こんばんは。
土曜日からずっと休んでいる岩手のいさだ漁業。
そして、明日も「浜止め」通知が来て、ガクッときた。
「
石破首相とトランプ大統領」に書いてあるように、惜しい浜を休みにされて翌日に休漁日になったが、この3月19日はベタ凪。
宮古地区の親分の話では、釜石沖までは、終日ベタ凪だったそうだ。
悔しい!
以前から宮古地区では、各地区の意見が一致しない場合、浜止めはしない、という提案を行っている。
このことを、みんなはどのように考えているのか?
提案から、もう何年も経っていて、ずっとこの有様だ。
昨年までは、私も地区幹事を努め、最後の会議で、「事故はベタ凪でも起きる。それを考えると、事故を天候のせいにはできないのではないか。自分に無理だと思ったら帰ってくればいい。天候判断を、組織ではなく、自分の判断でできないようでは、船を動かす資格はないのではないか」と厳しい意見を言ってきた。
ぜんぜん、効き目がない。
こんな基本的なことがわからない組織なのか、と非常に幻滅を感じる。
北にいる船ほど、私の言う意見には納得して、ほぼ賛成する。
したがって、宮古地区から、浜止めを進言することは、まずない。
現実に、「
石破首相とトランプ大統領」を書いた後、明らかに、宮古以北の天候が悪くなる予想でも、宮古地区から、浜止めの要請をしていない。
そして、強風が吹いてきて(風速10m以上)、二度ほど、10頃にはあきらめて帰港した。
宮古地区だけ。
かわいそうに、私は2個しか水揚げしない日もあった(下手くそだ!)。
その点も考慮するようにと、宮古地区の親分は粘ったようだが、あえなく浜止め。
それでも、温厚な彼でさえ、黙ってはいなかったようだ。
土曜日からずっと休んでいるのだから、調査も兼ねて沖に出してみたらどうか、とも提案したようだが、それも否定された。
今年は、通常の潮流に戻ったせいか、後半は、いさだに虫が混じるようになってきた。
つまり、品質が落ちてきたということになる。
一般に、遅くなればなるほど、虫の混じる頻度は多くなる。
そのせいもあるのか、加工屋さんたちのお腹がいっぱいになってきたのか、浜値は安くなってきた。
休みが多く漁期が長くなってきて、要らぬ浜止めがあると、乗組員もイライラする。
せっかく各船、乗組員に歩合金が付く状況で、休みはもったいない。
乗組員にとって、短期決戦で多くの報酬があるほうが、いいに決まっている。
ぼーっとしているのが嫌いで、私もイライラが募りつつある。
だから、いかの針結びを始めた。

そして、昨年も他船からいただいた針も結び始める。
上の写真には、骨董品となりつつある昔のベーク針もあるし、かごの時に海底から揚がったボロ針もある(笑)。

その前にもいただいた針もあり、いろいろな種類のいろいろな色の針があり、非常にカラフルになっている。
ちゃんと、新人乗組員の結ぶ分も、残しておいた。
覚えてもらわないと。
posted by T.Sasaki at 19:28|
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