3相200Vを単相100Vに変換するトランスを設備することになった。
これは、宮古へ帰ってからやる。
以上が、自分の船で、ベストな設備だと思う。

中には変なのがいて、100Vしかないのに、200Vを設置せよ、と要求したり、逆の要求もあったりする。
各港とも、それなりのカネをかけて設備しているのだから、わがままな要求は良くない。
それよりも、その港に対応できるように、自分で考えて設備するべきである。
posted by T.Sasaki at 10:18| Comment(0) | 漁船設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4県協議に意味はあるのか

こんにちは。

この新潟、山形海域は、するめいか漁において、4県合意(正式名称は知らない)というのが存在する。
4県とは、石川、富山、新潟、山形である。
私が新潟魚市場に水揚げしていた頃、新潟海区で何かあれば、難癖をつけてくるのは、常に石川県であった。
しかし、彼らは、新潟県や山形県が不漁で苦しんでいても、何も手を差し伸べることはしてこなかった。
クレームをつけるのは、一人前なのに。

今年、不漁予測でも、石川県では、大漁が続いた。
毎日4万ケース水揚げされ、そうなると、当然、単価は下がる。
大漁の石川県は、単価が少々下がっても苦にしないが、まだ漁がなくて四苦八苦している新潟や山形で単価が下がるのは、致命的だった。
それでも石川県では、そんなことはお構いなしだ。

不思議に思うのは、このするめいか資源不足の中、この4県は、漁獲上限を増やしたていること。
以前、私がまだ新潟にいた頃は、5トン以上10トン未満の上限漁獲は、250箱であった。
しかし、現在は、300箱である。
一方、岩手県では、5トン以上10トン未満の上限漁獲は、350箱から250箱へと減らしている。
資源不足なら、漁獲上限を減らすのは、論理であると思うのだが、この4県にやっていることは、意味がわからない。
結果をみれば、石川県の水揚げが突出している。
自県沖合の大漁のため、上限漁獲を増やしたのではないか、と疑われてもしかたがないだろう。

ここで、新潟県や山形県は、4県協議に参加する意味があるのかどうか、考えなければならない。
石川県と新潟、山形では、いか釣りに関して、かなり文化が違う。
特に、近年、これほどの格差がついてしまうと、いちいち4県協議なんか、しなくてもいいと考えるのが筋ではないのか。
石川県のいいなりになっていると、新潟、山形の各漁協、及び、所属漁船、外来船は、苦しくなる一方である。

新潟県と山形県は、4県協議から脱退すべきである。
自分たちの生活を守るためにも、これは必要なことである。
posted by T.Sasaki at 10:05| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月23日

新潟漁協の命運

ふたたび、こんにちは。

佐渡島の命運」で佐渡汽船のことを書いたが、ここで、瓢箪礁、向瀬、ヒラ瀬などの沖合漁場で釣ったするめいかを、佐渡汽船で運ぶことは必要なことだ。

これらの漁場で釣ったするめいかを、小型いか釣り船が新潟港まで運ぶのは、体力的にも金銭的(燃油代)にも負担が大きい。
近年、特に、二酸化炭素抑制策を進めるため、燃油代の節約は必要なことである。
一方、佐渡汽船は定期便である。
必ず運航されるから、空荷は避けたい。
だから、沖合にするめいかの漁場が形成された場合、すべてのするめいかを佐渡汽船の積んで運ぶ。
これにより、明らかに、全体的な燃油の節約になるだろう。

こうなると、困るのは、新潟漁協市場になってしまう。
中瀬や佐渡海峡に漁場ができれば、新潟港のほうが有利になるが、それでも、通年を考えると、明らかに沖合漁場のほうが釣れる。
新潟漁協市場もつぶすわけにはいかないから、残るは、漁協合併して協力し合うしかない。
どっちみち、新潟県には、漁船が少ない。
青森や岩手に比べれば、あまりに少ない。
だから、新潟県漁協とし、新潟漁連も吸収すればいい。
これにより、すべてが解決されるように思う。

新潟県にとって必要な佐渡島、そして、佐渡汽船を中心に考えたら、こうなってしまった。
大風呂敷と思って読んでいいが、私は、大風呂敷とは思っていない。
奇跡の10月」にあるように、「新潟にいた頃は、ただの島にしか見えなかったが、今や、愛着が湧きつつある」から、ついつい、いろいろなことを考えてしまう。
私のことをバカだと思って差し支えない。

posted by T.Sasaki at 19:40| Comment(1) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

佐渡島の命運

こんにちは。

佐渡島の生命線である佐渡汽船が窮地に陥っている。
普通なら、倒産してしまう事業内容である。

https://www.sankeibiz.jp/business/news/201014/bsd2010140700001-n1.htm(「SankeiBiz」)

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20201017575355.html(「新潟日報モア」)

このことを、地元のS丸と県外船K丸に話をしたら、「大丈夫、どこからかカネが来て、ずっとフェリーは動くよ」と楽観的である。
彼らは、どちらも引退間際の船頭であり、往々にして、年配の人ほど、「誰か助けてくれるさ」的に考え、自分たちで何とかしようという気概に欠けている。

佐渡島は、新潟県にとって、自慢の島である。
世界農業遺産にもなっているし、金銀山の世界遺産登録も目指している。
そこで、私は提案する。
農産物の宣伝のやり方である。
新潟県のこしひかり、特に、魚沼産こしひかりは、知名度日本一である。
これを引っ込めて、佐渡産こしひかりをトップブランドとする。
新潟、といえば、佐渡産こしひかり。
なぜ、こんなことをやらねばならないか、というと、米に代表されるような農産物を、少しでも多く、佐渡汽船を使って運ぶ、ということだ。
とにかく、佐渡汽船をどうやって使うか、ということ。

私は、釣ったするめいかを佐渡市場に水揚げしているが、これらは、佐渡汽船を使って、新潟県各地を運ばれているだろう。
全国的に漁がなければ、高値で買い付けられ、東京市場へと送られる。
だから、県外船を誘致して水揚げを増やし、それをフェリーで運ぶ、ということを考えなければならない。
なぜ、県外船か、というと、地元いか釣り船は、あと5年もすれば、高齢化により、5隻くらいしかいなくなるからである。
ところが、地元船は、県外船が少なければ、漁が少なくなるから高値で売れる、ということしか考えていない。
その考えもわからないではないが、島の今後のことを想うと、そういう呑気なことを言ってられない状態ではないか。
2000ケースから3000ケース水揚げしたからといって、せいぜい大型トラック3台程度で、佐渡汽船に対する貢献度は大したことはないかもしれない。
しかし、事業というのは、そういう小さいものの積み重ねで成り立っているのである。

佐渡島では、毎年、1000人ずつ人口減少が続いていると言われる。
現在もそうなのかどうかはわからないが、そうなると、島民のフェリー利用というのは、減少していく。
結果、佐渡汽船の生命線は、観光客と物流の二つしかないのである。
いかに観光客を増やし、物流を増やすかに、佐渡汽船、佐渡島の命運はかかっている。

佐渡汽船がフェリーをやめた時、佐渡地元いか釣り船は初めて、新潟港に入港するいか釣り船の気持ちがわかるだろう。
毎日、往復80マイルから100マイルも寝ないで走って操業し、いかを新潟へ運ぶ。
今でもいい。
佐渡の地元いか釣り船は、これを1か月もやってみればわかることだ。

これは、新潟のA親分が言っていたことだが、佐渡島へ落ちてくる国や県の補助金を、佐渡島の人たちは、当然のことと思うだけで、本土側に協力するという姿勢が少ない、という。
私も、そのことを感じる場面がある。
少なくとも、感謝の意を口にしてもいいと思うのだが。

結局は、佐渡汽船も、国や新潟県の税金を使って存続されるだろう。
これに対し、「ありがたい」「何かに協力する」というように返礼できなければ、人して最低である。


posted by T.Sasaki at 16:53| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする